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精龍の血  作者: 落ちこぼれた烏賊
序章
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レイラの魔法講座1


 レイラに拾われた日からずいぶん時間がたったな。この世界での俺の名前は『ユウ』になった。ばあちゃんがつけてくれた。そして俺の誕生日は俺が拾われた日になったらしい。拾われたとはいえ、俺は前世の記憶があり拾われたころから意識がはっきりしていた。このことはばあちゃんに言っていないので本当のおばあちゃんだと思って接している。そして今日が俺の5歳の誕生日だ。


「ユウ、ちょっとこっちに来なさい」

「なに?ばあちゃん」

「まずはユウにこれをあげるよ」


 そう言ってどこかから取り出したのは、ハ〇ーポ○ターにできそうな杖よりも一回り大きな木の杖のような物とどこかの誰かが持っていそうな魔道書のような少し厚めの本だった。それを見て心の中では(ついにこの時が来たかああ!!!うおおおおお!!!!)ってなっていたが今の俺はそれが何なのか知らない設定なのでできているかわからないがポーカーフェイスで平常心で聞いてみた。


「なにそれ?」

「これはね、杖と魔法の教本だよ。みんな5歳になったら親からこれをもらって魔法の練習を始めるんだ。」


 なんとすばらしき世界か!この世界ではみんなが5歳になったらこんないいものをもらえるなんて!


「そうなんだ!ありがとうばあちゃん!」

「それじゃあ早速初級の魔法だけ練習してみるかい?少しだけなら教えてあげるよ」


 えっとー、早くない?ちょっと早すぎやしないかい?今初めて杖持ったんだけど、とりあえずやってみるのか?


「うん!どうすればいいの?」

「ここじゃあ危ないからね、一応外に出るよ。」

「はーい」


 レイラについて家を出たがすぐに止まった。どうやら玄関から出てすぐ目の前でやるらしい。


「よし、まず初級魔法だけどこれには4つの種類がある。まず1つ目は火。2つ目は水。3つ目は土。そして4つ目が風。大抵この4つのうちのどれか1つを使うことができるんだよ。ちなみに私のは風だよ」


 そういうと自身の杖を取りだし、一振りしながらこういった


「エアカッター」


 次の瞬間レイラの周りの空気が1つにまとまり、少し伸びた。その風の塊は近くの木に向かって飛んでいった。そのまま木を通りすぎたかと思うと

「ギギギギギギ」と音を立てて一本の木が切り倒された。


「な、、、」


 それは一瞬の出来事だったのにあの破壊力。(もしかしておばあちゃんすげえ?)などとびっくりしていると自慢げな顔をして言ってきた。


「こんな感じだね。今のは風の中級魔法エアカッターだけど今日ユウがやるのは初級魔法だからね。中級魔法も長い間練習するとできるようになるよ。」


 俺がびっくりしたのが相当うれしかったのか口角が上がるのを抑えられていない。


「よし、それじゃあまずはあんたがどの種類の魔法を使えるか判別しないとね、町の教会に行けば魔水晶で判別できるけど今回はないからね。初級魔法の呪文、ファイア、アクア、ロック、エアロ。少し魔力量的にしんどいかもしれないがこれを順番にイメージしながら唱えてみな。何か起こればそれがあんたの使える魔法の種類さ。」


 どうやらこの世界の魔法はイメージと詠唱で発動するらしい。そう理解したユウは杖をギュッと握り締め、まずは火をイメージしながら盛大に呪文を唱えた。


「ファイアアアア!!!!」


 気合を入れて呪文を詠唱するとあろうことか杖先から火炎放射のごとく火が噴出した。そしてその火が木を燃やし始めたのだ。これはやばい、このままだと山火事で死ぬ。山の火事は怖いのだ。人間には消すことはほぼできないからな。そう思ったユウはとっさに、かつ必死に水の魔法を詠唱した。


「アクア!!アクアァァ!!!!!!」


 すると今度は大気中の水分が集まったのか、木をなぎ倒す勢いの水が先ほどの火を消し去ったのだ。ついでに木も流れていった。

 あまりにも急な出来事にレイラは被害を受けた木の方を向いたまま口を大きく開き固まっている。


「もう少しで山火事になるところだった。ごめんっ!」


 家の前の木を燃やしてしまったから怒っているに違いないと思ったユウはすぐ謝った。怒られるより先に謝ったほうがいいからな。当然だ。ちゃんと反省もしているよ?


「これは、、ファイアかい?あんたがやったのかい?」

「うん」

「さっきの、、アクア?もあんたがやったのかい?」

「うん」

「すごいじゃないか!」

「へ?」


 レイラにしかられると思っていたが予想とかけ離れた反応が返ってきた。


「一般的には使える種類は1つなんだよ。王国の魔法師団には二つ以上使える人もいるがそれでも相当珍しいんだ。それになんだいあの威力は!こりゃあ将来有望な魔法使いになれるだろうさ!」


 思っていたのと違う反応が返ってきたのはそういうことだった。2種類以上魔法が使えるのはかなり珍しいらしい。怒られずに済んだという思いと珍しい2種類の魔法使いだった嬉しさになんともいえない感情になったユウだった。



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