ある者前編
二週間もの間空けてしまい申し訳ありません。
来月の中旬にある文化祭の準備と中間考査の勉強により来月の中旬までは亀更新とさせて頂きます。その代わり、書き上げたら即更新させて頂きますので何卒これからもよろしくお願いします!
38話
side:???
???:「......いてっ!」
.......?ここは....何処だ?
???:「森?」
どうやら僕は木にもたれかかる様に眠っていた様だが、上から落ちてきた実に顔が当たり起きた様だった。
ぼーっとしていたが、自分の事を思い出すに連れて少しずつパニックになっていった。
???:「え、何で僕は森に?は??」
どうしてこんな所にいるのか僕は必死に思い出すが、やはり見当がつく記憶はなかった。
???:「えっと、思い出せ....僕の名前は紅孤影....よし、名前は思い出せる。最後は....確か、ゲームをしていたような...」
僕は、確か変なメールが届いて、それをクリアしたら変な光に巻き込まれて.....。ん、何か忘れてないか?
そこから順に思い出していった。光に包まれた事。そして、ある魔物と戦った事。そして、その魔物の名前の事。
孤影:「ははっ....まさか、ここが異世界だっていうのか?」
だとしたら何という奇跡だろう。あれだけ望んだ異世界転移が叶ったのだ。嬉しくないはずがない。
孤影:「ラノベのようなテンプレがあるとしたら....」
僕は頭の中でFWOのメニュー画面が開くように念じる。
孤影:「ふっ、ふふふっ。本当にこの世界はFWOの世界なんだ.....。マップとスキルは初期化?されてるのか.....。年齢も少し若返っている.....。装備品は、全部使えない...。最初に手に入れたスキルはスキルレベル、熟練度共に変わらない...。なら、安心か」
最初に手に入れたスキルは『サモン(大群)』というスキル。これはレアリティの高い魔物は召喚して使役する事は出来ないが、その名の通り大群を呼び出す事が出来る。要は、質より量を好む人にオススメなスキルだ。
孤影:「『サモン(大群)』はスキルレベル熟練度ともにレベルマックスだけどMPが少なくて一回で出来るのはゴブリンだと30匹が限度か....」
それでもいきなり30匹も召喚するとMP切れが起き、どうなるのかまだ不安なのでいきなり30匹も召喚しないが。
僕がこれからの事について思いふけっているとどこからかガキィンと、鉄と鉄がぶつかり合う音がした。よく耳を澄ますと雄叫びのような声も聴こえる。
孤影:「行ってみるか....」
好奇心に負け、恐る恐る激しく音が鳴る方へと向かった。
冒険者A:「うぉぉおおおあああああ!」
ゴブリンA:「ギィィイイイ!」
草むらに隠れ、頭を上げてみれば剣を持った男とゲームの世界でよく見たゴブリンがどうやら戦闘中のようだった。
孤影:「.....凄い」
僕はそれに物凄く興奮していた。日本で、いやあの世界では今はもうありえない、戦闘にときめきを感じてしまったのだ。
冒険者A:「ぁぁあああああ!」
ゴブリンA:「ギャァアアアアアア!」
冒険者A:「ハァハァハァ、やっと1匹倒せた....」
どうやら戦闘は終わったらしい。冒険者らしき人物も安堵した表情を浮かべている。
だが、僕は不意にこう思ってしまった。"今なら殺れるのではないか"と。
それにこのスキルでどこまで倒せるか知りたかった。なら、先ずは弱っている奴で実験した方がイイ。こう考えた時、僕の行動は自分でも驚くほど早かった。
孤影:「『サモン(大群)』」
イメージは鬼のような顔をした魔物、オーガを二体出現させるイメージだった。
オーガA:「グルルルルルル!」
オーガB:「ハァァァァ....」
冒険者A:「え?」
突然のオーガ二体の出現に最初はポカーンとしていたものの、ハッとすると脂汗を顔に浮かべ腰を地面につけてしまっていた。
それもそうだろう。オーガはゴブリンの数倍分の強さだ。ゴブリン1匹に手こずっていた者ならば命の危険を感じるのも無理はない。
冒険者A:「くっそ!何で、何でこんな所にオーガがいるんだ!」
孤影:「殺れ」
オーガA:「グォォォアアア!!」
冒険者A:「止めろ!止めろ!くりゅ.......」
恐らく「来るな!」とでも言いたかったのであろう。それを言う前にオーガが頭を潰してしまった。
孤影:「戦闘が終わっても残るのか...じゃあ食べれそうな物を取ってきて」
オーガに簡単な指示を出したら命令通りに食べれそうなものを探し出した。
オーガたちが食べ物を探しに行っている間。僕はステータスを確認していた。
新しく知った事はRPポイントというものがあること。レベルが1から2に上がっていたこと。そして、レベルが上がった事により短剣が使えるようになった事だ。
感想・評価待っています!
1000ptまでもう少しですねぇ。




