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パーティーへの招待

招待


「……パーティーに来てくれですか?」


「そう!今度の週末、僕の屋敷で開かれるパーティーに君を招待したいんだ!」


 マーガレット様が小太りした令息にパーティーに招待され困惑している……。


 「お誘いは嬉しいのですが……初めてお会いした殿方の屋敷に行くのは少し……」


「初めて?いやいや、僕だよ僕!エリック・キャンベルだよ!食堂でオムライスをご馳走になった!」


「え……エリック様ですか……なんというか、その……少々丸くなられました?」


 マーガレット様が気づくないのも無理はない……俺も後ろにいるメイドのグレンダさんを見るまでエリック様だと気づけなかった。


 「そうなんだよ……直接聞くのは手間をかけると思い、あれからグレンダを食堂のキッチンに忍ばせてケニーくんの料理を見て覚えさせていたんだけどね……」


 そんなことをしていたのか!?


「試作品を食べ続けていたせいで、この体型に……ってそんな話じゃなくて!パーティーだよ!パーティー!来てくれないかな?」


「……どうして私を?」


「言ったろ?お礼は必ずするって。もちろん豪華な食事も出すけど、有力な貴族も大勢来る、コネを作っておいて損は無いと思うけど?」


「そうですね……パーティーへの招待謹んでお受けいたします。」


「よし!来てくれなかったらどうしようかと思ったよ……じゃあ、僕はまだ何人かに声をかけないといけないから!あっそうだ、クレイグ伯爵にも声をかけるつもりだから、パーティーで久しぶりに会えるのを楽しみにしおくといいよ!」


 エリック様はそう言うとメイドのグレンダを連れて上機嫌で離れていった。

「……ねぇケニー?私お礼の件なんて聞いてないんだけど。」


「マーガレット様……申し訳ありまッ!」


 マーガレット様のかかとが俺のつま先を踏みつけた。

「今日はこれで許してあげる。それにしても……お父様も来るのか……」


 父上である、クレイグ様に会うのを億劫そうにしているマーガレット様とは裏腹にパーティーの日はあっという間に訪れた。


「マーガレットちゃ〜ん!」


 ハグをしようとしたクレイグ様をマーガレット様は嫌そうな顔をしながら防御魔法で弾いた。

「久しぶりだなケニー」


「アントニーさん!お久しぶりです!」


「聞いたぞ。試験で元騎士団を殴り飛ばしたんだって?」


「あれは……マーガレット様が傷つけられると思い咄嗟に……」


「ケニー。マーガレットちゃんとお前の噂は俺たちの耳まで届いているぞ。マーガレットちゃんの執事としてよくやってくれている。」


「ありがとうございます。」


 クレイグ様やアントニーさんに会えたことを嬉しく思っていると、クレイグ様が真面目な表情で質問を始めた。

「それでだケニー。マーガレットちゃんの学校での様子を聞きたいのだが……」


 マーガレット様からの視線が痛い……

「……まず学習面ですが、教えたことをすんなり記憶してくれるので試験などは問題ないかと。」


「他には?」


「他には……マーガレット様は自身に起きたトラブルに他人を巻き込まずに立ち向かおうとする節があります……」


「ほう、他には?」


「……マーガレット様は学園でクールキャラを演じておりますが……私の前や 気持ちが昂った際に素の性格が表に出ています……」


「な……!」


 マーガレット様の顔が赤くなる。

「マーガレット。」


 クレイグ様はマーガレット様の傍により頭に手を置いた。

「いい執事に出会えたことに感謝しないとだな。」


「どこが……!」


 マーガレット様は大きな声で否定しようとしたが、エリック様の屋敷の近くであることを思い出し踏みとどまった。



 

 

 

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