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紅眼

連続投稿です

「……ニーナ……交代」


「……ぁぃ……ありがとね……」


起きて目をくしくしする。


テントを出たらお兄ちゃんは起きてた。

顔を洗って着替えて見張りにつく。


「……ニーナ……見張り異常無し……ちょっとだけ採集できた」


「わかったよ〜よかったね!」


数時間見張りして、ラウンツさんが起きてきた。


「おはよう! 今日は踏破出来るといいわね!」


「はい! 朝ご飯食べたら早速行きましょう!」





今日も全速力で魔物達を振り切る。


朝靄で視界が悪かったけど、私が舟を操縦してる時はアーニャとルルさんが〈 炎天 〉で前方範囲攻撃しながら霧を晴らしていってくれた。


そろそろお昼かなと言う頃に大きな魔量の近くまで来ていた。


「ラウンツさん、もうすぐボスっぽいです」


「了解よ!!」


少し開けた所に出たらまた大樹があった。


「あれ? この木全体から大きな魔量を感じるんだけど……」


木に近づいてぺたぺた触ってみる。


「……ニーナ!! トレント!!」


メイリアさんがそう言いながらツタで引っ張って私を木から離してくれた。


「トレント!? 枝を狙うのよ! あと〈 炎天 〉!!」


ルルさんがトレントを怯ませると、大剣を持ったラウンツさん、お兄ちゃんが、ブンブン振り回されだした枝を切り落としていく。


枝を切り落とされて怒ったトレントの幹に黄色い眼が出現して光りだした!


「ひぃ!! 何あれ!!」


魔物の眼も光るの……?


「……! みんな戻って!!」


メイリアさんのひっ迫した声でみんなが退避する。


シュウウウウウゥゥゥ…………。

トレントの葉っぱから白い煙が大量に出てくる。


「なんだ!?」


『 息を止めて! 風魔法で吹き飛ばして!!』


メイリアさんからのパーティ念話に、みんな大きく息を吸ってから止める。


「〈 旋風 〉!!」

「〈 送風 〉!!」


私とアーニャで煙を反対側へ吹き飛ばす。

ちょっと煙を吸っちゃった!!


「〈 起動 〉!!」


ルルさんの魔法具が発動した……あれ……まぶたが重い…………。





ーーーーーーーーーーーーーーーー


「……ニーナ……大丈夫?」


チクリとした痛みのあとにメイリアさんの声がした。


「……トレント!!」


「もう倒したわよぉ!頑張ったわね!」


「ルルさんの爆発の魔道具で枝葉を吹き飛ばしてから俺らで伐採してやったぜ! 中々手強かったけどな!」


「そっか……よかった」


「……ハッ!! トレントは!?」


「アーニャちゃん、もう倒したわよ」


「あ、そうなんだ?

……クッ……ヤツに呑まれてしまったか……不覚……」


「……トレントの睡眠魔法で寝てただけ……」


「メイリアちゃん! それを言うのは野暮ってものだよ!」


「……?」


「メイリアさん……なにで起こしてくれたの?」


「……ただの気付け薬……」


「毒じゃないよね?」


「……多分違う……」


多分ってなに!?


「そういえば……トレントの眼が光った気がするんですけど……魔族以外で初めて見ました。

あれ何だったんですか?」


「魔族の紅眼べにがんと同じ感じだったわね……」


「そうじゃ、ほとんど同じじゃよ」


「カイ知ってるの!?」


「なんとなくじゃがな。マナにも微妙な違いがあってのぅ、魔族に近いマナを持っとったんじゃろ」


「……マナの大きさが違う……」


「どういう事ぉ?」


「……マナの分子構造の大きさで色が決まる……赤は1番大きい……黄色も大きい……青とか紫は小さい……」


「分子の大きさが違うとどうなるの?」


「……同じ魔法でも威力が違う……魔法のランクも変わる……」


「……つまり、例えば赤いマナと青いマナでは、同じ魔法でも赤いマナの方が威力が強くて、赤いマナじゃないと使えない強力な魔法があるって事かしら?」


「……うん……人界でそういう研究結果があった……錬金術ギルドで読んだ……」


「マナの色は眼の光る色で分かるってことかしら。 だとしたら赤く光る魔族が人族より魔量が多い事も納得ね」


「なるほど……なんとなく分かりました……」


「私は闇のマナだから瞳が黒なんだね!!」


「はぁ……アーニャのは違うぞ。 黒い目のやつなんて人族にも沢山いただろ」


「私のは特別なんだよ!!」


「はいはい」


「なんか難しい話でよく分からないわぁ……とりあえずトレントを解体して休憩しましょ?」


ラウンツさんの言う通りホントはよく分からない……こういう事はメイリアさんとルルさんに任せよう。


「そういえばこのトレント上位種だよな、ネームドかな?」


「……私も知らない……でも上位種……樹液欲しい……」






トレントの解体は樹液を取るところから始めた。

木に穴を開けて、金属の筒みたいなのを刺して下にバケツを置く。後は放置だ。


その間に昼食をとる事にした。

「ニーナ、ダンジョンはあとどれくらい先まであるんだ?」


「あと少しだよ! もう大きな魔量も無いからボスもいないと思うよ!」


「ホント!? 早く食べて行こうよ!!」


「じゃぁトレントの解体はどうしましょ? 解体しないでニーナちゃんの亜空間に入る? 私は魔道具の材料が結構入ってるのよね」


「うーん、入れてみないとわからないけど多分入ります。 樹液を取り終わるまで放置で先に進んで、帰りに回収したらどうですか?」


「そうしよ! 早く早く!」


急いで昼食を片付けて密林を進む。 もはや道は無い。


「行くわよぉぉぉおおおおお!!」


魔量の突き当たりまで全力疾走!


密林を抜けたと思ったら湖があった。

反対岸には壁がそびえ立っている。


「ここが終着点です」


「今までの流れでいったら、この湖に宝箱があるのかしらねぇ」


「潜るのか?」


「探すの無理じゃない!?」


「湖の中にも魔物がいます」


「アタシが潜るわ!!」


ラウンツさんがプレートアーマーを外し始めた。


ひぃ! ラウンツさんの裸は見たくないよぅ!!


「ラウンツちゃん! レディの前よ!!」


「やぁねぇ全部脱がないわよエッチ☆ ちゃんと中にインナー着てるわよ!

レイスターちゃん、湖の中からも念話するわね! チェックお願いよ」


「はい」


「ラウンツちゃん待って! 雷の魔道具を持って行って! 水の中でも魔法が使えるから」


「ありがとう! 行ってくるわね!!」


ラウンツさんは数分後戻って来た。

すごい肺活量だなぁ。 だから声が大きいのかな……。


「湖の真ん中に宝箱があったわ、分かりやすくて親切なダンジョンね!

念話は残念だけど水中も繋がったわ。」


「じゃぁ舟を出すわね、真ん中まで行きましょう」


びしょ濡れのラウンツさんと2人で舟に乗った。 私は操縦役だ

上半身スケスケのラウンツさんと湖で2人きり……みんなの裏切り者!!


湖の真ん中からラウンツさんが飛び込む。


水から上がってきたラウンツさんの手には、ボトルメールのようなものがあった。





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