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パーティー活動は順調


「あとはー」と、クレイが残りのメンバーの役を考えていると、アスティベラードが腰に手を当てて自信満々に言う。


「偵察なら任せよ」

「斥候できます」


 だが、タイミングよくジルハと声が被ってしまった。

 しかも二人とも似たような台詞で、なんとも言えない空気の中、二人は無言で互いを見た。


「……」

「……」


 なんだろうか。ジルハとアスティベラードの間がビリッとなったぞ。

 喧嘩はやめてね。


「ワ、ワタシは…」

「こやつにシャールフの事を教え込むのだ」


 間髪いれずにアスティベラードにそう言われ、ゆっくりとノクターンがこちらを向く。

 そして頭を下げた。

 慌てて俺も頭を下げる。


「…………よろしくお願いいたします…」

「よろしくお願いいたします」


 毎度毎度お疲れ様です。

 あと無知でごめんなさい。


 役割分担を終えたクレイが満足そうにしていた。


「こんなもんだな。ここでいける限りのレベル上げしていこう」

「賛成!」



 そんな感じでこのメンバーで黙々と任務をこなしてレベルを上げていった。

 あの聖戦でも思っていたのだが、なかなかにこのパーティーはバランスが良かった。


 大体の流れは獲物発見、俺が遠距離攻撃で先制の後、ジルハが急所攻撃もしくはドルチェットの薙ぎ払いで相手の連携を掻き乱し、クレイが盾で防御や囮を行い、俺とドルチェットとジルハの三人で殲滅。

 ノクターンは状況に合わせての魔法で支援。

 そしてアスティベラードは


「 失せよ 」


 黒いので残党を屠っていった。

 くわばらくわばら。


 ちなみにアスティベラードの職業、呪獣使い(カーザー)でした。

 ブリオンには無かったジョブだから興味深い。







 両手にそれぞれのカウンターを持ち、掲げる。

 片方は通常の。もう片方は調整された方だ。


「うーん。レベル1。でもこっちでは15!合わせて16!!」

「んな訳あるかばか野郎」


 依頼帰りのいつもの居酒屋でふざけたらクレイにツッコミを入れられた。

 ゲラゲラ笑い転げるドルチェットに背中を叩かれている迷惑そうなジルハと、俺を観察しながらノクターンに何か指示しているアスティベラード。


 一週間経つともう見慣れた光景になっている。


 皆もそれぞれレベルが上がり、レベル10のアスティベラード以外は大体12~13辺りのレベル。

 受けられる依頼も多様化してきて、この前は隣町までの商人の護衛でアスティベラードとジルハが活躍した。

 ちなみに短期間ではあるが盗賊団所属で色んな話や知識を聞かされまくった影響なのか。


 あー、ここが皆が言ってたレッドポイントか、あの岩で引っ掻けて土砂崩れ起こせそう。とか。

 この道は見通しが悪いし、先の方がカーブになっているから弓とかで馬を襲えば馬車転倒させれそう。

 とか、こっそり考えていたお陰で【盗賊目線】等という変なスキルと共に【横取り】や【盗み】【先取り】という変なスキルが発生した。

 やめろよもう盗賊やめてるのに。

 背中に彫られた刺青の影響でもあるんだろうか。

 消したいなこれ。痛いのかな。

 彫る時痛かったから痛いんだろうな。


 幸い全然使ってないからこれらのスキルの熟練度は初期値。

 ただ【盗賊目線】だけが上がりまくっている。

 なんでですか?もしやアーチャー補正でも掛かってます??


「…どうせなら【罠解除】とかそういうのが発生してくれよ」


 といっても【千里眼/見極め】か矢で破壊でなんとかなるんだけど。

 いや、それはドルチェットもいけるか。

 あの大剣で殴ればだいたい破壊できる?


「なんか言ったか?」と、ドルチェットが訊ねてきた。

 おかしいな、口に出てたかな。

 とりあえず「いいや、なんも」と返しておいた。


 パンを頬張るドルチェットが「そういえば」と、訊ねてきた。


「お前ギルドに呼び出し食らっているんだってな?なんでだ?」


 ドルチェットの言う通り、俺はギルドに呼び出しをされていた。

 指定は明日の朝。

 内容はなく、ただ重要な事をお伝えするという事をいわれた。

 ならやはり思い当たるのは一つしかない。


「さぁ?カウンター関連とか?」


 それしか思い付かない。むしろそれ以外に何があるというのか。

 だけど、何故かアスティベラードが真剣な顔をしていた。


「………明日(あす)、私がそのギルドへ同行しよう」

「へ?なんで?多分カウンター関連だと思うけど」


 しかしアスティベラードは引かない。


「私が同行すると言っておる。それに、なにか違和感があるのだ」

「違和感?」


 なんのだろう。

 どうしようかと思案していれば、コソコソとノクターンがやって来て耳打ちをしてきた。


「あの…、こういう時のアスティベラードの勘は結構当たります…。一緒にいった方がよろしいかと…」

「そう?」


 なら断る理由もないな。


「じゃあわかった。よろしくアスティベラード」

「うむ」





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