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時雨のその後

「はあ………もう一年も経つのね……」

葉桜の連なる道を歩きながら、私、時雨しぐれすずはこの一年間を思い返していた。

....................

私は、みんなと別れた後、北に向かって旅をした。ところどころ魔物と会ったが、全て難なく倒すことができた。北に向かっているのだから、当たり前の如く気温は下がってくるので防寒具を買わなければならないのだけど………お金がない…………

お金がないのだから何にも買えない……こんな事になるのなら皇帝にお金もらっておくべきだった……しかし、もう旅に出てすでに1ヶ月。今更戻る気力もないし、旅に出ると決めた以上こうなることも想定しておくべきだった。しかし今更考えても後の祭りだ。

仕方なくどこかで働くことを決意したのだが………どこで働こう?今森の中だし…………とりあえず町に行く事にした。

・・・・・・・・・・・・

近くにあった町までは3日でついた。そこで働くことができそうな店を訪れようと思い、町の食堂?的な店に寄ったら、オーナーらしき人が......

「嬢ちゃん、身分証はあるかい?身分証がないならどこの店も雇う事はできねえな」

「どうしてですか?」

「そりゃあどこの誰かも分からない奴を雇ったら店の信用問題に関わるからなるからなぁ……それにいきなり逃げ出されてみろ。名前が偽造だったら追えねえだろ?」

確かに……

「……それでは、どこに行ったら身分証を発行してもらえるのでしょうか?」

「発行なら役所に行けば出してもらえるだろうけど、それよりも冒険者ギルドとか商人ギルドから発行されるギルドカードの方が便利だぞ。役所のやつは発行した町でしか使えないんだ。でもギルドカードだとどこでも使えるからな!それに通行料を取る町もあるからそういうのは免除されるんだ!」

なるほどね。私だったら冒険者の方が合ってるんだと思うけど………一回商売ってのをやってみたかったのよね。

「ありがとうございます!それでは商人ギルドの方で発行してもらってきます!」

「おう!頑張れよ嬢ちゃん!!あとこれ持っていきな!」

おじさんが店の奥から何やら袋包されたものを渡してきた。

「これは………?」

「嬢ちゃん、最近まともな飯食ってないだろ?顔色があんまり良くないぞ?昨日の余りもんだから遠慮せずに食べてくれや!」

……今思えばこの三日は町に着くことだけを考えていたから、何も食べていなかった…

「あ、ありがとうございます…」

恥ずかしい!穴があったら入りたい………

「頑張れよ!試験があるから気合い入れろよ!」

背中に向けられた言葉が響く。試験か……なんとかなるよね!そして私は商人ギルドに向かったのだった。

・・・・・・・・

「ようこそ商人ギルドへ!新規の方ですから登録しにいらっしゃったんですか?」

「はい、そうです。登録をお願いしたくて………」

「かしこまりました。それでは別室で試験を受けていただきますのでこちらにどうぞ」

受付けのお姉さんに案内されるまま、私は試験を受けに行った。

・・・・・・・・・

「それでは、まずは筆記試験です。制限時間は30分。その間にできるだけ多くの問題を解いてください。それでは…始め!!!」

問題用紙を表にする。目に入って来た問題は…………算数だった。しかも足し算、引き算、掛け算、割り算の小学生レベルの問題ばっかり。ざっと見たところ大方100問程度だろうか?こんなのに30分もかかる訳がない。

「……………終わりました」

10分くらいで終わった。

「え?……終わった?」

「はい…」

お姉さんがすごく驚いている。……なんだろう?小学生でも解けるような問題だったけど、この世界じゃまずいのかな…?(かなえ)曰く、異世界は教育水準が低かったりするからどんなに馬鹿でも異世界じゃ天才になれる!…とか言ってたっけ?

「…………そんな、ありえません!まだたったの10分ですよ!10年商人として実績を積んだ方でも時間内に全て解くなんてできないんですよ!!」

え~と……そんな事言われましても………

「ギルマスを呼んできますので!少々お待ちください!」

お姉さんは慌てて部屋を出て行った。

数分後、お姉さんと一緒に大柄なおじさんが入ってきた。……というか…あれ?あのおじさんどこかで見たような……………

「よう!嬢ちゃん!さっきのヤツは食べてくれたか?」

そうだ!食堂のオーナーさんだ!

「はい!美味しくいただきました!本当にありがとうございました。まさかここでお会いできるなんて………」

と、お礼を述べていたら、

「ちょっとあなた、失礼ですよ!この方は商人ギルドの会長、ギルドマスターのナイグル様ですよ!」

受付けのお姉さんがいきなり声を荒らげた。このおじさん、ギルマスだったんですね…なんかこういう知識はかなえのおかげで身についているんだよね。

「嬢ちゃん、どこで計算を習ったんだ?嬢ちゃんの年齢だと並で10問いけばいい方だ。それに正答数が3問あれば御の字だ。………採点の方は?」

お姉さんに問いかける。

「は、はい。終わっているのですが……ご覧になりますか?」

「当たり前だ」

お姉さんは躊躇うように一枚の紙を手渡した。

手渡された一枚の紙を見てオーナー改めナイグルさんが目を見開いた。

「……な!?嘘だろ!?全問正解とかあり得るのか!?」

叫ばれた…………

「あのぉ、そんなに凄いことなんですか?」

私達の世界じゃこれくらい解けて当たり前なんだけど………

「凄いも何も…全問解いて全問正解した前例がないんだ!!…大量の問題を10分で解き正答率が100%なんて信じられるか!!過去には全問正解した奴が居たらしいが…もう800年経ってるんだ、いる訳がな……」

いきなり言葉を止め何か考えている。

「待てよ?……確証はないが…嬢ちゃん。お前さん、スキルを持ってんじゃねえか?」

…思わず目を逸らす。一瞬の事だったがナイグルさんは見逃さなかった。

「持ってんのか!?まじかよ……あ~でもスキル持ちが現れたとなると国の連中が出てくるな…さて、どうしたものか……」

「このまま公表した場合奪い合いになりますね。えっと…」

お姉さんがこちらを見る。

「あぁ、私はすずといいます」

「スズさん、ですね。わかりました。……最終的にはスズさんを各国が求めて戦争になるかもしれません」

…なんで私がそんなに重要人物みたいになっているのでしょうか?

「あの、私って…何かあるんですか?スキルを持っていると…?」

気になる。もしスキルを持っていることで国に狙われるとなれば、藍音あいね達にも知らせなければならない。

「…放っておいていいレベルじゃねえな…」

ナイグルさんが険しい表情でつぶやいた。

「もしスキル持ちだとバレたら、国は確実に嬢ちゃんを手に入れようと狙ってくるだろうな。スキル持ちにはそれくらいの価値がある。なんせスキルってのは…」

言葉を区切る。

「…"世界を変える力"だからな」

世界を変える?どうして?

「大昔、この世界にはスキル持ちが4人いた。その内1人は魔王で、残りの3人は1人は勇者、2人は勇者の仲間だった。勇者が魔王を倒した後、世界は平和になったが、理由は分からんがやたらと災害が起こるようになったんだ。そんな中勇者は、自身がいなくなってもいいよう、未知の脅威から世界を守るために、ある7人にスキルを譲渡した……ここからが問題なんだ。勇者が死んだ後その7人ってのがある国1つを灰燼と化したんだ…もう分かるだろ?スキル持ちは国を滅ぼすほどの力を持っている。たった7人で国を滅ぼせるんだ。だからどの国もスキル持ちを欲しているんだよ。一騎当千どころの戦力じゃない、それこそ、一人で破滅の運命を辿るはずの国を救うことだってできる。そんなのを野放しにしておくほうが馬鹿だろうよ」

なるほどね……確か皇帝の話にも7人って単語があったような気がする。国を滅ぼした7人って言ってたっけ?もしその7人が原因でスキル持ちが危なくなったのなら…いや違う。7人が悪いんじゃない。利用しようとする国がいけないんだ…。私達も狙おうとするのなら、相手してあげる。私が必ずみんなを守ってみせる!

[スキルの第二(セカンド)形態フェーズの条件を満たしました。スキル《大賢者(だいけんじゃ)》の新たな能力、事象解明じしょうかいめいを解放しました]

なにか声がしたけど……事象解明?何ができるんだろう?とか考えていると、いきなり頭の中に様々な情景が浮かんできた。どれも見た事ないものばかり。一つ一つ見ていると、いきなり鋭い痛みが頭を刺した。

「ッッ?」

「おいどうした!?」

いきなり倒れた私を二人が心配そうに見ている。が、何も答えられない。頭が痛い。めっちゃ痛い。なんなのこれ?………

しばらくしたら痛みが引いてきた。

「………もう大丈夫です。ご心配をおかけしました」

「何があったんだ?」

ナイグルさんの問いに答える。

「…いきなり、頭の中に色々な情景が浮かんできたんです。どれも見たこと無いもので…」

「……まさか、嬢ちゃんのスキルって《賢者けんじゃ》なのか?」

この人は、なぜこんなにもスキル関連に詳しいのだろう?しかし、

「いえ。私のスキルは《大賢者だいけんじゃ》です」

惜しかったですね。

「な!?だ、大賢者だって!?そんな……なおさらまずいな…」

「どうしてですか?」

「大賢者ってのは、この世界のありとあらゆる事象を知ることができるスキルだろ?これは国が欲しがるな!!ワッハッハッハッハ!」

「笑い事ではありません!どうするんですか!?スキル持ちを抱えるリスクは大きすぎます。心苦しいですが、すずさんは不合格というこに……」

「いや、合格にしよう」

ナイグルさんが言葉を遮り告げた。

「はぁ!?正気ですか!?貴方はスキル持ちの本人と、本人を取り囲む状況の危険性をよく理解しているはずです!それでも登録させるつもりですか?」

「そうだ!まあ、スキル持ちって事がバレなければ大丈夫だろ?それに……」

私の方を見て言う。

「スキル持ちってのは、他のやつとは比べ物にならない程の人材って事だろ?だったら登録以外に選択肢はないと思うが…?」

ニヤリと笑うナイグルさん。そしてそれに呆れる受付けの………誰だっけ?

「はぁ、分かりましたよ。もし何か有事があったら責任取ってくださいね?……コホンっ、改めまして、私は商人ギルドの受付けをしているユリカと申します。分からない事があったら気軽に聞いてくださいね!」

このお姉さんはユリカって名前なんだ。

「はい!これからよろしくお願いします!」

「ワッハッハッハ!!よしよし!……ユリカ、分かっているよな?」

笑っていたナイグルさんがいきなり真顔になりユリカさんに聞いた。

「分かってますよ。スズさんがスキル持ち、って事は他言無用って事ですよね?」

「うむ。その通りだ。絶対だからな。さもないと………」

「ギルドが国に潰される~とか言うつもりでしょうが、私だってここで働いているんです。ちゃんと自分の職場くらい守りますよ」

この二人仲が良いな…とか思いながら、私は商人ギルドに登録されたのだった。

・・・・・・・・・・・・

そこからは目まぐるしい日々が続いた。

まず私ができる商売を考えることから始まり、結局私は自分で商売はせず、他人がどんな商売を、どうやったら売れるのか提案する、いわゆる提案営業のような仕事にした。この仕事では私のスキル《大賢者》がとても役に立った。

今世界で何が必要とされていて、どんなものが売れているのかを即座に知る事ができる。これ以上にないくらい私にピッタリな仕事だ。…でも毎回必ず、知りたくない情報まで入ってくるんだよね……おかげで頭痛はするし…しばらく動けなくなるから嫌なんだけどなぁ。そして今では世界のほぼ全てを知った私だが、知識が増えていくごとに違和感があった。

もうすぐこの町に来てから1年が経とうとしているのだが、2ヶ月くらい前から、よく覚えてないけど夢に出てくる人物がいる。必ず私に何かを伝えようとしているが、いつも途中で目が覚める。そうした現象に悩まされていた。仕事の傍ら、常にあの夢の人物が気になって仕方がない。1回スキルで調べてみようと思っても引っ掛からなかった…そして、知りたくなかった情報を入手してしまった…

そろそろ約束の1年が近づいてきたので、ギルマスのナイグルさんとユリカさんに挨拶をしに行った。

「もうスズが来てから1年も経つのか…時間ってのは早いな!」

「そうですね~…スズさんが来てからギルドの経営も楽になって、さらには商売に失敗する会員が格段に減りましたし…このまま働いて欲しいんですが……」

2人に街を出ようと思うという旨を伝えたところ渋々と言う感じで受け入れられた。

「すみません、友達との約束があるんです。それに……」

これは最近知ったことなので、まだ世間には知られていないと思われる情報を伝えるべきか迷った。でも自分の正体は告げるべきだと考えていたので……

「…実は私、勇者パーティーのメンバーなんです。1年後に手合わせをして、誰が1番強くなったかを決めるために帝都に向かうんです!」

思い切って言ってみた。2人とも驚くかと思ったが案外無反応。

「……今更勇者の一人ですってことを言われても、もう驚かねぇよ」

「そうですね。薄々そんな感じだろうとは思ってました!」

なんか…二人とも気を回してくれていたみたいですね…

「あと……」

多分1番重要であろう問題を伝えようとしたが口を止める。これを伝えてしまったら、きっと2人は困惑するだろう。考えた。考えた結果………

「いえ、なんでもありません。お世話になりました!」

2人に向かって深々と頭を下げる。…言えなかった。

「いつ出発するんだい?」

ナイグルさんだ。

「明日…ですかね」

「早いな…でも、まぁ止めはしねえよ。気をつけてな!」

こんな会話をして、私はギルドを後にした。

この日の夜。明日は朝が早いので早急に寝ることにした。…そして私は夢を見た。

気付けばあたり一面が真っ黒な空間にいた。

「ここは………どこ?」

いつもの夢とは違う場所で困惑した中、無意識に出た言葉に答える者がいた。

「ここは現実と夢の狭間、まあ、夢幻世界イマジナリーワールド、とでも呼んでおこうかな?」

後ろから懐かしい声が聞こえた。

「なんで……」

ここに居るの?、と聞こうとしたが最後まで言えなかった。

「あ~、言いたいことは分かる…たしか《大賢者だいけんじゃ》で知ったんだよな?俺が…」

そうだ、私は今目の前にいる人物を知っている。そして彼がどうなっているのかもこの前知った。今目の前にいる彼は……

「…俺が死んじまってるってこと」

彼、赤羽根幽かばねゆうはこの世界で既に死んでいたのだ。

私のスキルは何も今起きていることだけを知るのではない。過去も知る事ができる。この前に夢に出てくる人物を調べようとして出てきたのが、赤羽根の死だった。あの時は、無関係なはずの人物が出てきたことに対しての驚きと、いつも遊んでいた友達の死を知ったショックで1日休んでしまった。……だから、今、目の前にいる彼が信じられなかった。

「…その目、信じてないだろ?」

「そりゃ…当たり前でしょ!だって貴方は死んでるんだよ!たとえ夢の中でも死人に会う事ができる魔法なんて存在しないんだよ?だから……」

「死んだはずの俺が出てくるなんて有り得ない…だろ?」

「うん……」

スキルから得た情報に間違いなんてあり得ないはず…。だから、どこの国もスキル持ちを欲しがる。それなのにスキルから得た情報が間違っているとでもいうの?

「確かに、スキルは万能だ。すずの場合はなおさらな。…だが、それは使いこなせたらの話だ。現に、俺は死んでない」

「……え?」

赤羽根が死んでない?そんな訳あるはずがない……

「すず…というかみんなもだけど…スキルに頼ってばかりじゃ自分も成長できないんだよ…それでまぁ、俺は生きてる。そんだけだ。でも、こうして接触することしかできない。現実での今の俺はちょっとまずい状況だからな。いつか助けてくれや。あ、でも一人で来るなよ?一人でくると絶対に死ぬからな」

……何?生きてるけどまずい状況?一人だと死ぬ?どんなところに居るんだろう?

「あと鳴波(なるは)達には秘密にしといてくれよ?特に(かなえ)とかには……あ、でもあの二人は……」

………(ゆう)から発せられた内容に私は驚いた。私しか知らないはずの情報を知っていたからだ。

「なんで知ってるの!?どうやって…」

「こっちにも情報網くらいあるんだよ。ちょっと特殊だけど…それに、あんまりそのスキルを使って世界を知ろうとするのは止めとけ。戻れなくなるぞ」

「え?…どういうこと?」

「世界を知ることは、責任が伴う行動なんだ。そして、世界を知ったものには必ず責務が与えられる。俺もそのうちの一人だ…俺は知ってしまった結果、今ではこんな風に言葉を伝えることしかできなくなっちまった」

幽は世界を知っていたの?それに責任とか責務って何?……知りたい……どんな結末になろうとも私は知りたい!もし、知ってしまったことで私が道を踏み外してもきっとみんなが連れ戻してくれるから。

「…どんな責務なの?」

「後戻りできなくなるぜ?いいんだな?」

「私は知りたいの。というか、多分もう手遅れ…」

「ですよね~…分かった。なら教えてやるよ、責務ってのは…………」

・・・・・・

「…そんな……」

私は詰めていた息を、溜息とともに吐き出した。

「たぶんあいつは気付いたんだと思うぜ?だから今準備してんだよ。だから今のお前らにできることは全力でぶtうkkkkk」

幽の言葉を遮るように、世界がブレた。

「どうしたの!?」

「わ、rうい……時間…きた………mあた、な……」

待って!!と発する間もなく、私はノイズに巻き込まれ、この空間の床に飲み込まれていった…

目が覚めるといつもの宿の天井があった。

「あの夢は一体………」

そんな疑問を抱えたまま私は町を出る支度をした。

町の門まで行くと、ユリカさんがいた。

「見送りありがとうございます」

「いえいえ、本当はギルマスも行きたいって言ってたんですけどね…急遽会議が入ってしまったらしくて…」

「そうですか…それでは、お世話になりましたと改めてお伝えください」

「わかりました!旅のご武運をお祈りしています!」

「それでは……またいつか」

私は帝都に向けて歩き出した。

あの時、最後に告げられた幽の言葉が頭の中で繰り返される。

これから起こる大方に出来事を、ついでに教えてもらった。

「いいか。ここで知ったことは他言無用だ。誰かに言ってしまったらそいつも巻き込んじまうからな。でもまあ、逆に考えれば知っている奴らはガンガン使ってOKってことだ」

できれば鳴波達を巻き込みたくはない。絶対に私達が守ってみせる。

私は魔法通話を使いながら帝都に向かった。


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