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ペロリと舐めた・・・それが始まりにつき

何かを叩くような・・・不思議な物音がします・・・。

観月お姉ちゃんとご主人様の声も・・・聞こえた気がしました・・・。


ムクリ!とシルは聞こえる音が気になり、起き上がります・・・。



「うー・・・。」



ぼーっとする頭で、周りを見渡すと、広いお部屋に、誰もいません・・・。



「うっ!?」



シルは怖くなりました・・・。


もしかして、シルの寝てる間に、置いていかれたのではないか・・・?


出会ったばかりの頃、ご主人様がシルを置いていこうとした時のような恐怖が心を染め上げていきます。



「うー!うー!うぅー!」



いや!いやだ!いやだ!いやだ!


離れたくない!ご主人様と離れたくないよ!

シルのご主人様!シルの王子様!



シルは必死に探します。


ご主人様がいない、ご主人様はどこ!?

いつも隣にいたご主人様がいない。

怖い!怖いよ!ご主人様ぁ!



「うぅ・・・!ううー!!」



布団にくるまり、襲い来る不安と恐怖に打ち震えていました・・・。


そうしていると、微かに布団の外から音が聞こえた気がしました・・・。


頭だけ出して、シルは音の出処とその正体を探ります。


もしかしたら、ご主人様!?


そう思うと、いても立っても居られず、その音に聞き耳を立てて探ります・・・。



「うー・・・。う!」


「・・・!・・・!!・・・!」


ー ・・・!・・・!



見つけました・・・。

音は、あの扉から聞こえます・・・。


聞こえたものは、ご主人様と観月お姉ちゃんの声でした・・・。


それに・・・パン!パン!パン!と、手を叩くような軽快な音と共に、ピチャ!ピチャ!ピチャ!と水音も聞こえます・・・。


もしや、二人で遊んでいるのでしょうか・・・。


シルは不思議に思い、音のする扉へと、そーっと・・・近付いて行きました・・・。



「うー?・・・・・・ひぅッ!?」


ゆっくりと近付いて、覗ける程度の隙間を中の存在にバレぬよう戸を開けて中を見ると・・・シルは思わず息を飲みました・・・。



「あっ・・・!観月・・・!」


「ユーちゃん・・・!あん・・・!んん!」



ご主人様と観月お姉ちゃんが、裸になって身体を重ね合い、蕩けるような顔で、互いを見つ目合っていたのです。


しかし、二人は汗だくでした。

おまけに、体液でどろどろ・・・。


それでも二人はそんなこと、関係のないように、激しく腰をぶつけ合っていました・・・。



「ぅー・・・。」



気付けば、私の目は二人の姿に釘付けになっていました・・・。


でも・・・あんなに激しく互いに身体をぶつけ合って、何をしているのでしょうか。


何かの特訓?食後なので、運動でしょうか・・・。


※注意!シルクはスライムなので、生殖行動を知りません。



「う・・・?」



しばらく、二人を見ていましたが、結局・・・二人が何をしているのか、理解できないでいました。


もしも、修行の一環だとしたら、ご主人様の従者として、邪魔するわけにはいきません。


温かい目で見守ることにします・・・。



「あっ・・・くっ!もう!」


「あっ!ユーちゃん!きて!きて!中に!中にー!」


「うっ・・・!うっ!うっ!」



がんばれ!がんばれ!二人とも!


固唾を飲んで、拳を握りしめながら、二人を応援します!


二人の腰は激しくストロークし、辺りに雫が飛び散る程打ち付け合っています。


なんて激しい動きでしょうか・・・。

こんな、修行があるなんて・・・シルは驚きました・・・。


シルも何度か、人間たちと対峙したことがありますが、彼らは武器を振って闘うことが多かったと思います。


あ、そういえば・・・森の近くで、人間たちが修行していた時に、同じように武器を振って練習しているのを思い出しました・・・。


その時に、腰を入れて振れとか、無駄な力を抜けとか、腹に力を入れろ、とか言っていたのを今でも覚えています・・・。

人間は戦闘に“腰”の使い方に重点を置いているようでした・・・。


ということは・・・。


あぁ、二人は《《腰を鍛える》》動作を反復練習しているんですね!



「うっ!」



確かに!あれだけ激しく腰を動かせば、かなりのトレーニングになると思います。


素晴らしい!理にかなったトレーニングです!


※注意!何度も言いますが、シルクはスライムのため、生殖行動を知りません!



「っ!イクッ・・・!」


「イッ・・・くうぅぅ・・・!」



二人はガクガクと身体を震わせると、パタリと糸が切れたように、その場に横になりました。


終わったのでしょうか・・・?



「ユーちゃん・・・ん・・・ちゅ・・・!」


「・・・ちゅ!」



まだ終わってなかったあぁー!!


すごい!二人とも、修行熱心なんですね!


だから、二人ともあんなに強いんですね・・・。

感服します。


今は二人とも、熱心に口を吸い合っています・・・。


あんなに舌を絡めて、なんの修行でしょうか。呼吸はしにくくないのでしょうか・・・。


そういえば・・・先程の修行の話では、人間は“呼吸”にも重きを置いているようでした。


戦闘中は腹に力を込めて、短く息をして隙を作らないように。大きく息をすると、吐いた瞬間に、身体の力が抜けてしまい、足が居着いてしまうとか・・・。


なんて、奥が深いのでしょう・・・。


私も・・・強くなりたい・・・。



「うぅ・・・。」



ご主人様と観月お姉ちゃんのように、強くなって、旅のお手伝いをしたいです・・・。


「ユーちゃん・・・舐めるね・・・?」


「観月・・・くっ!すごい・・・。」


「ぅう!?」



なんでしょう・・・。呼吸の鍛錬が終わった二人は次は、また体勢が変わり、観月お姉ちゃんがご主人様の股のとこを周到に舐めています・・・。


それもしゃぶったり、舐めたり、甘噛みしたり。その度に、ご主人様は何度も腰を浮かせて、苦悶の表情を浮かべ刺激に耐えてるようでした。


そんなに、つらい修行なんですか?


シルもできますか?


ご主人様はやがて大きく仰け反ると、観月お姉ちゃんのお口に何かたくさんの白い液体を注ぎ込んでいるようでした。


蕩けきった顔で、ご主人様は観月お姉ちゃんを見つめています。


観月お姉ちゃんも、コクリコクリと、ご主人様から放たれた液体を飲み干すと、嬉しそうに微笑み返していました・・・。



「うー・・・?」



もしや、最後に放たれた液体は、ご主人様の魔力を具現化した何かなのでしょうか・・・。


確かに、観月お姉ちゃんから、膨大な魔力が溢れ出ている気もします。


※気のせいです・・・。



「はは・・・ベタベタだな。お風呂、行こうか・・・。」


「うん・・・///」



二人はタオルを手に取ると、そのまま、湯船へと向かっていきました。


どうやら、修行は終わったので、汗を流しに行くようです。


本当、二人は頑張り屋さんで、心から尊敬します。


それに比べて、シルは・・・はぁ・・・。


強くなりたい・・・。



二人の退出した部屋に入ると、何があったのか確かめるために辺りを見渡します。


服は辺りに散乱したままでした。


お!これはチャンス。シルのやる気に火がつきました。


シルは服を集めると、一枚一枚、綺麗に畳んでいきます。


ご主人様の服~♪

観月お姉ちゃんの服~♪


ショーツ♪


とても、可愛いショーツです。シルとお揃いのお気に入りです。


これは丁寧に畳みます・・・。



「う・・・?スンスン・・・・・・?」



服を畳み終え、籠にそれぞれの服を入れた所で、脱衣場一帯が、ご主人様と観月お姉ちゃんの香りが充満していることに気付きました・・・。


それはそうでしょう・・・。


この部屋の中で、二人は激しくトレーニングをしていたのですから・・・。


シルは辺りを見渡すと、手を天に突き上げました。


ふふ・・・ここはシルの最大の見せ場だと、分かったからです!



「う~~・・・!ぷうぅー!」



私はスライムモードに変身すると、プルプルと震える身体を動かして、ズルズルと部屋中を動き回ることにしました。


ただ這い回っているわけではありません。



「ふきふき・・・もぐもぐ・・・。」



色んな場所に飛び散った体液を、拭き掃除していくのです。


シルたちスライムは、こうした拭き掃除が大得意!


スライムは天然のお掃除屋さんなのです!


「う~♪うう~♪う♪・・・・・・ぅうーーッ!?」


そうしていると気が付きました・・・。


白い液体が・・・ポタリと、落ちている・・・。

そういえば、お姉ちゃんの股から少し零れていたように見えました。

魔法のミルクの水溜まりです。

ご主人様の魔力の結晶・・・。



「ゴクリ・・・。」



私は少女の姿に戻ると、しゃがみこんでソレを見つめます。



「ぅ?うぅ・・・。」



つんつんと、突っついてみると、指先にヌルヌルとした感触が伝わります。


まるでスライムのような感触に、親近感が湧きました・・・。



「スンスン・・・。」



栗の花のような香りが、鼻腔を突き抜けていきました・・・。


これは正直、苦手な香りのはずなのですが、ご主人様の物と思うと不思議と許せてしまう自分がいました・・・。



そしていよいよ・・・。



「うー・・・ぺろ・・・。」



それを指で掬って、口の中に入れてみます。


栗の花の香りが一気に口いっぱいに広がると同時に、頭を突き抜けるような不思議な感覚が一気に、押し寄せ、シルはへたりとその場に崩れ落ちてしまいました。



「うッ・・・うぅ!?うぅーー!!」



体に力が入らない・・・。


ボタボタと身体が崩れ始める・・・。


おかしい!


擬態が解除されている・・・!?


なんで!?どうして!?怖い!助けて!



「かはッ!うぅ!うあ・・・うぅ・・・!」



口に含んだ魔法のミルクは冷めていたはずの液体は、トロトロと口の唾液と混ざることでどんどんと熱くなり、耐えきれなくなった私は、恐ろしさから、たまらず吐き出しました・・・。


それなのに・・・口の中はまだ熱く感じます。

まだ、完全に吐き出しきれていなかったのでしょう。


あろうことか、残ったミルクはシルの喉を通り、お腹へ入ってくるではありませんか・・・!!



「う・・・うぅぅー!!」



お湯のような熱を持ったそれは、シルのお腹にたどり着くと、より大きな熱となってシルの中で暴れ始めます・・・!


壊れる・・・!壊れる・・・!壊れちゃう!


スライムの細胞が、スライムを構成する液体が、ご主人様のミルクと混ざって、別の物質へと変貌していく感覚に恐怖を感じました。



「う・・・うぅー・・・!」



ついに、形を維持できなくなったシルは、スライムの姿に戻ってしまいました・・・。


でも、それがより状況を悪化させてしまったのです・・・。


スライムになり、体積の広がった私の下には、ご主人様のミルクの水溜まり・・・。


私はその中に飛び込むような形で、伸びてしまったのです。



「う!?うう!ううー!うぅーー!」



むせ返るような栗の花の香り。そして、粘り着くミルクの感触。


液体と液体同士がぶつかってしまったのです。


ついに、シルとご主人様ミルクは一つなってしまいました・・・。



「ぅ!?うぅ・・・う・・・うんんん・・・ううぅー!?」



全身が熱いあついアツイ・・・!!

壊れる!壊れる!こわれる!コワレル!コワレ・・・!


襲い来る様々な情報にのたうち回ります。


頭を突き抜けるような激しい感覚と、熱に恐怖と安心感と、なんとも言えない服従感・・・背徳感・・・罪悪感・・・高揚感・・・そして・・・ご主人様の味・・・。



「うっ!うっ!うぅ・・・ううぅーーん♡」



押し寄せる全ての感覚に、シルは眠るように目を閉じると、そのまま、意識を手放すのでした・・・。



ーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーー



「シルク・・・シルク?」


「・・・う?うぅ?」


「大丈夫か?シルク・・・。」



ご主人様に呼ばれた気がして、目を開けると、そこにはご主人様の顔がありました・・・。


とても心配そうに、シルを見つめています・・・。



「ごめんな。黙って部屋を出たから、怖くて後を追いかけてきたんだろ?」


「う?ううぅ・・・。」



ご主人様は優しくシルの頭を撫でました。

それがとても気持ちよくて、シルは目を細めて、その手の感触に身を任せます。



「お前、脱衣場で倒れてたんだぞ?何があったんだ?」


「・・・・・・ぅ?」



倒れてた。シルが。確かに倒れてたという記憶はありますが、説明が出来ません・・・。


なぜなら、何が起きたのか、ハッキリと分からないから。


あんな感覚は初めてでした・・・。


シルはおかしくなってしまったのでしょうか・・・。


もう、ご主人様と旅はできないのでしょうか・・・。


そう考えたら、涙が止まらくなってしまいました・・・。



「ぅう・・・!うぅー・・・うー!」


「おー、よしよし。本当、どうしたんだ?急にシルクの叫び声がしたと思ったら、ドタバタと暴れるような音がしたんだ。慌てて駆けつけてみたら、シルクが脱衣場の真ん中で倒れてるし。心臓が止まるかと思ったぞ。」


「うぅ・・・。」



涙の止まらないシルの頭を、ご主人様は優しく撫でてくれました。いつまでも、いつまでも・・・。


その心配する気持ちが、手のひらから頭に伝わってきます。


ごめんなさい・・・ご主人様・・・。

心配させてごめんなさい・・・。

悪いスライムで、ごめんなさい。



「大丈夫だ。悪いスライムなんかじゃない。シルクはいい子だよ?」


「うぅ・・・。」



でも、シル、ご主人様の魔法のミルク、勝手に飲んじゃって・・・。


そしたら、急に身体が熱くなって、知らない感覚が襲ってきて、怖くてぐちゃぐちゃになって、でも、ご主人様との感覚はとっても強くなって・・・。


きっと、バチが当たったんです・・・。

シルが、勝手にご主人様の物に手を出したから・・・。



「俺の・・・魔法のミルク?って・・・何それ?そんなのあった?」


「うぅう、ううああう!」



観月お姉ちゃんが飲んでた、ご主人様から出てきた白い液体です。



「観月が飲んだ・・・俺から出た白い・・・って!?ええぇー!!?」


「え、どうしたの!?ユーちゃん!?」


「シルク、俺の体液を飲んじゃったって・・・。」


「えぇー!?シルクちゃん、大丈夫!?」



近くでお茶の準備をしていた観月お姉ちゃんが駆け寄ると、私の顔を覗き込みます・・・。



「あ、本当だ・・・。ユーちゃんの匂いがする・・・。」



スンスンと、鼻を鳴らすと観月お姉ちゃんは青ざめた顔で、シルを見ました。


やっぱり、とんでもないことをしてしまったんだ。


だから、こんなに二人とも不安そうな顔をして、シルを見てるんだ・・・。


もしかしたら、ここでシルの旅は終わるのかもしれない・・・。



「いや、旅が終わるは大袈裟だよ・・・。単に、お腹痛くならないか、心配してるだけだから。あと、スライムに体液が混ざってって、大丈夫なのかなって・・・。」


「ユーちゃん・・・シルちゃんのスターテス、確認した方がいいよ。倒れる程の衝撃なんて何か起きててもおかしくないよ?」


「そうだな。シルク、ちょっと、スターテス見させてもらうな?」


「う!」


「《|Observation《観察》》」



ご主人様はシルの頭に手を置くと、スターテスを閲覧する・・・。



「なっ!?なんだこれぇ~!?」


「ななななっ!?シルクちゃん・・・なんてこと・・・。」


「ぅッ!?」



二人はスターテスを確認すると、驚きに満ちた声をもらし、布団で横になるシルを見下ろしている・・・。


あ、これは本当に、まずい状況になったんだ・・・。


シルは二人の様子に絶望にも似た感覚に襲われるのでした・・・。


二人が見たスターテスを、シルも覗きこみます。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


Name:シルク

状態:健康

種族:ハイレア・ホワイトスライム

(ランクアップ)

クラス:QUEEN

性別:女(New)


HP 1500 / 1500

MP 900 / 900


スキル

自己再生/分裂/擬態/超音波/技真似/パペット操作/以心伝心(New)/快楽(New)/快楽変換(New)/子作り(New)


魔法

アクアLv2

必殺技

スライムクイーンの大号令

ヌルヌル祭(New)


性癖

ぶっかけミルク(New)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「なんか、増えてるぞ!以心伝心?快楽?変換?しかも、スライムなのに、子作りってなに!?必殺技も増えてるし!ああぁー!!?性癖までついてる!ていうか、シルクが“女の子”になってるー!!?」


「ユーちゃあぁーん!?なにしたの!?シルクちゃんに!こんな幼い見た目の女の子に、なにしたの!?ひどいよぉ!鬼畜!外道!最低えぇー!!」



二人はスターテスを見て、パニックに陥ってしまったようです。



「ま、待て、観月。混乱してるのは、俺も一緒だ。ハッキリと何が起きているのか、確かめないと。」


「・・・そ、そうだよね。」


「シルク!ちょっと見るな?」


「う・・・。」



そう言って、ご主人様はシルのお布団を捲りました・・・。


ーパサリ・・・

ーゾクゾクッ!



「ひぅっ!?」



なんでしょう・・・。布団がご主人様の手に捲られた瞬間、背筋に急にあの時の、魔法のミルクに塗れた時のゾクゾクとした変な感覚が伝わってきたのです・・・。



「ん?どうした、シルク?」


「シルクちゃん?大丈夫?」


「うぅ・・・。」



シルが急に叫んで震えてしまったからでしょう。二人が心配そうに、私を見つめます。


ご主人様が、シルを心配そうに見つめてくれる目が、とても心地よくて、安心できて、そして・・・とても・・・ゾクゾクしてきました・・・。



「っ!?うぅ・・・う!」



ゾクゾクさせてくる視線は、まるで、あの魔法のミルクの効果と同じ・・・。

何故でしょう、ご主人様に見られている場所が分かるのです。

その部分が熱く火照ってくるのです。

ビクビクと反応してしまう・・・。

こんなこと・・・今までなかったのに・・・。



「ぅ・・・うぅ・・・。」



そんな・・・熱い視線でシルを見ないでください・・・ご主人様・・・。



「なっ!?し、シルク・・・お前・・・。」



両手でご主人様の視線を遮るように、そっと・・・胸とお股を隠します。


なんでそうしたのかは、分かりません・・・。


顔でも、首でも腕でも、お腹でも、どこでも隠したいと何故か思ってしまうのです。


特に、ご主人様がついつい視線を戻してしまっている場所は、特に隠したい・・・隠さなければいけないと感じていました・・・。


それが・・・胸とお股なのです・・・。



「う、うぅ・・・。」


「ゆ、ユーちゃん・・・。この反応って・・・。」


「あ、あぁ・・・まさかとは、思うが・・・。」



二人が私の反応を見て、さらに驚いていました・・・。


そんな、さっきまでどこをどう見られたって何も感じなかったのに。


あの魔法のミルクと混ざってからおかしい・・・。


本当に何かが壊れてしまったんだ・・・。



「シルク・・・。」


「ぅうんッ!?」



名前を呼ばれただけなのに、全身に電気が走ったような感覚にたまらず、身を捩ります。


ーくちゅ・・・。


「う?うぅ?」



内腿を擦り合わせた瞬間・・・お股から、何か水の音がしました。


え?なに?なにこれ・・・?


二人は気付いていないようですが、モジモジとする度に・・・お股が湿っていることにシルだけが気付いていました・・・。



「観月、ちょっと・・・(ゴニョニョ・・・ゴニョニョ・・・)。」


「え?えぇ!?いや、それは・・・。え?でも・・・あー・・・うん・・・分かった・・・。今回は目を瞑るよ・・・。ユーちゃんの思うように、やってみて。」



何を話ているのか、ご主人様は観月お姉ちゃんに耳打ちしています。

お姉ちゃんは目を丸めると、私を見て、少し顔を赤らめると、小さく頷きました。


その表情を見た時、私は思ったのです。


あぁ、もしかして・・・ご主人様が“ハレンチ”をしてくれるのではないかと・・・。


ハレンチされた時と同じ表情を、観月お姉ちゃんがしていたから。


私はハレンチというものが、どういうものか知りません・・・。


服を捲られたくらいで、胸を触られたくらいで、何をあんなに慌てているのか、私には理解できていなかったのです。


ただ決まって、最後はご主人様が感動したように相手の方を褒め称え、さらに、相手も顔を真っ赤にしながらも、少し嬉しそうな顔をしていたことを見ていたシルはそれが、そういう遊びなのだと思っていました・・・。


シルもそれに混ざりたい・・・。


シルもご主人様に褒めて欲しい・・・。


シルもご主人様にハレンチして欲しい・・・。


そう願って、あの足のお湯で、ご主人様を誘ってみたのに・・・結果は真逆の鬼マッサージ。


きっと、シルはハレンチの対象にはなれないないのだと、半ば諦めていました。だって、シルはモンスターで、ご主人様は人間だから。


今までも、ご主人様は人間の方にしか、率先してハレンチはしてませんでしたし。


ご主人様は待っててって言ってたけど・・・多分それはずっと来ないのだと・・・シルは思ってました。


だけど・・・。


今の観月お姉ちゃんの表情を見て、分かったんです・・・。


今、シルもご主人様のハレンチを受けられるかもしれない状況にあることを・・・。


そう思ったら・・・。



「う・・・うぅ・・・!!」



急に、身体が熱くなり、先程よりも強くゾクゾクが身体中を駆け巡りました。


これ、知らない!

こんな感覚、シルは知らない・・・!


怖い!こわいよ!頭が変になるよぉー!


ご主人様の視線が、モジモジと擦り合わせる内腿に、素足に、隠している胸に注がれます・・・。



「・・・うわっ。シル、えっろ・・・。」


「っ!?うっ・・・ううぅ・・・うううぅー・・・♡♡♡」



ご主人様がそう零した瞬間でした・・・。

シルの中で、何かが弾けたのは。


お腹の奥・・・そこがキュー!っと、締め付けられる感覚とともに・・・。

私のゾクゾクは最高潮に達して・・・頭がまっしろに・・・蕩けてしまいました・・・。


ビクン!ビクン!なぜか、身体が痙攣してしまいました。


まるで、水が押しては引いていくように・・・ふわふわとした感覚に・・・シルは何度も頭がパチパチとした刺激に襲われるのです・・・。



「はぁはぁ・・・ぺろッ・・・!」



ダメだ・・・これは癖になる・・・。

こんな感覚知ったら・・・止まらなくなる・・・。


そうは頭で思っているのに、全身のゾクゾクには逆らえません・・・。


全身の細胞が・・・この刺激的な感覚を欲しているのです・・・何度も何度も・・・。



「シルク。覚えとけよ?」


「うう・・・?」


「お前が今、感じているのは、“快楽”だ。そして、そんな姿を見られなくないって思うのは、“恥ずかしい”って気持ちだ。お前が今まで持ってなかった、気持ちと感覚だ。大事にしなさい。」


「う・・・?」



このゾクゾクとした正体は、快楽?

見られたくないって気持ちは、恥ずかしさ?


じゃあ、観月お姉ちゃんがハレンチされて、真っ赤になってたのは・・・恥ずかしいから?


だから、怒ってたの?


それと、あのお部屋で、二人が身を震わせながら、パンパンして、蕩けるような顔でいたのは、快楽?


じゃあ、快楽に溺れる姿が、シルに見られるのが恥ずかしかったから、隠れるように・・・お部屋を変えて?


え?あ、あぁ・・・!?


じゃあ、今、快楽に身を任せて、身を捩り、蕩けた顔でいるシルは・・・とても・・・恥ずかしいことをしていた・・・?


そんな、恥ずかしい・・・こと・・・ご主人様の前で・・・。


恥ずかしい!恥ずかしい!恥ずかしい!はずかしい!ハズカシイ!



「ぅ~~~っ///」



そう思うと、私はたまらず、ご主人様の剥がした布団を再び被り、その中に包まります。


知らなかった!こんなことがあるなんて!

恥ずかしいなんて感覚がこの世にあるなんて!


シル、今、どんな顔してるの!?

真っ赤!?そうだ、きっとそうだ!

観月お姉ちゃんみたいに真っ赤になってるに違いない!

あぁ!そう思うと、過去のあれや、これや、思い出されるのは、どれもこれも恥ずかしいものばかり・・・!


「うぅ・・・うう~~///」


「・・・・・・いいねぇ。」


「やっぱり、シルクちゃん、恥じらいを覚えたの?」


「うん。そうみたいだ。多分、俺の体液に触れたことで、何か情報を上書きされたんだろう・・・。ほら、アレって、遺伝子情報の塊じゃん?」


「え?そんなことってあるの?」


「あるわけない!とも言えないなー。だって、スライムの生態は知らないし。だけど、状況はそれを物語ってるよね。さらに、あそこには観月の体液も零れてたし。男と女の遺伝子を合わせて取り込んだことで、シルクの身体に変化が起きたんだろう。」


「私の・・・体液って・・・うぅ・・・!ハレンチ!ハレンチだよぉー!」


「さっきまで、激しい行為してた人間が、それ言うか?はは・・・。まぁ、これで、シルもだいぶ、人間の感覚に近付いたってことだな。となれば、やることは一つだよな!」


「ちょ!ユーちゃん!?まさか!?」


「うぅッ!?」



ーバサッ!



「これから、シルクにもたっぷりとハレンチするから、覚悟しとけよ?お前にも、最高の快楽を教えてやるよ。スライムみたいに、頭がとろとろになるほどの最高の快楽を教えこんでやる。俺がご主人様で、良かったって心から思えるように、その身体に、その心に深く深く刻み込んでやるよ。」


「うっ・・・う~う~ぅ~///」



突如、布団を捲られると、目の前にはご主人様が覆いかぶさっていた・・・。


ギラギラと輝く目で、ご主人様はシルを見つめると、シルもハレンチ相手の仲間入りを果たしたのだとハッキリと告げてくる。


ご主人様の視線と、熱、吐息、全てに反応してしまうシルはきっと、もう、元のスライムには戻れない・・・。


でも、それがとても嬉しくて・・・とても怖くて・・・とても・・・



「ぺろ・・・!」



ゾクゾクした・・・。





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