184杯目 明日へふく風
「話せばきっとわかってくれる。」
「それって確証があるの?」
「ない。でもきっと大丈夫。」
「殺さない理由でもあるのか?」
転生前の事、飛翔にはある友達がいた。しかし、そのころの友達は受験という戦争に挑んでは精神的に病んでしまった。その結果、自分から命を絶った。この戦争でも友達が死に、大事な人が死んでいった。だから…これ以上大事な人を失わないように殺さない約束をした。
「なら…せめて食材が欲しいわね。」
「私たちの人脈でどうにかできないものか…」
「雪さん、お父さんに相談してみればどうでしょうか。」
「パパに!?…まぁ…相談してみる!」
「大変です!東福寺家と西園寺家の戦禍が…」
「大丈夫だ。澪と京子、心美は交渉を。飛翔と雪とゆりねとすいせいはそのカバーをお願い。」
「わかりました。京子、心美、ネゴシエーターごっこの時間だ。」
「こっちは澪たちが出たら後ろでカバーをするわ。準備出来次第行くわよ。」
「残りは…ここを守ろう。」
「えぇ。」
こうして3人はいわゆる東西戦争を止める交渉を始めた。交渉のカバーに入る4人の準備も万全だ。
「東福寺!お前の家の好きにさせねぇよ!」
「西園寺!落ち着け…少し勘違いしている。」
「なんだと!つぶしてやる!」
「ちょっと待て!攻撃をやめろ!」
「二人とも、技を打つのをやめて話を聞いてくれませんか?」
「会長か!お前のせいだよ!」
「お前のせいで魔王が死んだ!魔王殺しのお前の話を聞く気なんてねぇよ!」
「違う…違う!」
「なにが違うの?殺し屋さん!」
「魔王が死んだのを最初に見たのは私だ!でも殺した証拠はあるの?」
「ないから疑ってるんだよ!」
「ちょっと落ち着いてください…」
「大丈夫だよ。誰も敵はいない、ゆっくり話しましょう?」
「あぁ…」
こうして東福寺家と西園寺家は事情を聴くことにした。どうやら昔からあった因縁が爆発したらしい。ただそれだけだった。
「でも…どさくさに紛れてここまでしていいと思っているの?」
「それは間違いだった…」
「あなたたちは腐っても教授ですよね?教授は生徒を正しい道に導くべきではないのですか?」
「おっしゃる通りです…」
「次はないですよ。気を付けてください。」
「申し訳ありませんでした。」
「…サポートありがとうございます。大丈夫でしょうか?」
「後衛は問題なしよ。お疲れ様。」
「ありがとうございました!それじゃあ学食に戻りましょう!」
「京子たち!ちょうどいいところに!カレーうどんができたわよ!」
戦争が一つ終わった。しかし、これで全ての戦禍が収まったとは到底思えない。今度は別の戦争を止めに行くのだろうか…それとも…また悲しい事件が起きてしまうのか…




