モナリザの目線
こつこつと音が響く。
静かで白い建物は少し恐ろしく、
そして美しい。
「皆理華、この絵が何かわかるかい?」
「おんなのひと!」
「そうだけど、少し違うかな」
「じゃあ、なんなんの?」
「これはモナリザという美術品だよ」
12がつ28にち
きょうはびじゅつかんにいきました。
こつこつというあしおととカメラのおとだけが、きこえるふしぎなばしょでした。
せつめいをきいてもよくわかなかったです。
きょうは。
しらないばしょでおきました。
しらないひとが、いました。
「あなたは、だれ?ここはどこ?。わたしはみりか!」
「私はもこ、ここは美術館だよ」
そのこは、もこというなまえです。
おにんぎょうさんみたいでかわいいひとです、すごくあたまがよくてやさいしひとでした。
「もこは、なんでびじゅつかんにいるの?」
「私は美術館の案内人だから、ここにいる」
「あんないにんってなに?」
「説明して理解してもらうの、芸術を」
「もこが、おしえてくれるの?ぜんぶ?」
「全部は教えないよ、少し理解してもらうんだ」
「なんで、ぜんぶおしえてくれないの?なんでりかいさせるの」
「芸術に答えはないから、全部を教えることはできないんだ」
「どうして、こたえがないの?」
「わかりませんが、私は人が作ったからだと思います」
「ひとがつくると、こたえがないの?」
「それに関して説明する前に、あそこにある絵をご覧ください」
「しってるよ!、モナリザでしょ」
「詳しいですね、あの絵を見てどう思いましたか?」
「おんなのひと、おおきなおんなのひとのえ」
「女の人……確かに女の人の絵ですね、ですが他にも変わった見方もあります」
「かわったみかた?」
「少し動きながら、目を見ていてください」
「ずっとわたしをみてる、なんで?」
「不思議でしょう、これはモナ・リザ効果と言われるもので、見ている人を常に見つめているように見えるのです」
もこはなぜかじまんげに、モナリザのはなしをしていました。
「よくわかんない」
3話で終わる小説です




