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女拳師
城門を馬に乗り駆け抜ける女。
女は街に入ると馬から降り、酒店に入った。
客の視線が一斉に女に集まる。
女は席に座り、茶と饅頭を注文した。
店の奥で卓を囲んでた4人組の一人が立ち上がり、女の席に近ずき言った。
「ネエちゃん、俺達と一杯やらないかい?」
女が無視すると男の仲間が立ち上がった。
「ネエちゃん。良い度胸してるじゃないか」と言い女に襲いかかって来た。
女は席から立ち上がり、拳打、手刀、廻し蹴り、後ろ廻し蹴り、足刀を放った。
「これはかなわん」と言って男達は店から出て行った。
女はカネを払うと店を出て馬に乗り去って行った。
その姿を陳は見ていた。