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堕ちた勇者の子(仮)   作者: 雪国竜
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第18話

「入学式の時は公務があって会えなかったけど、その制服似合っているわね。二人共」

「お褒めの言葉。恐縮です」

「き、恐縮です」

 エドワードはすんなりとアルティナは詰まりながらも挨拶に答えた。

 アルティナはカサンドラの事が苦手であった。

 アイギナの朗らかな雰囲気とは違い冷気さえ感じる冷たくも妖しい雰囲気。

 睨みつけている様にしか見えない目。

 ポーカーフェイスで何を考えているか分からせない。

 普段から明朗快活を地でいくアルティナ。

 考えを悟らせない様に冷徹に振舞うカサンドラ。

 性格が違うからか馬が合わない二人。

 エドワードはカサンドラとは幼馴染達とは別に親しくしているのでカサンドラの雰囲気を苦手と感じる事はなかった。

「入学式の時に使いの者から、手紙で『何かの部に入るのを決める時は、先に騎乗部の説明会を聞きに着なさい』と書かれていたので参りましたが」

「まだ、入るか決めていないんでしょう。じっくり考えたら良いわ。今日、呼んだのは、久しぶりに顔を見たいと思ったから呼んだようなものだし」

「左様で」

 この人らしいなと思いながら頷くエドワード。

「そう言えば、第三皇女様と第四皇女様は学院でお見掛けしましたが、第五皇女様は見ておりませんがお元気にしておりますか?」

 話に出た皇女達はアイギナとカサンドラの他にも三人程同い年の皇女が居る。

 皆、腹違いだ。

 エドワードは皆、顔見知りであった。

 エドワードの母のラトレダが後宮の警備を統括している関係で、偶に皇女の母親である側妃たちが催す茶会に参加していた。

 なので、それなりに親しくしているのであった。

「ああ、あの子。今日起こしに行ったら『今日は行きたい気分じゃないから休む』って言ったから、そのまま放っておいたわ」

「あの方らしいですね」

 カサンドラの話を聞いて苦笑するエドワード。

 暫く会っていなかったが、昔のまんまだなと思い笑った。

「‥…女性の前で他の女性の話をするのは失礼よ。エド」

「これは失礼しました」

 何が気に入らないのか、カサンドラの声に苛立ちが混じっていた。

 エドワードは何が気に入らないのか分からず、とりあえず謝った。

「それとカサンドラ様」

「何かしら?」

「わたしはこの騎乗部にも入りたいです」

「あら、随分と早く決めたわね。でも、他の部にも入るのね」

「はい。友達に誘われましたので」

 アイギナの名を出さないのは、カサンドラとアイギナは仲が悪いので名を出したら妨害とかするかも知れないと思ったからだ。

「友達ね……オスカーかシモンファルトのどっちかしら?」

 カサンドラはエドワードの友達と聞いて、オスカー達の名を挙げた。

 これはエドワードの交友関係を知っているからこそ言える事であった。

「ああ~……シモンですね」

 元々、シモンファルトがアイギナを連れてきた事でアイギナが入っている部に入る事を決めたので、シモンファルトに誘われたというのもあながち間違いではなかった。

「そう……まぁいいわ。其処の所は好きにしなさい」

「ありがとうございます」

 カサンドラのが好きにしろと言うので、エドワードは頭を下げた。

 これで駄目だと言いでもしたら、面倒な事になったので助かったと思うエドワード。

 その後は久しぶりに会うからか雑談に興じる二人。

 その間、アルティナは終始無言であった。

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