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詩集「七夜詩篇」

FLOWER MOON

作者: 詩月 七夜

月明かりの幻燈に


蒼い影が揺れる夜


誰もいないこの静寂を


花のような満月が


銀のヴェールで優しく包む


ごきげんよう FLOWER MOON


今夜は春の(きみ)に恋をする


遠い高嶺(たかね)の純白の花に


ロマンチックな恋をする


けれども それは美しい無慈悲


どれだけ切なく囁いても


きっと君は知らぬ振り


誰もを優しく照らしているのに


誰のものにもなりはしない


ごきげんよう FLOWER MOON


(しと)やかだけど 意地悪な君に


一夜限りのメッセージ


届かないメッセージ

本作は、ちはやれいめい様主催「フラワーフェスティバル2020!」企画参加作品です。

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― 新着の感想 ―
[一言] 言われてみれば、月の淡い光はヴェールのようですね。 月は誰のものにもならないから、誰にでも優しくなれるのかもしれません。 誰のものにもなってくれないのをわかっているから、私たちは安心して月…
[良い点] 冒頭の二行からロマンティックで。やはり作者さまの詩作品はラストが抜群に良いです。 それにしても月…フラワームーン。これを本企画にしたためる発想は洒落ていると思いました。 > ごきげんよう…
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