自己紹介
9話
「さて、皆食べ跡終わった事だし自己紹介を皆にして貰うよ。でもその前に俺からだな。
じゃあ改めて言うけど、俺はカズトって言うんだ。出身地は...うーん無いかな?
まぁ俺が言えるのはそれだけ...あ、後君達には強良くなって貰う予定だよ。
だから明々後日ぐらいから訓練をするから宜しくね」
と言うと皆は『はい!』と、返してくれる。
いい子達だ。
次に自己紹介してくれるのはさっきまで居間で寝ていた男の子らしい。
「えっと、僕の名前はクロードと言います。ご主人様以外は長く一緒にいたから分かると思うけど僕の種族は吸血鬼です。よろしくお願いします!」
金髪に青い瞳がクロードねそれにしても、
「執事とかにいそうな名前だね」と、思わず口に出してしまう。頭良さそうだし。
「執事ですか?」
「うん、あ、何ならコレあげるよ」
と、アイテム欄から執事服を出して、クロードに渡す。
服は勝手にサイズ調整してくれるので大人のサイズの俺の服をつけても何ら問題は無い。
「コレを僕に?」
「うん、今度つけてみてよ。絶対似合ってるからさ」
「ありがとうございます!」
結構喜んでるけどそんなに嬉しかったのか?まぁいいか。
そうだ、折角だし自己紹介が終わると同時に一つずつプレゼントしよう。
「んじゃ次、誰か自己紹介お願い」
お、俺が促すと今度は金髪の女の子だ。
「私はセリアと言います。ご主人様、兄のクロードを助けてくれてありがとうございました。」
ああ、そうなんだ。確かに金髪で青い瞳...ん?
「あれ?さっきは瞳が赤かったはずだけど?」
「私達吸血鬼と呼ばれる種族は興奮状態になると、瞳の色が赤くなるんです。あの、さっきは泣きついて済みませんでした」
そういうとセリアは恥ずかしかったのか顔を俯いた。
「いや、それは謝る事じゃ無いよ。興奮状態になったって事は裏を返せば本音を言ってくれたって事だろ?それは、俺にとって嬉しい事だから」
と、感極まったのか知らんが頰を赤くして思い切り顔を上げ「ありがとうございます!」と言った。
「まぁその話はここら辺で終えて君達は兄妹だからメイド服なんて如何かな?兄妹での奉仕活動...なんか萌える!」
と、言い終えてメイド服を渡す。因みに持っていなかったので買った。
「あの、こんな上等なのを私に?」
「うん、今度兄妹一緒につけてくれると嬉しいな」
「はい!そうします!」
「んじゃ次は...」
「俺はドワーフ族のジェイクって言いうんだ..です!カズトさん、宜しくお願い...します!」
この男の子は敬語に使い慣れてないらしい。
まぁ見た目12〜13くらいだから使う機会がなかったんだろう。
「ドワーフってやっぱり鍛冶が得意だったりするの?」
ライトノベルで、異世界ものだったらドワーフが鍛冶が得意なのは定番中の定番だ。
もしかすると、本当に得意かもしれない。
と、思ったので俺は聞いた。
「確かに、俺がいた所では鍛冶が得意とするドワーフは多かった...です」
もしかしたらこの子も得意かもしれない。
「じゃあさ、ジェイクは鍛冶やってみたいと思わない?」
すると、驚いた顔になって、冗談かもしれないと思ったのか不安顔になって
「俺にも出来るの⁉︎」
と聞いてきた。
「ああ、近日中に工房を作っておくから、色々と作ってみるといい」
と言うと、ジェイクは嬉々とした顔をして、「ありがとうございます!」と言った。
と、こんな風に自己紹介をしていった。
残りの子は
猫人族のカナ。狐人族のソフィ。ハイエルフのネル。
兎人族のキノ。犬人族のアイ。銀狼族のリーシャという名前だった。
全員、緊張からかあまり話さなかったがちゃんと感謝の気持ちを述べてくれた。
6人にも何かあげようと思ったが思い浮かぶものがなかったのでまた今度と言った。
それでも、どの子もそんな大層なもの入りませんって顔をしていた。
うん、ええ子たちや。
気づけば、もう太陽も沈もうとしている時間になっていた。
因みにこの『亜空間』のスキル内でも時間は外の時間と同じで進み具合も同じなので『亜空間』の外から出たら朝でした。とかにはならない。
「さて、今日は治療もしてMPもあまり残ってないから皆んなお風呂に入って、ご飯を食べて眠ろう!」
「え、あの、私達もお風呂に入るのですか?」
「え、当たり前じゃん。あーそっか、中世ほどの文化だと体拭くぐらいなのか」
よくよく見ると、衛生状態の良い所にいたという感じはしない。そう考えると彼等の手を擦ると今にでも垢が出てきそうだ。
そう考えるのは文化や時代的にもしょうがないので失礼だと自分を叱咤したあと。
「じゃあ、皆んなでお風呂場に行こうか!」
あ、そういえばお風呂場作ってないや。
やべ、早く作らないと。
こう言っては何ですが、文章評価やストーリー評価、感想などを書いてくれるとありがたいです。