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パッシブスキル

金曜日に期末考査が終わりました。(意味深)


何か、感想とか何もなかったんですけどこれでいいのかな?


日間に載りたいから頑張る

26話


翌日、カズトは執務室のソファーで起きた。

サイカは向かいのソファーでまだ寝ている。


あの後、眠そうな皆んなを一度起こし、食事をし、風呂に入らせてから執務室の隣の、本来ならばカズトが寝る場所として使うキングサイズのベッドのうえに寝かせた。カズトの寝室は別にあるがゲーム時代でよく寝ていた場所はここだった。


カズト:「...首痛ぇ、変な体勢で寝ていたのかな」


軽くストレッチをし、部屋のカーテンを開ける。

まだ陽は昇っておらず空は薄暗い。しかし、幾万とある星々がキラキラと輝き、下を見ればサラジュの明かりでいっぱいで綺麗な夜景だった。


カズト:「さて、残りの課題は〜っと」


残りの課題は、皆んなの訓練に人材収集と訓練兵の情操教育、未知の魔法の調査に、軍事的示威活動の5つである。


カズト:「うーん、人材収集についてはもうホムンクルス達でいいと思うんだよなぁ。実際レベルも120まで上げると、人となんら変わりはしないし、元々兵士のレベルの基準を100としたかったから全然いいと思うんだよなぁ。そしたら情操教育なんて面倒な事やらなくてもいいし。...うん、兵士はホムンクルスに決定〜!」


そう、兵士をホムンクルスに変えれば情操教育はせずに済む。情操教育などと小難しく言ってはいるが、簡単な話し貞操観念に関する事だ。もっと具体的に言うと、強姦なんてマネしたら殺すぞという教育を施すのだ。


まず、訓練を受ける前に情操教育をする。女性兵士も加わるため男性兵士には避けては通れない様にする。いつの時代も戦勝国が敗戦国の女性を強姦した記録はある。今でも国同士での (わだかま)りはあるし、同じ軍の中でも男性兵士に強姦されたという話はカズトが地球にいた頃でもあった。


この先国同士での戦争に巻き込まれる可能性もある道に進もうってのに、強姦問題突きつけられて関係悪化とかそんな面倒な事はしたくない。


それに比べて、ホムンクルスは人に似て人ではない。ホムンクルスの製作過程で性器を付けなければいいだけだし、製作過程で脳にそういう事はしない様に脳の奥深くに潜在意識の様なものを組み込めばそんな事はしなくなる。それに、第一好き勝手できるから製作過程でこいつの事を好きになれ!という、命令を組み込めばそいつの事を好きになる。だから、扱いやすい。


カズト:「人材収集と、情操教育の問題は解決したから残りは3つ...でも今は調査なんてできる人材はいないから後回しだし、軍事的示威活動も同じだから、残るは皆んなの訓練かぁ〜」


一応陸、海、空の軍を見せる予定だ。


カズト:「まぁ結局皆んなが決めないといけないから今はどうしようもないな。午前中は、ホムンクルスたちも色々準備しないといけないだろうからのんびりと過ごして、午後から見学会と行こうか」


カズト:「その前に、腹減ったから何か食べるか。折角だからみんな起こして一緒に食べよう」


ソファーに眠っているサイカを静かに起こし、一緒に隣の部屋へ行って皆んなを起こし、食堂へと向かった。


このビルには将校などの上級士官クラスの食堂と下級士官や、職員などの人が食べる食堂がある。


そんな中でカズトたちが向かったのは上級士官向けの食堂だ。理由は簡単執務室から近いからである。


食堂にいるホムンクルスの料理人たちに11人分の朝食を頼み、まだ眠そうにしながらもパクパクと口を休めない彼らの姿に面白おかしく感じたカズトだった。


午前中はのんびりと過ごす予定、そして午後は見学会だとみんなに言った後、セリアとクロードに少しの間時間をくださいと言うのでそのまま食堂で待っていた。


暫くすると食堂の出口から二人がやって来た。


カズト:「おお!」


カズトは感嘆の叫びをあげていた。


二人の姿は、執事服とメイド服の服装を着けていた。


セリア:「ど、どうですかご主人様?」


不安げにセリアが聞いてくる。


クロード:「僕たち変じゃないでしょうか?」


クロードも少し不安のようだ。


カズト:「もっとこっちにおいでよ」


と、二人を近くに来るように手招きをする。


素直にカズトの前に来る2人。それがとても可愛らしかった。


カズト:「とても似合ってるよ。俺の見立てに狂いはなかったようだね」


そう言って2人の頭を優しく撫でる。地球の何処かの国では頭は神聖な場所とされ、撫でる行為をしたらいけない所もあるが、少なくともカズトの近くではそんな事はないようだ。


現にカズトが2人を撫でると目を細め、自然と笑みがこぼれていたのだから。


カズト:「どうせなら、作法とかもやってみないか?サイカの記憶にメイドと執事の基本的な作法って載ってるか?」


名案だとばかりにカズトは言う。


サイカ:「はい、載っていますよ」


カズト:「じゃあ見学会が終わった後でもやってあげてくれ」


サイカ:「わかりました」


ジェイク:「なぁなぁご主人様!俺の工房っていつくれるんだ?」


ああそう言えば、とカズトは思い出す。


(こう言っては何だけどすっかり忘れてたな。確か、工業エリアにあったはずだけど...)


カズト:「サイカ、確か工業エリアに俺の工房があった筈だよな」


サイカ:「ええ、今もありますよ」


カズト:「じゃあそこの隣ぐらいでいいからジェイクの為に工房を建てておいてくれ」


サイカ:「わかりました。約、1週間程で、建設予定です」


カズト:「と言うわけだ。ジェイク、後1週間待ってくれな」


ジェイク:「うぉぉお!本当に俺に工房を持てる日が来るんだ!ありがとう、ご主人様!」


それからは特に何もなかった。近くに何もなかってので昨日のようにトランプをしたり、カズトは小説を読んだりしていた。


その時に気になったのが、今読んでいる小説がちゃんと日本語とわかる。という、謎の感覚にカズトは襲われた。


ここの世界の読み書きは、日本語のカタカナが使われているように見えたのでクロード達にも見せたがカタカナの部分でさえ全く読めないとの事だった。


(おかしい...何か俺にパッシブスキルでもかかっているのか?)


探してみると『異世界言語習得』と言うのがいつの間にかあった。


試しにそれを解く。今読んでいるのは元々日本語なので適当にセリア達に何か書いてもらおうと思ったが。


(何て喋っているんだ?)


そう、彼らの言葉が全くわからなかった。どうやら『異世界言語習得』と言うスキルのお陰で発動していたらしい。


(これは...もしもの為にスキル無しでも話せるようになりたいな)


この先未知の魔法に全スキル無効化とかがあると、色々と厄介になる。


その為に、何としてもスキル無しで話せるようになろうと決意したカズトだった。






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