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いざ迷宮へ!!!


 それはさておき、飛ばしますか。

 矢をつがえて、クレイに声をかける。

 

「じゃあ飛ばすよ」

「まてまていきなりだな!なにか用意とか無いのか?」

「もうこっちで指定してるから別に」

「そうか…」

 

 不安な顔のクレイにロケット指定すると、洞窟の平らな面へと向かって矢を飛ばした。

 するとクレイの体が矢に引っ張られるようにして飛び、悲鳴を上げながら崖を飛び越す。

 

 そして。

 

「うおおお!!」

 

 クレイが指定の場所に着地した。

 

 念のための確認としてクレイを見れば、しっかりと矢も役目を果たして砕け散っている。ポカンとしているクレイにディラは口横に手を立てて訊ねた。

 

「どうだったー???」

 

 するとクレイも同じようにして答える。

 

「なんか凄かったーーー!!!」

 

 わりかし好評のようで何よりだ。

 これで安全性も証明できただろう。

 残った皆を振り返り、人数分の矢を生成する。

 

「よっしゃ!次行きますか!」

 


 そんな感じで次々に射出し、ついに残るはロエテムと俺のみになったのだが、ここで一つ問題が発生した。


「ロエテムが指定できないだと…っ!?」


 いくら指定しようとしても“そこには誰もいない”判定になる。

 何故だ?そうか人形だからか。

 あまりにも盲点過ぎたが、冷静に考えてそうだよなと一人納得した。

 最近ほんとうに人にしか見えてなかったから脳が完全に勘違いしていたのだ。

 しかし指定できないものは仕方がない。

 さて、どうしよう。と旦スキルを切って考えた。


 ロエテムも腕を組んで考えるポーズを取り、突然歩き出した。

 なんだろうかとロエテムを様子見していると、ロエテムは近くの枝を剣で切り、それをもって来た。二又に分かれている枝だ。

 何をするのかと見ていると、ロエテムはその枝の分かれている部分をロープに高速で擦り始めた。

 火でも着くんじゃないかと心配していると、擦られていた箇所が削られて滑りが良くなっていた。


 まさか。そんな思いでロエテムを見ると。


『それじゃあお先に失礼します』


 とロエテムはその枝を滑車替わりにしてロープを滑り降りていった。

 最終地点にいたクロイノがクッションになって止まるのを見届け、俺は感心した。


「スッゲー!俺より頭良いじゃん!」


 負けてられないとディラはロエテムの真似をして、エクスカリバーを使って皆のもとへと滑っていった。





 俺も無事着地し、クレイがよし!と手を腰に当てた。


「皆揃ったな。さて、此処から迷宮に潜るけど、迷宮の注意点がいくつかある。ディラ知ってるか?」


 何故かクレイが俺に質問してきた。

 俺はなんだろうと「んー」言いつつと考え、ついでにブリオンの記憶も引っ張ってきた。

 このままブリオンの知識を話しても良いのか悩んだが、俺が知っているのはそのくらいなので、そのまま話すことにした。


「洞窟は通常のエリアと違い、やたらと毒持ちが多い。虫や蛇系が多かったから仕方無いが、虫嫌いには地獄だった記憶がある。あとはゴースト系、ゴーレム系、擬態系とかも様々。トラップなんかも結構厄介だったな」


 ああ懐かしのブリオンでの迷宮探窟。くそムカつく罠のせいで何度も死んだり魔物の嵌め技食らって絶望を味合わせられたりした。

 そうしみじみ思い出していると、俺の回答が予想外だったらしいドルチェットが怯えたり表情を向けてきた。


「…ディラの癖にスラスラ情報が出てきて怖い」

「ひどくない?」


 普段ポンコツでも長所はあるんだぞ。


「メンバーに盗賊職がいれば楽だったかもしれないけどね」


 同じ危険察知スキルでも、罠に特化したスキルを持っているのはもっぱら盗賊職と狩人職がメインだ


「? 盗賊だったんだろ?」


 ドルチェットにそう言われ、俺はすぐさま否定した。


「違いますー!弓職ですー!」


 いい加減この勘違いを修正したい。

 そんな俺の思いを他所に、それはさておきとばかりにクレイが先程の話の続きを始めた。


「おおむねディラの言う通りだ。毒持ちは優先順位高めで始末しよう。一応ノクターンに毒中和の魔法をかけてもらうが、猛毒は無理だから気を付けてくれ」


 はい、とか細く返事をするノクターンに俺は内心尊敬した。

 ノクターンさん毒中和の魔法持ってたんだ。大変だったろうに。

 頼りにしてますという視線をノクターンへ向けると、はてなを浮かべながら困ったように笑みを浮かべた。




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