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「寝室は全部、この部屋と同じ造りになっています。二人部屋と一人部屋で大きさは違いますが、作り付けのモノは統一されています。まず、ベッドの下は収納になっています。リネンとかいろんな物を収納して下さい」

 ベッドの下に備え付けられた引き出しを動かしてみせた。

「「「おおお!」」」


 今度は壁に近づき引き戸を開ける。

 ハンガーとそれを引掛けるパイプが設置されている。

 その右下には引き出し付きの棚もあり、パイプの上には帽子などが置ける棚が設置されている。

「これはハンガーと言って服を引掛ける物です」と父さんが差し出してくれた服をハンガーにかけた。


「こうやって服をハンガーに通して、このパイプに引掛けておけば、皺にならない様に保管できます。このハンガーは私たちが考え出したモノで、まだ世間では知られていない新しい道具の一つです。で、こっちの棚には下着とかシャツとかを入れておけます。で、こっちの棚には帽子やカバンを置けます」

 ハンガーは比較的作るのが簡単なので、外注に出したのだ。

 外注先には使い方までは教えてないので、誰もその有用性に気付いていないと思うけど、将来的には店のクロークで使うので一般的な道具になるはずだ。


 部屋の戸の方に向き直ってその横に備え付けられている前世のカラーボックスと同じ高さの収納を指さした。

 30㎝の奥行で長さ2mくらいの天板の下、カラーボックスと同じくらいの大きさの収納部が3つ、それぞれの間に70cmくらいの間を空けて設置されている。


 天板の下の収納具で一番戸のすぐ横は最初の収納部で、扉付の下駄箱になっている。

「ここは靴置き場で、部屋履きと履き替える時に使ったり、複数の靴を持っていればここで保管できます」

「「「おおおおー!」」」


 二番目と三番目の収納部分にも扉が付いており、中には棚が設置されている。

「こことここは、見せたくないモノを収納できて、その間にあるこっちとこっちのスペースは」と言って、70cm間隔で空いている天板下のスペースを指し、「大きめのモノを収納できます。自分で棚を付けて細かいモノを収納するのもOKです。壁に穴を開ける工事はNGですが、家具に棚を付けるのはOKです」

「「「おおおおー!」」」


「この天板の上にも本とか花、人形、いろんな物が置けるので、寝室の収納力は可成り高いと自負しています」

「「「おおおお!」」」


 収納には自信があるのだよ。

 前世のレ〇パレスの収納を参考にしたしね、狭い空間なのに蓋を付けたり、扉を付けたり、何かの下や上を有効活用。

 絶対住みやすいと思うんだよね。ニヤリ。


「では、この階のトイレを説明したら、1階に降りましょう。ちなみに風呂場は地下になります」

 寝室を出て、2階のトイレに向かって歩きだすと。2家族がゾロゾロ私について移動を始めた。 

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