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185杯目 束の間の暖かいご飯


「あのカレーうどんは星3つだったなぁ。」

「でしょ?あれは美味しかったもの。」

「幸運にも食糧も少しずつ増えてますしね。」

「本当!?」


食糧は少しずつ増えた。これは生徒会勢の持っていた食糧をもらったからだ。また、生徒会ルートの仕入れ先も増えたことから食糧はもう少しだけ耐えられそうだ。


「その代わり美味しい食事をよろしくね!」

「ありがとう!」

「しかし…ここまでしても戦禍は収まらないのね…」

「まだ守護貴族とかいますからね。」

「それにあの人、忘れてたでしょ?」

「雪…それってあなたのお父さん?」

「違う違う。あのハデスだよ。」

「…神川さんのこと?確かにあの人見かけないね。」

「実はあの人が一番有力な後継者候補だったんだが…」

「わかっていると思うけど…最期の目撃以降失踪しているの。」

「え…どうして…」

「わからないわ。だけどこれだけは確かよ。」


神川篤史は何者かの手によって拉致され、今も何者かによってどこかに監禁されているから、誰も行方が分からない…と言われている。


「…結局誰かが後継者にならない限り終わらないってことね…」

「その通り。」

「…これさ、私たちが後継になってはダメなの?」

「ダメではないが…その場合は誰が代表になるの?私はやめておいた方がいい。」

「…誰も会長にやらせないよ。」

「澪でいい。ずっと会長って言われていたけど…私は私だ。名前で呼んでほしい…」

「そうだったのね。」

「私はこういう時に一人ふさわしい人がいます。」

「飛翔だろ。私ならそう言うぞ。」

「飛翔さんじゃないですよ。」

「…シンプルにひどいな。」

「今回飛翔がやっと喋ったのに…」

「飛翔、もしかして今日のご飯できたの?」

「いや、ご飯を作ろうとしたら話が聞こえたので。」

「そう。」

「私は真音さんを勧めます。」

「私!?どうしてよ…」

「だってはっきりしている感じが魔王っぽいですから。」

「…私が魔王?ありえない。」

「魔王じゃなくて一人代表を決める…三権分立制にすればいいじゃない。」

「…飛翔の意見、それが一番いいかもしれない。」

「守護貴族、魔王族、あと一つは何があるかしら…」

「天使じゃないか?あと守護貴族じゃなくて神とすればしっくりこないか?」

「…確かに。」

「そうと決まれば早速交渉するわよ!」

「そして今日のご飯ができました!」

「これは久々の麻婆豆腐!」

「やっぱりあったかいご飯は美味しいな…!」

「私たちずっと冷たい物ばっかりだったからうれしいのよ。」

「うーん!星5つ!」

「まるで飛翔と同じじゃない!」

「本当に星が出るぐらい美味しかったんだよ!ね、ビショップ!」

「う、うん…」


戦禍の中でも暖かいご飯があるだけで、その空間があったかくなる。暖かい世界になる手がかりを見つけられたのだろうか。

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