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ルーザーズハイ

作者: 北大路

この世の中は勝ちと負けで出来ている。基本的に人は勝ちたがる。勝つことで優越感を覚えて自信を持って褒美をもらえて、そんなこんなで勝つことに貪欲になる。至極当然のこと、世の摂理。しかしどの世界でも勝つことができるのは極々一部であり、大抵が敗者。また、勝負に関しては多くの妄言が飛び交う。「失敗は成功のもと」「負けても経験」「勝ち負けより大切なものがある」などなど、そのほとんどが敗者を労うような腰の低い言葉だ。まあ敗者がほとんどなのだからしょうがないのかもしれない。そんな世界で私は負け続けている。


不平等の海を泳いで

期待に打ちのめされて

社会の荒波に好まれて

現実を受け止めて

悲しみに恵まれて

理想に睨まれて

理不尽を食べている


生まれながらにして勝ち組がいるように、生まれながらにして負け組もいる。勝者が口にすることはたいてい勝てた理由だとか勝つための努力だとか、敗者がまるでそれらを怠ったように抜かす。死人に口なし、負け犬にはワンと吠える権利すら与えてもらえない。

負けを常に感じる。勝負でなくとも。でも逃げられない。勝ち負けが全てじゃない、なんて負け犬のセリフを口走ってしまえば、歴史は愚か、誰かの耳にも残らない。負けは負け、勝つことでしか得られないものがあることは知ってる。負けることに関してはプロ。負けはするが勝負師。負けてでも負けず嫌い。毎回負ける、自分に友達に他人に。その度反省して、後悔して奮い立たせる。負けてたまるかと。勝負する前から敗者の人間になってたまるものか。

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