「サラジュ」と「サイカ」
今回は短いはずです。
20話
連携プレイの大切さを教え...どちらかというと実践させただけに思えるが...た後、時間的にお昼頃だったので昼食を食べ夜戦までは休憩という形になったが問題なのは、
「家作ろうかなぁ」
正確に言えばショップで家を買おうか迷っている。
「そういえばギルドホームどうなったのかな?」
俺が丹精込めて作ったギルドホーム、『サラジュ』。
『サラジュ』は、ホームというには物足りない。何故なら、馬鹿でかい広さを持ち合わせているからだ。オマケに俺のホームは飛んでいる。もうアレである。天空都市『サラジュ』と呼んでも差し支えなかっただろう。
「そういえば、あの機能稼働するかな?」
あの機能とは、天空都市『サラジュ』を運営管理する「サイカ」、いわば人工知能である。
「『サイカ』に接続」
自分のギルドホームのAIは、勝手にフレンド登録されるので音声認識で接続した。
「こんにちは、カズト様。今日は如何いった御用ですか?」
サイカがいる事は、「サラジュ」も、存在している事になるのか?
「サイカ、サラジュの様子は如何だ」
「防衛設備、通信設備などは良好です。ですが、家畜が増えすぎた為家畜育成地域のスペースが足りていません。拡張しますか?」
如何やら、サラジュは存在するらしい。マップ上には反応していなかった為相当遠い場所にいるようだ。
なら、まだ俺の配下がいるかもしれない。
「俺の配下はいるか」
「サラジュ内部は人1人いません」
どうやらいないらしい。割り切っていた事とはいえ、希望が見えた後の絶望はショックが大きい。
「まぁいい。サイカ、位置情報の取得は出来るか?」
「人工衛星にアクセス中...。エラー、人工衛星にアクセスできません。衛星が無いと思われます」
「ちっ、魔力での探知は出来るか?」
「出来ます。ですがここからカズト様までの距離が遠いと思われますので魔力を常に解放させなければいけません」
「どのくらい時間がかかる?」
「計測中...約5分ほどと思われます」
「わかった、魔力を解放する」
そう言い、俺は魔力を解放した。要はMPを何もせずに消費させ続けるだけだ。魔力には個人で少し違うらしい。いわば魔力のDNAみたいなものなのだろう。なので、その特性を使った探知ができる。俺の場合は、サラジュに魔力のDNAの情報を登録させてあるので簡単に出来るはずだ。
----5分後
「位置情報の取得を確認しました」
「どのくらい離れている?」
「計測中...。約1500〜1600kmだと思われます」
あー、それはマップに映らないわけだ。大型マップとはいえ、半径100kmまでしか見れないからな。
「じゃあ、チヌークでの迎えは無理か...。サイカ、ヘリコプターでの迎えを頼みたい。対応できるヘリはあるか?」
「検索中...Vー22があります」
オスプレイか。まぁそれでいいか。
「わかった。迎えのオスプレイにお前の分身体を乗せておけ」
「わかりました。通信機は持っていますか?」
「ああ、大丈夫だ」
「それでは、コードネームの方はどう致しますか?」
ここら辺の文化を見た感じ、通信設備すら無さそうだけどまぁ雰囲気作りに作っとくか。
「じゃあ分身体をホーム01。俺をヤング01に設定、到着時刻は、深夜0時に設定。また、 LZは、今の位置に設定、搭乗人数は10人だ」
「了解しました。他に何か要件はありますか?」
「そうだな、今持っている武器が少ないからヘリにHK416を1つ乗せておいてくれ、以上だ」
「了解しました。それでは失礼します」
通信終了の合図のピッ、という音ともにため息を吐いた。
サラジュは無事。そして、サイカも無事だったが部下はいない。んー、あんな広い場所どうやって使おうかな。
言い忘れていたがサラジュは1つではない。色々なギルドホームを纏めてそう呼んでいるのだ。だから、ギルドホームを使って、専用の地域にしたりしている。例えば家畜や、穀物などの食料育成系地域。軍事系地域、更には銃や他の武器などを作ったりする生産系地域などなどと、色々ある。
だから、無駄に広いのだ。まぁこれでジェイクとの約束を果たせるし、いいか。
そういえばクロードとセリアの執事&メイド服を見ていないと思ったが、思い出せば俺が色々と訓練させてきたので仕方がないと言えば仕方ない。
とまぁ、色々とあったが最大の懸念は解決できたので良しとするか。
「さてと、俺も夜戦に備えて、ぐっすりと眠りますかね」
ぐっすりと俺の周りで寝ている皆んなを見ながら俺は寝ることにした。
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