表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/35

アレイル都市へ

本日2回目投稿です

「疲れたな……前の宿を取ろう」


「……ふかふかベッド……休みたい……」


「そうね、行きましょう」


前のちょっといい宿屋の部屋が空いていたので、そのまま食堂で昼食を食べてそれぞれの部屋に入る。


「えいっ!!」


3人でベッドへダイブする。


「あのギルドマスター怖いよ!!」


「こ、怖かったぁ……」


「完全に出自を疑われてるわねぇ。アレイル都市のギルドマスターにも話が行くはずだわ、どうしようかしら……」


ルルさんがチクチクとローブを縫い始めた。

ダンジョン内でも見張りの時に夜なべしてくれてたらしい。 お母さんみたいだな……。


「あ! みんなルルさんが拾って育てた孤児って事にしたらどうかな!? 強いルルさんが育てたなら納得の強さ的な!」


ルルさんが笑みを深めてニーッコリと私を見る。


「べ! 別にルルさんがおばさんって訳じゃなくて!! ラウンツさんと見た目年齢変わらないし!! あ、いやっ!ルルさんがお姉さんでみんなが兄弟で仲良しで家族で世界樹で!!」


ぁああ!! フォローになってない!!


「ニーナちゃん……いい? 私は26よ、そ・う・い・う・こ・と」


「は、はひぃっ!!」


ルルさんがそう言うならそういう事にしておこう!! これ以上はやぶ蛇になる!!

少なくとも10年以上前まで何年も人界中を飛び回っていたとしても26歳だ、うん。


「それは置いといて、とりあえずニーナちゃんの案が現実的かしらね……」


「……みんな家族……嬉しい……」


「私の封印も隠さなきゃいけないからそれがいいね!」


アーニャは魔族である事以外何も隠す必要はないよ!!





ーーーーーーーーーーーーーーーー


「レイスターちゃん、考え込んでるわね」


「ん? ……ああ、すみません」


「私で良かったら話聞くわよぉ?」


「………… ニーナみたいなオレンジの瞳……って他にいましたっけ?」


「…………そういえば見た事ないわね……やけに明るい茶色だと思ってたけど、言われてみればオレンジ色ね」


「魔族は黒とか茶色が多くて、リオル様みたいに緑の人がたまにいますよね。人族は黒、茶、緑、青、紫と色々いるけど、緑はオルガ都市の冒険者ギルドマスターくらいしか見なかった気がする。エルフは碧眼、つまり青。 あのトレントは黄色だった」


「常時赤の瞳の種族はいない、緑は少ない、トレントは黄色。 じゃぁオレンジは? って事ね?」


「はい。 アーニャが闇だから黒の瞳だって冗談言ってましたけど、瞳の色はマナの色ってやつと関係あるんですかね?」


「……確かに、今の話とメイリアちゃんの話をまとめるとその可能性が高いわね……でも黒と茶色のマナの話なんてしてたかしら?」


「それ以前にマナの色なんて見た事ないけど……マナは空気中にあるけど透明だし

あ、俺らの眼の赤い光がマナの色なのかな? でも普段は光ってないしなぁ……うーん……わかんねぇ!

ラウンツさん、ニーナを不安にさせたくないので、この話はとりあえず二人の間だけの話にしてもらえませんか?」


「わかったわ……ひとりで思いつめないでね? 何かあったらちゃんと相談するのよ? ……話してくれてありがとう」


「はい」


「ウフッ! 二人だけの秘密ね☆」


「…………」


「そろそろ向こうの部屋へお邪魔してもいいかしらね? 行ってみましょ!」





ーーーーーーーーーーーーーーーー


お兄ちゃんとラウンツさんが来た。


「今後の予定を話してもいいかしらぁ?」


「ええ、私達も話し合ってた所よ。

アレイル都市でも、きっとまた私達の強さから色々と疑われるわ。 だから、私が世界樹探しの旅をしながら孤児のみんなを拾って強く育てたって事にするのはどう?」


「そうね! それでいいんじゃない!!」


「次は、アレイルの基地に行ってからアレイル都市へ入るんですか?」


「そうよ! そのつもりよぉ

また何日もかかるから、今日は準備して明日出発しましょ」


「じゃぁ買い物だね!!」


「私はローブを縫いたいから、悪いけどみんなで行ってきてくれるかしら?」


「はい! 出来上がるのが楽しみです!」





食料などを買って宿に戻り、シャワーを浴びてベッドに入る。

ルルさんは今日も夜なべしてくれるみたい。

後は刺繍だけだって言ってた。


明日からまた長旅だ。

ギルドは怖いけど、アレイル都市は楽しみだな!





ーーーーーーーーーーーーーーーー


「ニーナちゃん! メイリアちゃん! 出来たわよ!! 起きてっ!」


「ふぇ!?」


「……ローブ?……」


「そうよ!!」


ルルさんのベッドに白と薄いピンクのローブが広げられていた。


「わぁ! 可愛い!!」


「……すごい……」


「って……ルルさんもしかして徹夜?」


「今日出発だから頑張っちゃったわ♪」


「すすす! すみません!!」


「いいのいいの、一日中魔道具を作ってて寝ない日なんていくらでもあったもの」


「……わたしもよくやる……2〜3日は平気……」


「メイリアちゃん……」


マッドサイエンティスト感を裏切らないメイリアさん……。


「ぅー……ぉはょぉ……どうしたの?」


「ローブが完成したんだよアーニャ!! ルルさん、着てもいいですか?」


「もちろんよ! さぁ早く着て見せて!」


普段着に着替えてから、メイリアさんとふたりで薄手のローブを羽織る。


「きゃー! 双子の妖精みたいだわ!!」


「いいね!! ふたりとも似合ってるよ!!」


「軽くて涼しいです!」


「……これは良い素材……術式の効果を高めてる……そして可愛い……」


トントン


「みんな着替えてるかー?」


「レイスター、入っていいわよ」


「うぉ!! ローブ出来たのか?」


「アラ! 可愛いじゃない!!」


「えへへ! 早速外に行きたいな!」


「アタシは朝食後、ギルドへ踏破報酬を確認しに行ってくるわ! みんなは行きたくないでしょ? 待っててくれるかしら」


「わかりました」


お留守番しょぼん。


「私もギルドへ行くわ、また色々突っ込まれるかもしれないから」





下へ降りて朝食を食べた後、ラウンツさんとルルさんはギルドへ向かった。


私達4人は女子部屋で待機だ。

お兄ちゃんがいつもより私の事を見てる気がする。


「お兄ちゃん、新しいローブが気になるの?」


「え? ……ああ……そうだよ。 ふたりとも可愛いな、良かったな」


お兄ちゃんは優しく笑って褒めてくれた。

アーニャも目をキラキラさせてうんうんと頷いてる。


「えへ、ありがとう!」


「……ありがと……」


しばらくしてラウンツさんとルルさんが帰ってきた。


「何事も無く終わったわよ!」


「出発しましょう」


町を出て北西の方へ少し歩き、カイに乗って走り出す。

アレイルで世界樹とエルフの情報を見つけるぞ!!







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ