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精龍の血  作者: 落ちこぼれた烏賊
序章
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謎の赤ん坊

 龍と精霊、それはあらゆる力と自然の化身。

 二つは絶対に交わることはない。そういわれているのは数百万年前精龍戦争があった時代からのことである。人間たちとは決して関係を持とうとしない二つの存在、遥か格上の存在が戦争を始めたのだ。何人もの人が死に、村が破壊され、滅びた国もある。そんな大災厄の本質を知る人間はいなかった。。。




 何の変哲もない早朝、小鳥の鳴き声を目覚ましにして目が覚めた。大自然の中に建つ一軒の家にすむ老年の女性レイラはいつもと変わらぬ朝を迎えた。そう思ったのだが意識が覚醒してすぐ、いつもの様子がおかしいことに気がついたのだ。小鳥の鳴き声に混じってかすかに聞こえる人間の声、しかもそれはよく聞くと赤ん坊の泣き声のようだった。


「む?こんな森の奥に捨て子?おかしいねえ」


 そう、ここは一番近い町までも馬車で二日はかかる距離にある家なのだ。そんなところにわざわざ子供を捨てに来るなんておかしい。不審に思ったレイラは杖を持ち、あたりを警戒しながら探しに向かった。

 森を少し進むと赤ん坊はすぐに見つかったのだがその赤ん坊の周りはレイラがこれまでに見たこともない光景になっていた。いつもなら通りがかっただけで人を襲う野犬や熊、狼にいたるまでが、その赤ん坊に近づき、寄り添い、決して襲うことはなく、それぞれ争うでもなくむしろその逆。すべての動物たちが協力し、大切なものを守るかのような動きでレイラを警戒し始めた。


「なんだいこれは、いったいどういうことだい」


 レイラは驚いたが動物たちの奥にいるのは明らかに人間の赤ん坊なのである。ほんの少しの間考えたがその赤ん坊の持つ謎の力、いや魅力か?に惹かれ、引き取って育てることを、決心した。

 そうと決まれば周りの動物たちが邪魔だなとおもっていると動物たちはレイラが赤ん坊に対して敵意を持っていないことが本能で理解したのか、赤ん坊を守るために強めていた警戒を緩め、レイラに道をあけたのだ。

 レイラは少し緊張しながら赤ん坊を抱き上げるとさっきまで泣いていた赤ん坊が泣きやんだ。それを見た動物たちはみんな一様に向きを変え森の奥へ散り、姿を消していった。


「余計なもんを拾っちまったかねえ」


 そんな動物たちと赤ん坊を見てレイラはつぶやいた。




ここは魔法が存在する世界。


人はみな差はあれど魔法の知識を持ち、魔法を使って生きている。


これは、そんな世界に生れ落ちた、いや、転生した一人の少年の物語だ。






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