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七大守護者の正体

僕一人がエルフ等を考えている間にも、話しはどんどんと進んでいった。

「ご兄弟は何人いらっしゃるのですか?」

すずが無難な質問をした。

「7人です。私が長女で、下に次女、長男、三女、次男、三男、四女の順番ですね。皆血は繋がっていませんが仲良くやってますよ!だいぶ個性的ではありますが……」

最後の方は苦笑いしながらルシエルさんは言った。

「……7人ってことは、もしや…ご弟妹きょうだい全員が七大守護者ズィーベンクラントなんですか?」

すずは少し考えた後に再度ルシエルさんに質問した。

「そうです。私達弟妹が七大守護者です。最初は誰が筆頭になるのかでよく揉めてましたよ。でも………」

笑顔だった表情が段々と哀愁を漂わせていき、次の言葉が紡がれた。

「お義父さんがいなくなって私達だけが残された時、長女である私が…皆を、守っていかなきゃって…引っ張っていかなきゃって…それで筆頭になったんですけど…。でも、私一人で出来ることなんて限られていて……お義父さんがいなきゃなにも出来ないって実感して…」

そこまで言葉を吐いたルシエルさんは突然、ハッとした表情になり……

いきなり自分の両頬をパチンッと叩いた。

「………いけませんね。こんな話はするつもりなかったのに…だいぶ脱線してしまいましたね。でもまぁ、こんな話を聞いたら皆さん気になるでしょうから、簡単に終着点を言うと、何もできない私が頑張ってこれたのはお義父さんと弟妹のおかげってことです!これで納得してください!」

そう言うとルシエルさんは屈託のない明るい笑みを湛えていた。

「珍しいね!エルちゃんが初対面の相手にここまで内心をさらけ出すとはね~」

綿毛はニヤニヤしながらルシエルさんを見つめていた。

「………コホンッ。……だいぶ話し込んでしまいましたね。いい加減立ち話も疲れますし、私達の拠点に来ていただけますか?」

「もともとエルちゃんのいう事だから信じるつもりだったけど、了解了解!皆も良いでしょ?」

綿毛は僕達に問いかけてきた。

「は~い」

「うん」

「えっ?あ、う、うん……」

「……ついて行く」

という事で、長くはなったがルシエルさんの案内の下、僕達は七大守護者(ズィーベンクラント)の拠点に向かうことになったのだった。

ちなみに、ワンテンポ遅れたのは鳴波で、考え事に夢中で話を聞いていなかったからである。




鳴波達が移動を始めたころ、とある部屋の中で………

「おいおいまだかよ?エル姉が招集かけといて、その本人が遅れてるってどういうつもりだ!!」

そう発言した女性は設置されている机をバンッと叩いた。

「ミサ姉は落ち着きなよ…そんなに騒いだって何にもなんないんだし。それよりも俺腹減ったんだけど…何か食べる物ない?」

次に発言をしたのは不敵に笑う獣人だった。

………そう、言い合いが勃発していたのだった。

「ベル兄こそ食べ物のことしか考えてないじゃん。いい加減別のこと考えたら?」

「ルリ姉も容赦ないねぇ。まぁ、僕はミサ姉さんに賛同するよ?僕の大事な大事なフィアンセ達が待っているからね!」

続けて獣人の女性とエルフの男性が喋った。

それにツッコミを入れるのは………

「アスロン兄さんの言うフィアンセって、ただのナンパ吹っ掛けた女達の事でしょ?いい加減一人の相手を見つけたらどうなの?」

肌の黒い、ダークエルフだった。

「あ、えっと…ち、挑発はよくないと思います、ラグマ兄様。えっと…お義父さんもか、悲しむと思うから……」

そう言って場を鎮めようとしたのは獣人の少女だった。

「エヴァン!!義父さんだすのはズルだろ!?」

「あわわわあああぁぁぁ!ご、ごめんなさい!………」

ミサ姉と呼ばれていた人物が獣人少女に大きな声で指摘した。

すると大声で言われた獣人少女は泣き目になりながら謝り始めた。

「あ~あ、ルリ姉エヴァンのこと泣かした~」

「うっせぇぞラベル!!こっち来い!!」

そうやって揉めているうちに突然部屋のドアが開け放たれた。

ドアが開け放たれた途端に、席を立ちあがり自由にしていた者たちも、目にもとまらぬ刹那の間に着席し、部屋は静まり返っていた。

そんな中に入ってきた人物は優雅に進み始め、自身の席であろう場所に立ち………

「これより、七大守護者総決議(ズィーベンクラント・レユニオン)を開催する!」

そう、高々に宣言した。

この物語が面白かったらブックマーク、コメント、評価をよろしくお願いします。


来週と再来週は私Keteraが学校のテスト週間に入るため休載いたします。

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