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過ぎてしまえば面白い

ちょっと残念に思った人達2

作者: ひとやすみ

夏のとても暑かった日、差し入れにアイスクリームを買おうと小売店の前に車を停めて降りた。

アイスケースは外に出されてあって、日除けのひさしがかかっていた。

アイスケースの側へ近づいたら店先にいた外国の人が二人居て、声を掛けられた。

「お姉さん、どこ行くの?」

「仕事ですけど。」

「僕達と何処か行こうよ。」

「いや、仕事なので行きませんよ。」

「お姉さん、サングラス似合う。僕、レイバンの持ってるの掛けて。」

断っても掛けてとしつこいので仕方なく掛けてみたら、

「ほら、やっぱり似合うね!」

と言ってくれたのだけど、遊びになんて連れて行かないから!

早々にアイスクリームを買ってその場を後にしたのは言うまでもない。


営業の仕事をしていた時、あまり人の来ないロータリーに車を停めてお客様の所へ行っていた。

車に戻って来たとき、そのロータリーに1人の男性が立って居て、手には一輪の赤い薔薇を持っていた。

(花なんて持って、何してるのかな?)と思ったけど、関係無いので車に乗り込み書類の確認と整理をしていたら、窓を“コンコン”と叩かれた。

先ほど見た男性だった。

窓を途中迄下げ「何ですか?」と聞いたら、

遠慮がちに、

「あの・・・赤いセリカの人ですか?」

「?違いますけど?」

と私。

その当時私が乗っていた車はファミリアで色は白、どう見ても赤いセリカには見えないでしょ。

騙されたか、からかわれているのだと思ったが、余計な事を言うのもなと思い何も言わなかった。

車から離れて行ったけど、何か言いたそうに此方をチラチラ。

いや、違うから!私じゃ無いし!と言いたかった。


愉快な従姉妹とたまに行っていた喫茶店があった。

ある時、お店を出たら店員さんが追いかけて来て、同僚が友達になりたいと言っていると連絡先を書いた紙を渡してきた。

友達ならいいかと思い電話をして話してみたけど、掛けて欲しいと言うが自分からは掛けて来ない。

それもどうなの?と思い、電話を掛けなくなって暫くした頃、久し振りに喫茶店へ行ったらその彼は居なかった。

(辞めたのね。)と特に何かを思う事も無かったのだが。

数回電話で話した程度だったし、相手からの連絡も無かったし。

するとまた、最初にメモを渡してきた人が追いかけて来て私に言った。

「あいつは事故って入院してたのに、何故見舞いにも行ってやらなかった?」

「あいつ、凄く落ち込んでいたんだけど?」

いや、待て待て!

事故に合った事も知らなかったし、此方から電話しなかったら相手からは一度も連絡が無かったのに!

言いたい事だけ言って、お店に戻ってしまったその人。

呆気に取られて何も言えなかったけど、そのお店には二度と行かなかった。

今でもよくわからない。


コンビニでアルバイトをしていた時、色白の小柄な女の子が買い物に来ていた。

たまに来る彼女と目が合うと恥ずかしそうに頬を赤らめはにかんで俯く。

(シャイなのね~)とほのぼのしていた私。

ある日、彼女が恥ずかしそうに言ってきた。

「あの・・私と・・お友達になって下さい・・・。」

その瞬間、鳥肌が立った私は(これはヤバい!)と思い、彼女に言った。

「ありがとうございます。お店に来て頂ければおりますので、何時でもいらしてくださいね。」

そのコンビニは速攻で辞めました。

彼女には悪いが、私にはその気は無かった。










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