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連携攻撃の成果

連続投稿ですね

19話


「はぁはぁ、強すぎる」


「戦闘技術で劣っているとはいえ傷1つ付かないなんて」


まぁレベルが100も離れていては仕方ないと思う。あくまで一対一の時の話だが。


「じゃあ、勝利条件を変えよう。俺に傷を付けたら皆んなの勝ち、俺が後30分傷がつかなかったら俺の勝ち。わかった?」


そう言いながら、丁度15発使い切ったのでマガジンを交換した。


「ねぇ、今見た?」


「うん、あの武器中から出てくる物にも数に限界があるんだよ」


「確か15回出ていたよね?」


「だと思う。今回は皆んなで倒そう、じゃないとご主人様には勝てない」


「私もそう思うわ」


「じゃあ作戦はこうだ--------」


何か作戦を考えているようだが最初の訓練だしこのくらいは良いと思う。それに常にカヤとリーシャが俺を見ている為、攻撃しても意味がないだろう。


「よし、皆んな行くよ!」


「っしゃあ!まずは俺からだ!」


メリケンサックを付けたジェイクが俺に向かって来た。


「しっ!しっ!」


ドワーフはゲーム時代から力が強い設定だったので今のジェイクの攻撃を食らうと相当痛いだろう。


実際に俺がいた先にあった木は粉々になった。一回目は適当に当てるパンチだったが、今度は急所を狙ってくる鋭いパンチだ。


「だが、まだ脅威というレベルじゃない!」


ずっとジェイクの攻撃を避けていたが攻撃に転じようとしたその時。


「にゃあ!」


ククリナイフを双剣の様に使うカヤがジェイクの後ろから現れた。

いきなり現れたのには驚いたがまだ対処出来る。


俺は素早く後ろへと後退した。レベルアップにより瞬間移動でもしたのかと言える速さだった。


が、彼等の追撃はまだ終わっていなかった。


「『アースプリック』!」


ネルが撃った『アースプリック』は、地面から、土を鋼鉄にも劣らない硬度にし、三角錐の様な形状で突き出てくる魔法だ。大体、2mくらいの大きさだから普通の魔物だったら胴体貫通で即死だ。


その魔法が俺の足元に突如現れた。


「『マジックネゲーション』!」


『マジックネゲーション』魔法陣を打ち消す魔法だ。


「きたっ!」



ん、何が来たんだ...!?


「マジックネゲーション』の効果により下にあった魔法陣を打ち消したと思ったが魔法を撃ってもまだ魔法陣は残ったままだった。


いや、違う!これは...!


「『アースバインド』!」


『アースバインド』、さっきの『アースプリック』のような攻撃魔法とは違い、設置型拘束魔法である。


まさか、魔法陣の重ねがけとは...!


『アースバインド』は大して拘束の強い魔法ではないが、驚きにより隙を作るのには十分だった。


「はぁぁぁあ!」


「やぁぁぁあ!」


「ちっ!」


その隙を狙っていたかのように追い打ちを掛けてきたのはクロードと、ソフィだった。ハルバードで足元を狙い俺の重心を不安定にさせグラつきやすくし、そこをソフィの大太刀で俺の体に傷をつけるといった作戦だろう。


「『ディメンションムーブ』!」


『ディメンションムーブ』は『テレポーテーション』の下位魔法で『ランダムテレポーテーション』よりも下位の魔法だ。移動距離2kmと、移動距離に制限がない『テレポーテーション』よりは、制限されるがそれでも戦闘には使える魔法だ。


下手したら『ディメンションムーブ』の上位魔法に当たる『ランダムテレポーテーション』より、使えるはずだ。


身体能力でも瞬間移動したのかと思える程の速さを持っているのにこの魔法を使った理由は何かと問われれば、簡単だ。


身体能力ではただの移動なので極端な話線での移動だが、『ディメンションムーブ』は点と点の移動だ。この魔法によって先のような設置型の魔法を受ける危険性がなくなるのだ。後は障害物をものともしないというメリットだろう。


2人の攻撃を何とか躱し、1kmほど離れ、少し心に余裕を持たす時間を作ろうとした。


しかし、突然の背後からの隠す気もない殺気により、思わず背後の安全を確認した。


背後にいたのはキノだった。


俺が向いた時にはもうハンマーを振りかざしていた。


「うおっ!?」


毛先一本分にも満たない距離をぎりぎりで躱せた。今のハイスペックな体だからこそできる芸当だが、同じレベルで挑んでいたらまず当たっていただろう。



やべー!取り敢えずキノには近づかないようにしないと。


「あっ、ご主人様待ってくださいよぉ、そうじゃないと...ごにょごにょ...できなくなっちゃうじゃないですか!」


何か大切な部分が聞こえなかったけど、きっと聞かないほうがよかったはずだ、うん。でもそんなに顔を真っ赤にするほど恥ずかしいなら言わなくても良かったんじゃないかな?


キノの普段の性格からは考えられない蹴りが俺を襲う。そして遅れてセリアとアイの援護が来た。


レイピアとジャマダハルは基本的刺しに特化しているので今のように前後からの挟み討ちをされると中々に躱しにくい。だが3人とも殺気がだだ漏れなのでそこまで難しくない。


今なら目を瞑ってもわかるぜ!


やっと3人の攻撃に慣れてきたが、他の皆んなも集まってきたのでそろそろ攻勢に転じようとした時だった。


「喰らって」

リーシャの、声が聞こえた。ふと声の方を見ると低い姿勢で大鎌を振り上げていた。


大鎌?...やべ!


今の俺は攻撃に出ようとしていた為手が伸びきっていた。そこに今まで刺しによる点の攻撃が線の攻撃になる事は予想外だった。


いつからいた?3人は殺気でわかっ...やられた。殺気を隠していたのか!


あんなに殺気を当てられて、いつの間にか3人だけと戦っていたという判断ミスとそれを誘導させる方法を思いついたみんなに俺は驚きを隠せなかった。


一応皆んなの武器は模造品なので当たっても重傷を負う事はない。


俺は、大鎌による攻撃をかわしきれなかった。


「やっと当てたの?」


「ああ、おめでとうお前達の勝ちだ」


「いやったー!」


「はうぅぅう、デート、たのしみぃ!」


「っしゃー!ハンバーグ食べまくるぞー!」


「褒美を上げるのはいいけど少なくとも今日の夜戦が終わってからだからなー?」


「「「「「「「「「はーい!」」」」」」」」」


さっきまでコテンパンにされていたのに元気な奴らだな。


そうカズトは思った。



----------おまけ


「キノ、ご主人様とちゃんと戦わないとダメだよ!」


「ううっ、ソフィちゃんでもぉ」


「キノ!じゃあこう思えばいいんだよ!」


「ふえっ?」


「あのね、キノが攻撃して、ご主人様に勝つでしょ?」


「う、うん」


「そして、傷ついたご主人様をキノが看病するの!」


「わ、私が!?」


「そう、そして2人は密接な関係になり遂には---ってあれ?キノ?」


「ご主人様と、2人きり...ご主人様、今は痛いかもしれませんが頑張って看病するので我慢してくださいね!」


「あ、あれ?キノ?お、おーい。...とっくに蚊帳の外って感じだねぇ。ま、2人きりなんてそんな羨ま...いけない事私がさせないもんね、うふふ」





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