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精龍の血  作者: 落ちこぼれた烏賊
序章
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レイラの魔法講座2

 

  鎮火して濡れた黒い木を前に少しやりすぎたことを反省しながら聞いてみる。


「あのさ、ばあちゃん、一応なんだけどロックとエアロも試してみていい?」

「ん、いいよ、流石に3種類以上の魔法を使うことはできないだろうけどね。まぁ、やってごらん。ただし、もし発動したとしても次は力を入れすぎないようにね!」

「うん、わかった。」


  先ほどの事を考えてか釘を刺されたが許可を得たのでさっきより規模を小さくイメージしてやってみる事にした。

  ロック。小さな石を創造する事をイメージし、杖を握りしめた。


「ロック。」


  ・・・シーーーン。どうやら何も起こっていないようだ。

  流石に3種類も使えないか。そうだ、こんな魔法も使った事ない奴が急に3つも使えたら逆にすごい。そう思っていたのはどうやらユウだけだったらしい。いや、レイラは3つも使えるのはすごいと思っていたようだ。


「なんだい今のは、ユウ!あんた今何をイメージした!」

「え、小さな石ころをイメージしたんだけど。やっぱりダメだったよ」

「どこがダメなもんかい、あんたの正面の木、よーく見てみな。」


  なんのことか分からず木に近づいてみると小さな穴が1つ空いているのだ。そう、この木を簡単に貫通するほどの威力でさらに目を凝らさないと見えないスピードと小ささで小石を放ったのだ。

  レイラは木を凝視していたらしくなんとか気づけたらしい。


「全く、3種類も使えるのかい。これなら4種類も使えたとしても驚きやしないよ!」


  レイラは笑いながら冗談を言っているようだ。おそらくは出来ないと、できるはずがないと思っているのだろう。

  そう思われていることがわかり、少しムキになったユウは風の魔法を使おうとする。が、ここで1つ面白い事を思いついたユウはニヤリと笑い杖を握りしめ、イメージを始めた。

  自身の周りの空気を一箇所に集めて刃のように伸ばして打つイメージ。そう、中級魔法エアカッターをイメージした。そして杖を一振りし放った。


「エアカッター!!」

「んなっ!」


  ユウの周りの空気は杖の先に集まりレイラが打ったのより一回り小さな刃となって木に向かって行った。がしかし、風達は途中で霧散して木に当たるころには少し木の葉を揺らす程度の弱さになっていた。


「くっそー!!!」


  少しムキになっていたユウはレイラが使った魔法が使えずに悔しくて叫んだ。ユウとは正反対にレイラは黙り込んでしまった。下を見て考え、ユウを見て、さらに木を見て色々と考え込んでいるように見えた。


「あれ?ばあちゃん?怒ってる?」


  言われたエアロではなく、エアカッターを勝手に使ったので怒っているのだろうか、そんなユウの不安はレイラが沈黙していることでどんどん増していく。


「ユウ、ちょっとこっちに来な」

「はい。」


 静かな声のレイラに呼ばれて家の中に入る。扉を閉めるとリビングのテーブルに2人とも腰掛けた。そして、静かな声でレイラは話し始めた。

「ユウ、おそらくあんたは世界で4人目の4属性魔法使いだよ。これはたしかに、いや、かなりすごいことだ。だがね、ユウ、、、」


 そこでレイラは言い淀んだ。話の内容を聞く限り怒られているような感じはない。だが、いつものレイラはしないような真剣な表情で静かに語りかけてくるからユウも固くなって聞いていた。


「いや、これはまたいつか話そう。よし、ユウに魔法の使い方をみっちり教えてあげるよ!厳しくするから覚悟しな!」

「え、そうなるの!?」

「嫌とは言わせないよ!ああ、それと、数日留守にするからその間の留守番頼んだよ!」

「はーい」


 急に明るくなったレイラに厳しく魔法を教えて貰う事になり、若干困ったがとりあえず了承した。

 そして数日留守にするという事でその期間に教本を全部読んでおくように言われたのだった。

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