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詩小説~秘密の花園  作者: ルビリンス


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6/7

始まりは終りの夢

挿絵(By みてみん)


私はエレベータを見上げていた

大部分がスケルトンで

枠組みがオレンジ色の

おしゃれな機種だった


大勢の人間が乗っているけれど

それぞれの表情はうかがい知れない


上昇しているということは

天国に行くのだろうか


エレベータは真っ青な宙空を

音もなく昇ってゆき

そのうち見えなくなった


私は辺りを見回した


緑の地球ではないし

赤い火星でもない

黄泉の国ほど黄色くもない


死んだのか

生きているのか

どことも知れぬ空間に

たったひとり…


ではなかった


道端に積み上げられた

四角い石のひとつに

金髪の青年が

腰かけていた

紫色の石だった


私が立ち止まると

彼は立ち上がった


「エレベータに乗らないのなら私についておいで」


背中には白い羽があった


「あなたは天使?」


「悪魔に見えるかい?」


黒い羽ならば

ついて行かなかっただろう


◇◇◇◇◇


青い道を二人で歩いた

黒い山のトンネルを抜けた


白い道を二人で歩いた

黒い山のトンネルを抜けた


そうやって

五色の道を通り

五つのトンネルを抜けた


◇◇◇◇◇


目の前には

白い砂丘があった

黄金色の石に

黒髪の青年が

腰かけていた


黒髪の男にも白い羽があった


「やぁ、リュージュ」と黒髪が言い

「やぁ、モンジュ」と金髪が言った


遠くから波の音が聞こえてきた


「さまよえる魂を君の星に連れて行ってくれないか」

リュージュが言った


「さまよえる魂を私の星に連れて行こう」

モンジュが答えた


そして、背中の羽を

ゆっくりと広げた


◇◇◇◇◇


懐かしい波の音で

私は目覚めた


ターコイズの空

ラピスラズリの海

寄せては返す

波は真珠の粒


銀色の鳥が

上空を旋回して

雲の上に消えた


原初の風が

耳元を吹き抜けた

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