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崩壊  作者: Zero
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episode1 謎のおっさん

読者様への警告。


この小説を閲覧していただき、ありがとうございます。


この小説には、男同士の”兄弟”愛が含まれております。

男同士のLOveではない為、警告タグは使用致しませんでしたが、男同士で兄弟としてでも、「好き」などの言葉を使うのに、嫌な気持ちを抱くかたはお戻りください。



残酷な描写について

暴力などの表現が含まれますが、私は残酷ではないと判断させて頂きました。

しかし、それはあくまでも 私 の考えであって、他の方々は違うと思われます。

少しでも、暴力、血 などが無理な方はお戻りください。


ボーイズラブ・残酷な描写の警告タグを使用した方がいいのでは…?と思った方は、お伝えいただけると嬉しいです。


出来るだけ、早急に対応させて頂きます。


それと、シリアスのように見えてギャグ感溢れています

シリアス場面とギャグの入れ替わりが激しい上にいきなり変わってしまう文才を微塵も持っていない私なので、本格的な小説がお読みになられたい方もお戻りになられることを推奨いたします


最後に


長くなってしまって、申し訳ございませんでした。

では、暇潰し程度にどうぞ。





 この世界ができてから、163年と8ヶ月

晴れ渡る空は、鬱陶しいほどにこの地に光を浴びせている。


 しかし、この光は人工的なもの。

この世界は地球をもとに創られた、レプリカなのだ。

かといって、この世界に生きている人々さえもレプリカなわけではない。


 この世界には魔術というものが存在する。

科学はそこまで進歩していないこの世界を支えてきたのは、魔術だ。

緑がまったくなく砂だけの更地だったこの世界を、温暖化が進む前の緑、水、空気、様々なものが美しかった地球のように変えたのも、魔術である。

つまり、人々が創りあげた世界なのだ。


 そんな世界にある、ひとつの学園。エルオス学園。

この物語は、その学園に通う生徒の一人、メルウス・ユーネリアの堕落物語。



episode1


 エルオス学園は、今夏休み。

全寮制であるこの学園は、夏休みと冬休み、その他5日以上の連休以外に家に帰ることは認められていない。


 勉学に集中するためだ。

この方法でエルオス学園は沢山の学園の中でトップを誇ってきた。

その学園で一番の成績を誇るのは、メリウス・ユーネリア。

メルウス・ユーネリアの双子の弟である。

二卵性で見た目はまったくもって似ていないが、物凄く似た名前のせいで、間違えられることが多かった。


今まではそこまで気にしてはいなかったメルウスだが、この名前のせいで不幸への始まりへと引きずりこまれることになる。


 時刻は18時12分。

やることがなく、暇でベッドに横たわっていたメルウスは大きな欠伸を漏らす。

家に帰る気は更々なく、同室者がいない寮の部屋でのんびりしていた。


 その部屋へドタドタと激しい足音をたてながら、近づいてくる人にメルウスは気がついた。

重たい体を起こし、ベッドからおりる。

それとほぼ同時にバンと大きな音をたて、部屋のドアが開いた。


「君がメリウス・ユーネリアか!?」

お邪魔します、も言わずにずかずかと部屋の中に入ってきたうえに、名前を間違えている、知らないおっさん。


「違いま「そうか!!君なのか。」

「違「会えて嬉しいぞ、さぁ行こうか。」

そういうとおっさんは瞬間移動ができる魔術moveを唱え、俺の腕を掴み、俺を連れ去った。


 いきなりのmoveに、ぎゅっと目を瞑る。

おっさんに着いたぞ、と声をかけるまで到着していたことに気づかなかった。

 

 それは、おっさんがかなりの魔術師だということを示している。

下手な魔術師がmoveを使用すると移動した場所への着地の際、物凄い衝撃がくる。

それをまったくと言っていい程衝撃を感じさせなかった、おっさんは有名な魔術師なのかも知れない。


 そう思い、目を開けおっさんの顔を見る。

右から、左から、下から。

色んな角度で何秒間も見つめたが、言えることはただひとつ。


「…………誰ですか。」

それをきいたおっさんは口を大きく開けた間抜けな顔をし、行き成り笑い始めた。


「すまない、何も言わずにつれてきてしまったな。

 俺はカルオ・サンディだ。」

「ぶはっ、オッサン。」

思わず噴出してし、禁句であろうワードを言ってしまった俺。

カルオさんの額にひとつ青筋が浮かび上がったのは、気のせいということにしておこう。


「……お前はメリウス・ユーネリアであっているな?」

全身を怒りで震わせながら、名前をたずねられ、間違って連れてこられたということを思い出した。


「あの…俺はメルウス・ユーネリアです。」

「……は?」

おっさんが瞬きを繰り返す。


「メ ル ウス・ユーネリアです。」

ルを強調してオッサンに言う。

「はぁぁぁっ!?」

オッサンの叫びは、人生で1番といえるほどに煩かったのは言うまでもない。

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