ある者中編
あんま面白くなかったらすんません。よければ下の小説家になろう勝手にランキングというボタンを押して下さいお願いします。
お気に入りユーザ登録もお願いします
39話
孤影:「ふーん、RPの事については大体意味がわかった。有効に活用していこう」
どんなスキルでも1ポイントで手に入れる事が出来たので、取り敢えず最初の1つは『エクストラヒール』につぎ込み、手に入れた。
孤影:「あとは、ジョブの確認かな」
FWOの世界では一人当たりジョブは3つまで取れる。中にはオールラウンダーと呼ばれる全てのジョブを手に入れる事の出来るジョブを持っている奴もいるらしい。MODとかではなく運営が渡したという噂も流れていたが、僕自身はそんなジョブがあるという事自体嘘ではないかと思っている。
話しを戻そう。どうやらゲーム時代のジョブをそのまま引き継ぐらしい。
まず召喚者。次に魔術士。最後に商人だ。
孤影:「まさか、ショップが使えないとはね....。という事はセロン金貨を持っていても意味がないし...。幸い、商人スキル系統に『金運上昇(大)』があったお陰か冒険者がここの通貨らしき物を持っていたから良しとしよう」
どうしようもなく途方に暮れている筈なのに、どうしても興奮が収まらない。
孤影:「それもそうか、あんな束縛された社会から解放されたんだ。無理もないな」
しかし、興奮しているからといって現状が変わるわけでもない。
孤影:「取り敢えず、資金収集と人のいる場所を探さなきゃな。行くぞ、オーガたち」
取り敢えずオーガたちが持ってきた見た目リンゴのような物で腹を満たし移動する事にした。まぁ、欲を言えばもう少しあのリンゴのような物は酸味を抑えて欲しかった。
--------------------
冒険者A:「ひぃぃぃいい!」
オーガA:「ぐぉぉぉあああ!」
孤影:「オーガたち、遊んでないでさっさとそいつらを潰して奪え」
冒険者C:「お、お前人間だろ!なんでお前はおそわれないんぎゃぁぁああああ!」
孤影:「そんなの、僕がこいつらの主だからに決まってるだろ」
そう、僕は地面に横たわった屍に呟く。
オーガたちが金品を取っている間僕は先の先頭について考えていた。
.....やはり、質は良くないな。そもそも僕は大群で敵を滅ぼすやり方が好ましい。決して量より質派じゃないのでやり辛いったらありゃしない。
孤影:「早々に手駒を増やさなければ...」
かと言って見当があるわけもなく、頭を横に振り、再び街へと歩き出した。
--------------------
孤影:「流石に街中には連れていけないな」
冒険者から聞き出した情報をもとに辿り着いた町は壁に囲われていて中の様子は伺えなかった。だが、魔物を入れることが出来ないくらいは何となく分かる。その為、僕はオーガたちにここら辺をぶらぶらして適当に生きておき、召集がかかったら集まれ。という命令を出し街の中に入る事にした。
門の外で兵士に幾つか質問をされたが、冒険者登録をしに来たと言ったらすんなりと入れた。
まずはこの街に冒険者登録をしにギルドへと向かった。粗方の説明を受けた後近くで宿を予約したが、まだ休む時でもない。それならばと、僕は酒場の方へと向かった。
酒場に向かう理由は情報収集のためだ。これはゲーム時代の頃からやっている事なので最早習慣と言っても過言ではない。
年齢が若返ってしまい未成年になったが基本酒を飲まなければ酒場には入れる。僕はカウンター席に座り飲み物を頼む事にした。
孤影:「オススメの飲み物は?」
酒場のマスター:「あ?そうだなぁ、牛乳かオルンジジュースだな」
オルンジはゲーム時代の頃からあった。これはオレンジと変わらない。
孤影:「オルンジで」
酒場のマスター:「あいよ」
後ろのテーブル席から様々な声が聞こえる。やれ、あのクエストは報酬が少ないだの、今日の夕飯は何にするだの碌な情報が入って来ない。
あるいはいい情報だとしてもある事に気になりすぎて耳に入ってないだけかもしれない。
そのある事というのが隣の奴だ。
???:「ジーッ」
わざわざ擬音語を付けてまでこちらを見てくる。それもチラチラと見るんじゃなくてずっとこちらを見ている。いわゆる、ガン見だ。
どんな奴かと、こっちがチラ見するだけで目がバッチリ会う。サッと顔をもとに戻すが、当の本人は何故か嬉しそうにしてる。
絶対後から厄介な存在になる奴だ。変なのに目ぇ付けられたな。
孤影:「はぁ....」
と、溜息をつきめを閉じて鼻根の辺りを手で押さえた。
酒場のマスター:「お、おい坊主...ほら、オルンジだ」
マスターの困惑したような声に不思議に思ったが気にしないで目を開けオルンジを取ろうとしたが....。
孤影:「ああ、いただくうわっ!?」
あまりの顔の近さに椅子から転げ落ちてしまった。
孤影:「痛ぅ....何だお前」
???:「んん?ねぇ君冒険者でしょ?ラクラさんを雇ってくれないかなぁ?」
孤影:「は?」
とりあえず僕はこのピエロのおっさんの話を聞く事にした。
--------------------数分後
孤影:「ふーん、じゃあ最後に確認とするか。まずお前の名前はラクラだな」
ラクラ:「ふむふむ」
孤影:「.....年齢は23。見た目は中肉中背。身長は特に高くもなく低くもない170cmって言ったところか。で、特に目立った外傷は無し」
ラクラ:「ふむふむ」
孤影:「....昔から憧れていた商人として活動していたが、そのピエロの顔の所為で誰も寄り付かず転々と街を変えて過ごしていた」
ラクラ:「ふーむふむ」
孤影:「..........さ、流石に商人生活に危機を感じ冒険者となる事にしたが右も左もわからず。とりあえず誰かに教えを乞おうという事で話しかけた、と」
話が終わった所でポンとラクラが僕の肩にてをのせる。そして、あろう事かこんな事を言った。
ラクラ:「君も大変だったんだねぇ?よしよし、ラクラさんの胸に飛び込んできなぁ?」
孤影:「お前の略歴だわ!それに何胸に飛び込んでこいって!?僕はそっち系に興味はねーんだよ!」
ラクラ:「あ、ねえねえ。もう、ラクラさんって呼ぶの疲れるからク○ラさんでよくない?」
孤影:「よく、ねーわ!しかも何ク○ラって!?著作権に引っかかるわ!」
ラクラ:「ほら、あの立った瞬間が有名でしょ?やっぱ名前って大事だと思うんだよねぇ?名前は早く覚えてもらった方がいいしぃ?」
孤影:「ここは、スイスじゃねーんだよ!」
ラクラ:「え、スイス?何それおいしいよ?」
孤影:「おいしいよかよ!そこは普通美味しいの?じゃねーのかよ!?」
ラクラ:「あっははは、まぁまぁ某有名な『アルヌスの少女ハイジュ』の作品から取るのはダメだよねぇ?」
孤影:「え、『アルヌスの少女ハイジュ』?あ、ああ似た作品がこの世界にもあるのか」
ラクラ:「それで?ラクラさんは君の面接に合格したのかな?」
孤影:「厄介な奴になりそうだが手駒が足りなかったのも事実だ。わかった手を組もう」
ラクラ:「え、カップル見たいにくっ付きたいの?しょうがないなぁ今日だけだよぉ?」
孤影:「手を組もうってそういう意味じゃねぇよ!」
この会話を終えた僕はこれからが不安で不安で仕方なかった。
感想・評価待ってます!
総合評価804pt!ふぉぉおお!
目標の1000ptまで後もう少し!
みなさんブクマとストーリー評価・文章評価お願いします!




