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~ あとがき、のようなもの ~


 本作をここまでお読みいただき、誠にありがとうございます。

 コレは本編とは全く関係のないただのあとがき+ネタ話なので、「本編以外は興味がないぜ」という人は読み飛ばしてください。



 そもそもこの作品を書こうと思った動機自体は、序章冒頭で書いていた通り、softhouse-seal GRANDEE様の『ぜったい遵守☆強制子作り許可証!!(エロゲ)』をDLsiteの500円セールで買って感銘を受けたアホ作者が「この男女比ならこんな普通の社会にならないだろう」と勝手に思い立ったから、です。

 実のところ、あの作品での男女比は1:11,072だったので、丸パクリは物書きとしてどうなのだろうと頭を悩ませ、一桁増やしちゃった、という経緯がありますが。

 そうして酷い男女差で歪になった社会はどんな感じだろうと、必要とされる科学水準は? 男女関係はと……何とか実現可能になるであろう設定を突き詰めた結果、男性は種馬に、女性はそれに傅く、言わば蟻や蜂の巣みたいな社会システムが構築された次第です。


 ちなみにではありますが、本作を書き始めた時のメインテーマは実のところ……


『男女平等なんてただの幻想でしかない。

 人権意識が発達し、社会が成熟したから出て来たなんて嘘っぱち』


 という身も蓋もない代物でした。

 だからこそこの未来社会では、社会は成熟し人権意識を有しながらも、男性は名目上尊ばれるだけのただの種馬でしかなく、女性はそれに自ら傅き実権を握るという歪な社会構造が出来上がっちゃった訳です。

 男性は生活こそ保障され尊重されど自由は一切なく、女性は貧富の差によって生活レベルが完全二層化されていて、貧困層は子供も持てない……この辺りは現代もそう大差ない感じですけれども。

 まぁ、個人的に言わせて貰えれば、人間なんてただの社会を構築する装置でしかなく、人権はただ「社会の中であなたの価値を認めていますよ」「社会はあなた個人を見捨てませんよ」と()()()()()()()()()()()()()()()と思っています。

 尤も、この辺りの意見は人それぞれでしかないでしょうが……こんな歪んだ思想を持っているから(一応社会人としては普通にやれてる)こんなとんでも作品を書くんでしょうけれども。

 と長々と語ったところで、作者がどんな思想・信条を持って書こうとも、読み手が受け取った感性が全てな訳で……本当に出発点はこんな感じだった、程度の話です。


 閑話休題。


 だから、本作は「男女逆転モノ」ではなく「とんでも社会実験モノ」であり、未来社会で様々な科学技術は出てきますが、仮想上の科学技術がメインではなく、仮想上の社会構造がメインなので、「Science Fiction」ではなく「Societal Fiction」である、と勝手に思っています。

 結局のところ、エロゲを元ネタにした馬鹿設定の娯楽小説ですから、細かい分類なんてどうでも良いんですけどね。。。


 当初の予定では10章くらい……賞応募原稿に換算して1作分か2作分。

 書いて1年で終わる予定だったのが、何故か丸4年もかかってしまった不思議。

 まぁ、最後に数日は調整したものの、2021年8月29日から2025年8月29日までの、ちょうど4年間の執筆と相成っております。


 では、ンディアナガル殲記でも書いたように、各章の解説などを思い出しながら。



〇~ 序章~

 長谷川裕一大先生の「マーメイド・ヘヴン」をリスペクトしただけの序章。

 ま、主人公が普通にエロく、ただのおっさんでしかなく、冷凍保存され未来に送られる。

 その一行を延々と膨らましただけの文章です。

 ただ、この作品最後の引き金になる「遺伝子病」という伏線だけは、伏線とバレないように素っ気なく突っ込ませていただきました。

 

〇第一章「覚醒編」

 今気付いたら、この頃は章タイトルに「編」なんて書いてやがった……まぁ、今さらどうでも良いんですが。

 この章の内容は単純で、冷凍保存から目覚めた主人公が未来社会に入り込むまで。

 適当に最初の案内役として出したサトミさんが思ったよりも人気が出てしまい、びっくりしたものです。

 ちなみに、女医の名前をどうしようかなぁと悩んだ時、枕元にあった六畳間の侵略者の「サトミ騎士団云々」って帯が目に入っただけなのは内緒です。

 ここでもさり気なく「テロメア延長手術」という単語を設けており……実のところ、中盤辺りでこの伏線がバレて言及されないか、戦々恐々としていたものです。

 また、章最後に書いた「人口の99.9%を云々」って表現は、元々この未来社会をぶっ壊すがコンセプトだったので、あまり考えずに適当な数字を放り込んでみただけだったりします。

 ……何とか回収しましたが。

 これを描いていた頃は、主人公はサトミさんの復讐のために色々と社会を壊す計画を立てて失敗して、という予定だったんですが……まぁ、書いている内にそれどころじゃない社会情勢になってきまして。


〇第二章「婚約編」

 別名、リリス登場の巻。

 この時点で既に主人公の登場によって社会が大崩壊を起こすというコンセプトは決まっていたため、ヒロインの名前はリリスとしました。

 最初はイヴにしようと思っていたのですが……こっちの方が悪女っぽいので。

 加えて言うならば、ヤミと帽子と本の旅人(ROOT)というエロゲの、個人的メインヒロインが金髪碧眼……今調べてみると、碧眼だったのは帽子っぽい事実が判明した訳ですが、まぁ、その辺りをパク、もといリスペクトしてキャラ設定としました。

 そのリリスは世界を滅ぼす魔王の寵姫となるため、世界を破壊するのを躊躇わない心の傷がないと困るので、婚約破棄一件という過去を設けた訳です。

 ……適当に思いついてくっつけた割には、思った以上に上手くハマったと思っております。


〇第三章「都市計画編」

 今作品の大まかな作品イメージである「シムシティをエロゲにした感じ」をそのまま体現した章です。

 基本的な都市開発の仕事を正妻(ウィーフェ)という地位の女性が担うようにしてみたら、リリス嬢が思ったよりも優秀さを発揮してしまった不思議。


〇第四章「退院編」

 「シムシティをエロゲにした感じ」のコンセプト第二弾。

 市庁舎を自宅としたのは、普通の家だとどう頑張ってもテロリストどころか暴徒からも市長を守り切れなかったから、です。

 脳内でシミュレーションして、何度かクリオネ君が攫われちゃったので……自宅を次々と要塞化すると、もう市庁舎でいいやと……


〇第五章「退院編」

 ここで出て来た警護官という存在は、本作を書く前に読んで面白いなぁと思った「『男女比 1:30 』 世界の黒一点アイドル」「男性保護特務警護官~あべこべ世界は男性が貴重です。美少年の警護任務は婚活です!」辺りからそのままパク……リスペクトをして。

 本来は別の名前を考えようかと思ったんですが、面倒になったのでモロに警護官って使わせていただきました。

 戦う女性ってことで浮かんだのが、一つはターミネーター型(Ⅲのアレだったんだけど、Ⅰに寄せてみた)、一つはかげろうお銀、そしてこの数年間プレイし続けている地球防衛軍からペイルウィングだったので、それぞれを。

 職務に対する姿勢も、忠誠型、利益型、何となく型と分離し、それぞれの生き方をそれなりに表現出来たかなぁと。

 特に三姉妹は適当すぎて……ヘイト溜め過ぎた感がありましたが。

 ペイルウィングを使用する時、空を飛ぶとミニスカの中身がついつい気になってしまう辺りが、モロに描写に表れております。。。(だからモチーフはウィングダイバーではない)


〇第六章「猫耳テロリスト編」

 大いなる伏線第三弾。

 「遺伝子手術痕は三世代後に障害を起こす」という伏線を、如何にしてさり気なく描写しようかと考えて出て来た猫耳テロリストたち。

 容赦ない描写のお陰で、読者様の意識がそっちへと持っていかれ、この伏線を指摘してくれた人は一人もいなかったので、企みは上々といったところでした。

 

〇第七章「旅行」

 猫耳テロリストを過激に描写し過ぎたのでクールダウン回。

 三姉妹の語りにより、一般市民的な意見を表に出したかったのと、あとは進んだ科学技術を体感するシーンを書いていると思った以上に膨れ上がったという。

 ちなみに、タイトルこそ出していませんが、VRの地球防衛軍は絶対にやり手がいないだろうなぁと思って書いてました。

 後は延々と丸一年間も書いていながら、ずっと「男子高生」が出て来ていなかったため、とある方から「タイトル詐欺」とまで言われてしまったので、何とかタイトル回収の前段階をしてみたというこぼれ話があります。


〇第八章「趣味」

 進んだ科学技術を書いていて膨れ上がったで章第二弾。

 栄養補給と食事とを分離し、スポーツも事故が起こらない仮想現実でと、仮想現実の技術が発達したら、恐らく某ゲーム内に閉じ込められる/ゲームでプレイするだけではなく、こういう風に社会に溶け込んでいくだろうなぁと思って書いた話でした。

 いや、なろうでもVRMMOが一杯あって、「そんな技術があったら社会はもっと違ってるだろうがよぉおおお」って思って読んでた作品があったので、ついつい。

 別にSFジャンルのランキングをVRMMOに自分と占拠されてるのに対して恨みつらみがある訳ではないのです、恐らくきっと(個人的にVRMMOはSFではないと思っている)。


〇第九章「入学」

 やっと出てたタイトル回収。

 同級生を出して、同年代の男の心理を描写した訳ですが……思ったよりも遥かに酷くなってしまいました。

 こうして男性の希少価値、酷さ、社会システムの歪さを破滅への伏線として放り込んだ次第です。

 名前については、全力で遊んだ感がありますね。

 Google先生に頑張って貰い、名前に合いそうな単語を翻訳しまくった思い出があります。

 

〇第十章「発展途上都市」

 進んだ科学技術を書いていて膨れ上がったで章第三弾。

 この章なんて実のところ右拳でぶん殴るところと、最後の宣戦布告以外はただの膨らましでしかなかった訳ですが……

 未来世界を書いている時って、こういう要らぬ科学技術や社会情勢、21世紀とは違う常識など、書いていて非常に楽しくなってしまい、ついつい膨らませてしまう傾向にあります。


〇第十一章「戦前交渉」

 いざ都市間戦争……と思っていたら、文明国では最初に交渉から始まるよなぁ、と思って書いていくと、交渉が膨らむ膨らむ。

 という訳で、一話~二話で終わる程度の話だったのが、何故か一章分になってしまった訳ですが。

 主人公の策が成るように……最後にぶん殴るシーンを実現できるように、先んじてルールを調整するのに苦労した思い出があります。


〇第十二章「都市間戦争」

 地球滅亡から戦争という選択肢を消した章。

 実際、男性に対して女性は発砲を躊躇うのと、相手の男をぶん殴るシーンを入れたい、とだけ考えて書いた章でした。

 これも思った以上に膨らんでしまって……よく収集が付いたものだと我ながら。


〇第十三章「木星戦記」

 箸休め回。

 取り合えずアーマードコアを意識して書いてみただけだったり。

 この辺りから海上都市の人口爆発を意識して書いてます。


〇第十四章「決断」

 正妻(ウィーフェ)リリス愛の章。

 そして、復讐断念の章。

 基本的に主体性がなく、適当に生きている主人公なので、純粋に「見捨てられない」という動機から動くのは、非常にそれっぽく仕上がったと自負しております。


〇第十五章「勃起祭り」

 悪ノリが加速してしまったで章その一。

 最初の方でEDと書いたので、エレクパイル・デュカキスの如くどこかで復活させなきゃなぁと思っていたのですが、ここまでのお祭りになるとは、当初プロットでは存在すらしていなかったのに、不思議なこともあるものだ。


〇第十六章「復活の日」

 ある意味で、この物語の転換期。

 あまりにも三姉妹のヘイトが溜まり過ぎていたので、ちょっとガス抜き……と言うか、ある意味でこの役割のために彼女たちは存在していたと言うか。

 だって正妻(ウィーフェ)で復活させちゃうと、そのまま最後まで行っちゃいそうだったので。

 ちなみに本来では、この章は三章か五章くらいであり……ええ、どれだけ当初想定が甘かったかの証拠でもあります。


〇第十七章「情報漏洩」

 主人公チート(異常性欲・当世界比)発現の章。

 これも当初から頭の中にあった設定の一つ……というより、冷凍保存された時からの申し送り事項。

 ……いや、プロットを書かない派なので、構想が脳内にしか存在しないため、こういう表現になっているだけですが。

 そして、その他なろう小説では軽々しく現代チートとかやって調子に乗っているけれど、「世の中を急変させたら必ず反動が来るぞ」、というのがこの作品の根幹にあったので。

 その辺りの地雷……もとい伏線の回でもありました。


〇第十八章「都市併合」

 ここは人類救済計画という名を使って、主人公には地球圏の全女性を孕ませる精力があるぞという計算を出したかっただけだったりします。

 世界崩壊への伏線ですね。

 肝心の都市併合自体は、旧ツィッターでタイミングよく日韓併合の丁々発止を目の当たりにしたので、併合させてやろうと思いついただけだったり。

 まぁ、都市面積が足りないって書いてしまっていたので、何とか解消策をとは思っていたので、ちょうどいいやと。


〇第十九章「妊娠」

 メインヒロインであるリリスと?って思わせるタイトルにわざとした辺り、自分の性格の悪さが出ているで章。

 ちなみにユーミカさんは、このためだけに存在していたと言っても過言ではありません。

 人工授精からなる妊娠出産を説明するところがどうしても必要だったため、彼女には泥を被って貰った感があります。

 とは言え、リリスで妊娠出産について説明しようと思ったら、発言の度に気絶して話が進まないのは目に見えていたので。


〇第二十章「破綻の兆し」

 主人公のY遺伝子を用いれば男女比1:1でした……というチート能力発現第二弾。

 このために、子供が女性しか生まれない理由を散々突っ込んで来た、言わばこの時点に向けて伏線を貼りまくっていたその回収話。

 尤も、コレはそれなりの読者さんから予測はされていたようで。


〇第二十一章「鬼の居ぬ間の」

 主人公チートの裏側で、社会システムが崩壊している表現を滲ませる章。

 ちなみに前章最後のリリスの決断シーンについて、謎のまま留め置いて焦らせようという章でもありました。

 猫耳族以来テロリストの描写をしていなかったので、主人公が知らない内に来てたんだよとつじつまを合わせた章でもあります。


〇第二十二章「痕」

 分かる人は分かると思いますが、「きずあと」と読みます……今考えるとこの作品、エロゲ元ネタ多過ぎだな、うん。

 遺伝子手術痕という序章から埋め込んでいた最大最後の伏線を回収する章。

 1~2人くらいがこの伏線に気付いていたようで、やっぱ隠し通すのって難しいなぁとしみじみ。

 ちなみにリリス嬢がリリス夫人にって話は、Ms.とMrs.の違いというか、その辺りの文化的な描写を使って、いずれこう書いてやろうと画策していたネタの一つだったりします。

 尤も、リリス嬢って言い方が馴染んでしまって、これ以降でリリスと呼び捨てにするのに若干の抵抗があったりなかったり。


〇第二十三章「宣告」

 章タイトルを悪魔の王にしようか死の宣告としようか悩んだ最終章一歩手前。

 やはり物語のラストは追い詰められてからの逆転だよねと……考えていた訳じゃなく、単に存在を忘れていたケニー議員の使い道はここだろうなぁと思っただけだったり。

 悪魔の王という描写は、最後の最後に出そうと思っていたのですが、一歩手前に出した方がそれっぽい……だけじゃなく、勝手にあの罵倒が浮かんでしまったというか。

 

〇第二十四章「崩壊」

 文明社会崩壊を匂わせる最終章。

 元々、『お茶会』メンバーを出さずに話を終えていたんですが、何度も出演させた彼女たちにもそれなりの落としどころが必要だと思い直し、慌てて~立像~と~確信~の2話を差し込んだ次第。

 無理やり詰め込んだにしては、そう違和感なく仕上がったかなと……いや、まぁ、あの描写は流石に酷過ぎて、この作品の中でも書いていて全く抵抗なくするりとか書けたシーンの一つでもあります。

 ここでの本題は「自分の子供も抱けないのに、人類の未来を語るなんて云々」ですね。

 実のところ、某政党躍進で旧ツィッターが随分と騒がしいので、「嘘で扇動した」とか「排外主義が云々」とか「政治と金の問題が~」って言ってるけど、本質はこの部分にあるのに、全員が頓珍漢なこと叫んでるなぁという感覚を、ちょいと入れてみた次第。

 実際問題、子供すら持てない氷河期世代の票を獲得したかったら、地球や日本全体、将来の財政云々、見えもしない人権等々ではなく、「個人の未来に希望を持たせる」よう語りかければ普通に票が取れるんだぞと、某党はそれを身をもって示しただけじゃないかと小一時間。

 そんな私はバリバリの無党派層ですが、ぶっちゃけ政党で選ぶんじゃなく政策でその都度選ぶのが正しい投票の在り方だと……まぁ、深く政治的な話をするつもりはないのでこの辺で。


 ちなみにこの作品は、言っても誰も理解してはくれないでしょうけれど、『推理小説』の手法を使って書いておりました。

 尤も、犯人を推理するんじゃなくて……主人公が如何にして『地球人口の99.9%を減らすか』という推理ではありますが。

 なので、最初に疫病を潰し、テロを潰し、戦争を潰し……最後の最後で、主人公の精液とエロ動画から民衆の一斉蜂起という大どんでん返しを設けたものの、それもフェイント。

(世界秩序が崩壊しかけるレベルの大混乱でも、人類はだいたい7割くらいしか死なないと予想)

 結局は当初設定通り、主人公の子供孫が増えすぎ、遺伝子手術痕によって次世代が生まれなくなり、人類はほぼ死に絶えるエンドを迎えた、という構成になりました。


 ……ええ、私に推理小説を書く能力は全く御座いません。


 ま、そういう造りを意識して書いた、程度の話です。


〇終章

 実のところ、最終回は~片道切符~の、正妻(ウィーフェ)リリスが人類全体と徹底抗戦を宣言し、彼女を見捨てることが出来なかった、というところにしようと思っていたのです。

(何しろ、このなろう版はリリスエンド……書いていてそういう気分になったので、第二十二章「痕」辺りから当初想定を捻じ曲げてそっちへ突っ走りましたので)

 が、そうすると未回収の伏線が幾つか出て来てしまうのと、人口の99.9%をって伏線が放置されたままになるので、そこを回収しないとすっきりしないぞと思い返し。

 蛇足と思いつつ、ここまで書いてみた次第。

 果たしてこれが正解だったか間違いだったか……それは読者様のみの判断するところ。

 メリーバッドエンドという感じには収まり、作者としては書いてよかったなぁと思ってます。

 しかし、バッドエンドしか書けない作者と思われてしまいそうで怖い今日この頃。

 そっち側が得意なのは否定しませんが……たまにはハッピーなのも書きたいものです。。。



 最後に。

 ンディアナガル殲記でめちゃくちゃ批判が出たので控えていたのですが、本作のBGMは橋本みゆきさんの「Fate,Love,Fate」……多分、殆ど誰も知らないんだろうなぁ、φなる・あぷろーちのアニメ。

 その時は突然、降って湧いたみたいに

 目の前に訪れて、全てを変えていた

 あなたに会えたこと、運命じゃないなら

 世界中探しても、奇跡なんてないから


 ……ええ、ヒロインリリスが大暴走して当初脳内設定と全く変わってしまってから、この曲が似合い過ぎていたので。

 個人的にすごく好きな曲なので、一度聞いてみて下さい。

(歌詞があかんかったら、歌詞の辺り削除する予定)



 さて、無茶苦茶冗長になってしまいましたが(2.5話分相当)、本作のあとがきまでお付き合いいただき、誠にありがとうございました。

 次は、このカクヨム版……ちょっとだけ最後の方を変えて書いてみようと思っています。

 あっちは故意に「人口の99.9%が減少」って描写を消しているので、もうちょっとハッピーなエンドをと……(予定)

 でも、そんなことを言いつつも、カクヨム版最後の二章は「破滅への道は……」「……善意で舗装されている」の予定だったりします。

 このフレーズ(ちょい改変)、使ってみたいんですよねぇ。。。



2025/09/04 18:39 完結一週間後確認


総合評価:15,412 pt

評価ポイント合計:9,130 pt

評価者数:1,032 人

ブックマーク:3,141 件

感想:441 件

レビュー:2 件

リアクション:8,557 件

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― 新着の感想 ―
カクヨ△版最終話前日に一気読みさせて頂きました リリスエンドとても面白かったです ありがとうございました 明日はまた向こう読みますw
数年間ずっと面白かった〜 Φなるアプローチ懐かしいですね… PS2版の2だけやった記憶があります…
設定が丁寧で、頭もげるくらい頷ける。描写に説得力があるというか。やっぱりVRが発達するなら社会もこれだけ進化してないと!という点にはふか〜く同意です。 更新を楽しみに待ってきた作品なので、完結が嬉しく…
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