清潔にする大切さ?
10話
やべ、早く作らないと。
俺は急いでスキルで家の一階に風呂を作った。
すると、玄関から食堂までの廊下に一つのドアが出来た。どうやらあっちが風呂場らしい。
風呂場の広さはちょっと大きい銭湯ぐらいだ。勿論、他の人と入る時間が被ってもいいようにするように男湯と女湯を作ってある。
『亜空間』スキル最強だな。
「よし、風呂に突入するぞ!」
考えても見たら1日は風呂に入っていないので、体がベタベタするので早く入りたかった。
「あの、やっぱり私たちは入らない方が...」
と、セリアが言い。他の子も遠慮がちだった。
ううむ、中々頑固だな。
「よし、まずは清潔にする大切さを教えよう。」
「清潔にする大切さ?」
「そう。簡単に言うとね、疲労の回復や病気の元になる物を落としたりするためなんだよ」
「ほへー」
皆んな間抜けな顔をしている。どうやらよくわかっていないようだ。
うーん。12くらいの子にお風呂の重要性を教えるためにはどうしたらいいんだ?
日本人の12の子は、こんな質問をするはずも無いので簡単かつ分かりやすい説明をするのは難しかった。
しかも清潔にする大切さなんて貴族達が、見栄えのために〜。
なんて言ってきにするだけぐらいのレベルのはずなのだ。多分。
「うーん。そうだなぁ、女の子だったら今よりもっと可愛くなる..って言った方が分かりやすいかな?」
「え、そうなんですか?」
女の子達が食いついてきた。どうやら効果覿面である。
これなら、もう一押しだな。
「そうそう。肌が綺麗になって可愛くなるし、それに将来好きな子が出来た時に。この子体臭きつなぁ。とか思われたく無いでしょ?」
そう、この文化ではお風呂はあるかもしれないが使えるのは貴族達だろうし、現に庶民は、水浴びで体を洗っている。
それに、奴隷商の衛生管理など様々な要因があると思うのだが、今の彼らからは獣臭がするというか、日本人が今の彼らに近づくとは思えない匂いがある。
まぁそこを指摘したお蔭かは知らないが更に女の子達が食いついてきた。驚きと、悲しみ半分といった表情を見せてはいるが。
「え、あの。私たちってその、臭いますか?」
擬音語をつけるとしたらビクビクという言葉があっているだろう。すごく、不安そうに聞いてきた。
それを正直に言うのもどうかと思ったので。
「まぁ、あの商人の所にいたら仕方の無いことだと思うよ」
と、曖昧に。それでも肯定しているとわかるように答えた。
女の子達は数秒の間ポカーンとして、驚いたり、泣きそうな顔をしたりとしていたがハイエルフの女の子---ネルが。
「あの!もうお風呂に入っていいですか⁉︎」
と、聞いてきて。それを聞いた女の子達もハッと我に返り、遠慮していた事が嘘のように入りたそうにしている。
しかし、お風呂と言ってもこの世界ではなく日本が基準なのでシャワーとか色々と分からないはずなので。
「軽く、お風呂を使うときの説明してからな。じゃあ、まず〜」
と、脱衣所の所へ行き脱衣所の使い方を。
風呂場へ行きシャワーの使い方と石鹸、シャンプー、リンスの使い方を教えた。
使い方をおしえた後は女湯と男湯に分かれて、それぞれお風呂を楽しんだ。
一緒に入ったクロードとジェイクは最初はおどおどとしていたが裸の付き合いという効果もあってかそれなりに打ち解けた。
どうやらクロードは本気で執事になってみたいと思い、ジェイクも早く鍛冶をしたいと話してくれた。
お風呂からら出た後、居間に行くと女の子達はもうお風呂から上がっていた。皆んな身体中真っ赤になっていたので 逆上せたのだろう。
「よし、みんなご飯に....しよ..なんてできそうにも無いな」
女の子達の半数が寝ていたし、寝ていなかった者もウトウトしている。
どうやら、男の子達も例外では無いようだ。
まぁ、色々とあったからな。
しょうがない、俺もMPが結構減ってて倦怠感があるしもう寝るとするか。
いつの間にか皆んな寝てしまっていた為、全員を運ぶにも面倒だと思った俺は適当に布団と毛布、枕、そして、外の季節的には夏だったので暑くなるかもと思い扇風機をそれぞれ『亜空間』のスキルで出した。
うーん。これを使えるのも『亜空間』のスキル内だけだから買うのはまだ良いにしてもやっぱり寝具は買った方が良いかもな。
そんなことを思いながらも、布団を敷いて1人ずつ運んで毛布を掛けてあげた。
やっぱり、皆んな大きいな。
流石に20歳でつくったはずだけど皆んな大きいし、重く感じるな。
そして、俺はもしかしたらお腹が空いて起きるかもしれないと思い適当にショップから料理を取り出した後、皿に保温の魔法と「腹が減ったら皆んなで食べろ」と、置手紙を残して俺自身も二階の個室のベッドで眠りについた。
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総合評価が上がるとやっぱりやる気出てきます(笑)




