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邂逅 黒(3)

・・・

「んん~……あ!!黒崎だ~!」

由希が指差しながら叫んだ。

「誰が……誰が呼び捨てにしてんだゴラァ!!!!ぶっ飛ばすぞこんヤロォ!!!!!!」

奥にいる誰か…じゃなくて、黒崎の声が響いた瞬間、僕達、転移転生組は絶句していた。


アイツ…あんな奴だったっけ……?


「………なんか、性格激変してるね…って……いや、そうでもないか?」

綿毛は最初は驚いていたが今では首を傾げている。

綿毛にとっては約1000年ぶりの再会なんだっけ?

それだったら、性格が変わっていると思うのかもしれない………

いつも呼び捨てで呼んでいたのに今は怒鳴っているしね。

「俺様のことは……超ウルトラハイスペックイケメン魔王配下第一席かなえ様だ!!覚えとけ!!」


………前言撤回。ヤバさが急上昇していた。


「あのさ~黒崎~。何やって…」

るんだ?と、僕が問い掛けようとすると……

「だ!か!ら!俺様のことは、超ウルトラハイスペックイケメン魔王配下第一席叶様、だ!!」

遮って叫んだ。

そして、みんなの思考が停止した。


「「「「面倒くせぇキャラになりやがった……」」」」


でも、ここにいるのは僕達だけではない訳で………

「なに!?魔王配下だと!?しかも第一席だなんて魔王に次ぐ実力ってことだろ……」

ダルシュさんは絶望の表情をしていた。そいえば居たね。存在忘れてたわ。

ごめんなさい!

「そうだ!俺は凄いんだ。生・き・て・る!ままでこの数のアンデットを操れるのだからな!!…な!!」

綿毛を睨みながら叫ぶ。「生きている」を強調して。

根に持ってるんですね。あの言葉…

「てか、黒崎のスキルって無かったんじゃなかったっけ?」

ふと思ったことを訊いてみた。

「だ、か、ら!俺のことは…」

「御託はいいからさっさと答えろ!!」

またもあの長ったらしい名前を聞かされるのかと思ったら、綿毛がキレた。

「あ、はい」

そんな綿毛の勢いに負けたのか黒崎は黙り込んだ。そういえば押しに弱いんだったな……

「…ゴホンッ!俺は修行の末にみつけたのさ!自分の輝ける場所を!俺にはスキルがないんじゃない。ただ、あの場では出来ないことだったんだ!」

黒崎は意気揚々と語り出した。

「つまり、これがそれ?」

「その通り!だってあの場所に死体なんてある訳ないじゃん」

確かに、あの場所、帝国の訓練場に死体は無いだろうけど……

…逆にどこでそんな事見つけられたんだよ。死体を操るなんて事、普通はやる機会ないだろ?

「そして、今の俺は強い!あの、前魔王を倒した時よりも確実にな!俺はお前達を越えたんだ!はっはっはっは!」

黒崎マジで何言ってんの?

それは僕達が成長してなかったらの話でしょ?僕達も強くなってるよ?

「…そっか~、そんなに言うんだったら戦う?言っとくけど、永さん強いよ?色んな修羅場潜り抜けてきたし」

綿毛が不敵な笑みを浮かべてがやる気になってしまった。

「え?永さん?もしかして永原?え?マジで?こっちに来てたの?」

そんな綿毛の雰囲気に気付いていない黒崎は綿毛の存在に驚いていた。

「来てたらいけないのかなぁ?なんなら1000年前から居るよ?永さんの方がこの世界においては先輩だよ?」

そして綿毛はマウントまで取り始める始末…エンジンかかったらもう止まらないからね、昔から。

「…いや!俺の方が強い!絶対!きっと!多分!間違いない……?」

語尾を小さくしながらこちらに視線をずらしてくる黒崎。

いやこっち見んなよ。なんでどんどん弱々しくなってくんだよ!最終的にこっちに同意求めんな!

「それじゃ!みんな行くよ!」

僕できれば戦いたくないんだけど……

「「うん!」」

どうやら二人はやる気があるらしい。

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