地球外生命体セピナ
地球外生命体セピナ
僕の父は殺人犯大森慎二だ。死傷者合わせて三名、死者二名重症者一名だ。
そのせいで僕はいじめられた。
だけど仕方ないと受け入れた。
なぜなら父は地球外破壊生命体(通称セピナ)に寄生されていたから。
このことは僕以外は知らない、そう思っていた。
あの時までは
回想
「有村さん、今回はどうして僕をカフェに連れてきたのですか?」
「会わせたい人がいるからよ」
「会わせたい人? それは誰なんですか」
「見れば分かるわ」
僕はこの日のこと忘れない、そう思うほど強烈な日だった。
僕が席に着く前に、一人の女性客を除いた全ての客が僕を大森慎二だと罵り暴力を振るった。
そしてその一人の女性客が僕の会うべき人、いや会わなければならない人だった。
「貴女はもしかして澤田さんですか?」
父の起こした事件の被害者の方だった。
「貴女に会うのは初めましてと言ったところかしら。あの事件以降なぜか学校のチャイムを耳にすると首が膨れ上がって徐々に伸びていったの……おそらくもう長くない。だから最期に……」
キーンコーンカーンコーン
「あぁおうどどど」
チャイムが鳴り始めたのと同時に澤田さんの首がお店の天井を突き破るほど膨れ上がった。
僕が戸惑っていると澤田さんの膨れ上がった首は破裂し内側から三メートルは超えるであろう卵が出てきた。
「アンタたち準備は出来てるんでしょうね!!」
卵を見た有村さんは誰かに向かって叫んでいた。
その叫びと同時に銃を持った人たちが卵とお店の客を攻撃し始めた。
何が起こっているのか分からなかった僕はただ呆然と眺めることしかできなかった。
「これが貴女の父を、そして現在進行形で地球を苦しめている地球外生命体よ! 私たちはセピナと呼んでいる」
「……セピナ」
「貴女にはセピナ駆除対策課に入ってもらう。ちなみに拒否権はない」
回想終わり
あれから一年僕は訓練課程を修了し本格的に駆除の任務を任されることになった。
だが、セピナは僕たち人間の予測を遥かに超えて現れた。
「君たちに集まってもらったのは、見ての通り空を覆うほどのセピナが現れたからだ。逃げたい者は逃げても構わない。その判断を今ここでしてもらいたい」
誰も逃げる者など居なかった……当然といえばそうだが、そうはならなかった。
約五百名の内、八十四名が任務を放棄した。
僕は一年間という短い期間だが、隊長と過ごして分かったことがある。
隊長は任務を放棄する者を決して許さない、たとえどんな状況だろうと。
「そうか、君たちは家族と過ごしたいと言うのだね。ならばこれを渡してあげなさい」
隊長が渡した物は食糧箱に見せかけた小型の爆破装置だった。
その意味を理解した者は隊長に返却し任務を続行すると宣言した。
「さてこれからの任務を君たちに伝えよう」
この日人類の存続を賭けたセピナとの全面戦争が始まった。
おしまい
見つけて読んでいただきありがとうございます!!
寝起きで思いついた作品です




