サイカ、鬼教官となる
1週間過ぎるの早くないですか?ϵ( 'Θ' )϶
34話
--------------------『サラジュ』ノースが飛び立った後--------
side:サイカ
バラバラバラと、飛び去っていくカズト様を乗せたヘリを見送った後、私は今日の訓練の為の準備に取り掛かる事にしました。
準備に取り掛かった後、皆を起こし、朝食を食べる。これが一ヶ月で出来た日課です。でも、今日は何時もと違う事に皆気づいたようです。
セリア:「あれ、今日はご主人様いないんですかぁ?」
アイ:「ほんひょうはぁ」
ソフィ:「アイ、ダメだよ食べながら話しちゃ。ご主人様に嫌われちゃうよ?」
アイ:「!?」
ソフィに言われたアイは体がビクッとしたかと思うと、行儀よく食べました。
ネル:「それで、ご主人様は何処にいるんですか?」
そう、ネルが私に聞いてきます。別に話していい事だったので、私は正直に言う事にしました。
サイカ:「カズト様は調査の為、一ヶ月ほどサラジュを離れる事になっています」
ジェイク:「一ヶ月?どれくらいの長さだそれ?」
クロード:「ジェイク.....。一ヶ月は1日の30回の長さの単位だよ。と言うか知識として入っている筈だよ?」
ジェイク:「んー?あ、何か言われてみればそんな感じだなぁ。悪りぃ、悪りぃ」
カヤ:「一ヶ月かぁ....長いにぇ」
リーシャ:「一か月で強くなって、一緒に連れて行ってもらえるように頑張る」
リーシャの言葉で思いつきました。これは言ってあげなければ!
サイカ:「そう言えば、上達して役に立てる者からカズト様の為になる任務につけるらしいですよ?」
もちろん嘘ではありません。これはかねてよりカズト様と考えていた事で、その任務内容も決まっています。
ですが、彼女たちはきっとK.O.T.S.の部隊に入れるのだと思っているのでしょう。実際、私が言った瞬間食い入る様に私の方を見てきます。
まぁ、そこは教えないというのがお約束という物だとカズト様に教えられているので、教えてはあげませんがね。
ネル:「役に立つ者から」
リーシャ:「カズト様の」
セリア:「役に立てる」
クロード:「任務に」
カヤ:「つけるにゃ!?」
キノ:「...私が一番先に配属して貰えるように頑張って、ご主人様と2人きりになって、ゆくゆくは....ふふふっ」
何故か、キノの方からとてつもないオーラを感じるのですが気にしません。カズト様の事となるといつもの事です。
ジェイク:「へへっ、俺が兄貴の役に立ってやるさ!」
ソフィ:「ジェイクだけカズト様に褒めてもらおうたってそうはいかないよ!」
そう、この子達はいつもカズト様に褒めたがられるのです。これはカズト様故の人望だからでしょうか。辛い人生を送ってきたこの子達は褒められるという状況があまり無く、怒られる事が殆どだったと聞いています。
そのせいもあってか、カズト様は一段と優しく接する様になりました。もちろん、いけない事をしたら私でも怖いと思うぐらいに怒りますが、最後はいつも優しく接してくれます。
飴と鞭の使い方がわかっておられるのです。そして、何時しかこの子達はカズト様の役に、そして褒められたいという思いからカズト様についていってるのです。
これは、私もより厳しく訓練に努めないといけませんね。
ネル:「...サイカ様。その笑顔何か怖いです」
サイカ:「え?あら、いつの間に笑ってたのかしら」
ジェイク:「ちょっと前ぐらいからだよ。でもその笑顔は、昨日の訓練の時以来だからちょっと怖いよ姉御」
サイカ:「ふふっ、そうですか....。いえ、これはもっと厳しく訓練をさせないといけないと思いましてね」
カヤ:「うわー、やっぱりあの笑顔はダメな方だったんだにゃ!」
サイカ:「さぁ、この朝食をいただいた後は訓練ですからしっかり食べるのですよ?」
一同:「はーい!」
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ジェイク:「ぜぇ、ぜぇ、ひぃー、きっち!....」
アイ:「うみゅー」
セリア:「やっと、当たったー?ア、アイ!あー!アイが気絶しちゃったー!」
ソフィ:「ふぅ、ふぅ、これは、きついねぇ」
サイカ:「これぐらいで伸びてちゃ、役に立つ事なんて出来ませんよ?」
クロード:「僕、まだ、やれ、ます!」
カヤ:「にゃゆー....キツイ」
リーシャ:「.......まだ、やれる」
今彼等の訓練は動いている兵士にハンドガンで当てる事。もちろん、弾はペイント弾ですし、目標の兵士は身軽。加えて、兵士のレベルは250で、俊敏性の高い兵士を選びましたし、彼女達には強襲兵が着ける装備、武器を着け走らせるという内容でした。
結果は何とか当てる事に成功しました。正直言って早い成長速度を見せています。
私の予想で早くても3日。遅くて1週間までには出来るように仕込むつもりでしたが、まさか数時間で終わるなんて....。
しかし、彼女達を厳しく鍛えると言った私は唖然としていられません。私は及第点だろうと言う表情をし、本当は次の訓練もあるはずだと言う表情をしていました。
ですが、皆んな無理とは言わず、次の訓練も受けてやる!という表情に私は思わず笑みを隠せませんでした。
ネル:「あ、やばい。あの笑顔はやばい」
キノ:「これもご主人様の為、ご主人様の為、ご主人様と2人きりになる為....ぶつぶつ」
サイカ:「さぁ、次の訓練に行きますよ?」
流石に次の訓練は、くたくたになって帰って来ましたよ。
でも、彼女達の成長が楽しみになってきました。ふふふっ。
サイカが、鬼教官となる回でした!
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皆んな、ツイキャスやってるかな?面白すぎてずっと見てるw




