カズト目的を作る?
2日?3日?ぶりです。
GWも明け学校が始まりました!
来週中間考査なのでちょっと今週と来週は書けないかもしれません。
14話
後は熟練度と、スキルレベルの確認だ。
「おおー!スキルレベルも熟練度も引き継がれてるのかよかった!」
今度は『サモン(魔物)』を SPで取得しようとすると、『SP15消費して使用しますか?yes/no』と出た。
どうやらSPは、スキルによって消費量が違うらしい。
次からは、SPポイントが高いやつを RPで取得するようにしよう。
取り敢えず、今回はSPで『サモン(魔物)』と、『チェンジ ザ ナンバー』を取得した。
「あ、あのご主人様?何をしているの?」
と、カヤが聞く。
「え、何って...ああ、そうかお前らには見えないのか」
ゲーム時代でもメニューは自分の以外他人には見えない。というか、だいたいみんな意図的にそうしていた。
まぁ、これはオンオフできるので見せようと思えば見せられるが...。
「うーん、これは別に見せてもいいけどある程度お互いの信頼を築けた時にな」
「あの、私たちは信用なりませんか?」
と、セリアが聞いてくる。
「そうだなぁ、もう俺の奴隷である事に変わりはないから教えてもいいんだけど、ついうっかり他の人に喋っちゃいました。なんて言われたら多分ダメな奴だからな」
「ご主人様、私ご主人様の信頼を勝ち取れるよう頑張ります!」
と、張り切るセリア。
「よーし私も頑張っちゃうぞー!」
と、カヤ。
「頑張る..」
と、感情を余り表に出さないリーシャも張り切っている表情を見せてくれた。
まぁ、皆んな頑張ろうとしている所で1人だけ悲しそうな表情をしている子がいた。
ネル?
ハイエルフのネル。黒髪に緑色の眼をした女の子。
あんまり、喋っていないが...というか全員がそうなんだけど...礼儀正しく好感が持てる女の子だ。
俺は1人だけ悲しそうな顔をしていたネルに声を掛けた。
「ネル、どうかしたか?」
「...何でもないです」
明らかにそんな事ないだろうって顔をしているが言い辛そうなので
「そうか」
と、簡単に済ませた。
「よし、朝食も終わったし訓練に〜と、言いたいところだけどこっちも準備があるから1時間後に外に集合な...あ、そういえば皆んな裸足なのかじゃあこれを上げよう」
と、ゲーム時代の俺が頑張って育て上げていた部隊の制服を上げる。ちゃんと靴も入っている。
「これ、ご主人様と同じ服...」
と、セリア。
「あ、本当だ!じゃあこれ凄く高いものなんじゃあ...」
と、カヤ。
「ええっ!だ、ダメですよご主人様!奴隷に凄い服あげたら!」
と、ソフィ。
「いいんだよ、というかどうせこれを着けるのは確定だったんだし」
「どういう事ですか?」
「俺がお前らを買った理由、わかるか?」
買ったというよりは貰ったっていう方が正しいと思うけどな。
ふるふるふる。と、ソフィは首を横に振る。
他の皆んなも真剣に考えているようだ。
その間にアイスティーを飲...「あ、えっちな事する為!」!?
「ぶほっ!げほっごほっ!」
思わず飲んでいたアイスティーを吹き出してしまい...気管に入ったのか...むせていた。
「だ、大丈夫ですかご主人様!?」
セリアが慌てている。
「あ、だ、大丈夫。ちょっとむせただけだから」
カヤはすごい事言うな全く。
「でもカヤ。それだとジェイクと、クロードを買った理由がわからない」
と、冷静に答えるのはリーシャ。
そんなに冷静に堪えないでくれよ...。
「うーん、そうだねぇ。そういう趣味があるとは思えないし...」
「待った!理由をちゃんと話すからもう考えなくていいぞ。あと俺は普通だ。ノーマルだ」
ノーマル。これ一番大事。うん。
「俺はな軍隊を作ろうとしているんだ」
「軍隊!?」
めちゃくちゃ皆んな驚いているな。
「そう、正確には少数精鋭の特殊部隊なんだけどな」
「あの、ご主人様は戦争をなさるつもりなのですか?」
と、セリアが聞く。
「いいや、ただ作りたいだけ」
皆んなポカンとしている。
「.....へ?」という感じだ。
「そうだなぁ、目的をつけるとしたら世界の監視?かなぁ」
「世界の監視、ですか?」
「そう、突然の質問なんだけど君たちは悪い事をした事はあるかい?」
「えっと、お皿を割った事とか?」
と、キノ。
「まぁそんなもんだよな。じゃあ理不尽な不幸にあった事は?」
皆んな辛そうに顔を下に俯く。
そりゃ処分奴隷として売られるまで体が弱っていたんだ。そんなの無い方が可笑しいよな。
「ああ、思い出させてごめんな。まぁ話を戻そうか。それでお前らの様な理不尽な不幸にあった奴はいっぱいいるだろう。そこで俺たちだ」
ここで俺は一息つく。
「俺たちが監視者となり世界の平和を保つ。だけど俺一人じゃ出来ない。だからと言って誰にでも出来るわけではないんだ。」
「誰がなれるんですか?」
と、セリア。
「それは簡単、理不尽な不幸にあった奴」
「何故理不尽な不幸に遭った人なんですか?」
と、今度はソフィ。
「そうだなぁ皆んなの年齢ぐらいだと...、例えばの話だ。そうだなぁ、将来セリアが誰かに恋をしたとする。」
そこでセリアの顔がボンッ!と赤くなった。
まぁ恥ずかしいよな。ごめんセリア!と、心の中で謝って話を続ける。
「だけどセリアは初めての恋に何をしたらいいかわからない。だけど大好きな人に自分を見てもらいたい。
そこでセリアは友達に聞こうと考えた。さてそこでセリアは恋愛経験の豊富な友達と、恋愛経験のない友達どっちに聞いたでしょう?」
「うーん、普通に考えて恋愛経験の豊富な友達かな?」
と、アイが言う。
「それは何故?」
「それは、同じ気持ちになった人同士なら分かり合え...あっ!ご主人様の言いたい事が何となくわかった!」
俺はニヤリと笑う。
「どういう事アイ?」
と、先ほどの質問の意味に気づかなかったセリアが聞く。
「うーん......、言葉にするのが難しぃ...。ごめんセリア!私には言葉では表せない」
「その質問には俺が答えよう。さっきの話では恋愛経験の豊富な友達に聞く、が答えであっている。その理由もな」
「確か、同じ気持ちになった人同士なら分かり合える。でしたっけ?」
と、カヤ。
「その通り。じゃあ質問を変えよう。セリアからの言葉を聞くに、獣人...まぁ亜人種かな?...は、差別されている事はわかる。
俺は平和になる事を目的としている事はさっき話したよな。そこで俺たちがヒドイ事をする奴らからヒドイ事をされた奴を助けようとするとしよう。
だけど、俺の仲間が普段ヒドイ事をする奴だったら?そいつは俺が助けようとするのを否定するだろう。
もしかすると自分たちもヒドイ事をする奴らに加勢しようと言ってくるかもしれない。
人は考えが纏まらないと争う。だったら同じ気持ちになってくれる奴を探したらいい。
俺も理不尽な不幸って奴に遭ったから分かるがお前達もこう思った事はないか。
もうやめてくれ。とか、私たちを巻き込まないで、とかな」
「はい、僕もそう思いました」
珍しくクロードが言う。きっと思う所があったのだろう。
「とまぁここまで長ったらしく言ったが要は同じ考えを持った人たちを仲間にした方がいいって事。ただそれだけ。
その条件をクリアして一緒に仲間になってくれる奴がいても弱くては死んでしまう。だから訓練もさせるし、仲間という意識を持たせるために制服を上げるんだ」
ああ、制服を上げるためだけにこんなに長く話すとは思わなかった。脱線しすぎだな俺。
「ご主人様ってやっぱり凄いんですね!私ご主人様が私達の事を思っている事がわかって嬉しいです!」
アイの尻尾が揺れている。きっと本心なのだろう。
それが俺には少し嬉しかった。
「ありがとう。じゃあ制服を上げるから。あ、サイズは自動調整してくれるから着るだけでいいよ。じゃあ1時間後..あ、この時計で今ここにある小さい針が9の所に移ったら外に来てくれ」
もしかしたら時計の読み方がわからない子もいるかもしれないのでわかりやすく説明した。
「ふぅ、1時間後とかいつかわからなかったけどもう大丈夫だね。ね、キノ?」
「う、うんそうだね」
やっぱりわからない子がいたんだ。これは勉強も教えた方がいいな。
「あ、後でネルは俺のところに来てくれ。場所は階段を上ったところの一番奥のドアをノックするといいから」
何を思ったのか不安な顔をして
「わ、わかりました」
と返事を返してくれた。
そして俺は食堂から出て今日の訓練内容を確認する為に一度自室へと戻った。
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