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ロックドラン 中編

14P加筆修正しました

「よう!」


「あら、あなた達もここで野営?」


「おう! 洞穴は早い者勝ちって暗黙のルールだからな、一緒に入れてくれとは言わねぇよ。

ただ、ここら辺は安全だから近くに邪魔するぜ」


「うむ、分かった」


良かった……私達だけ洞穴なら何となく安心だ。


バッシュさん達も野営セットを組み立て始めた。

バッシュさん含め前衛っぽい男の人が3人、魔法使いっぽい女性が2人のパーティだ。


私達は洞穴の中のテントで見張りの順番決めを再開した。


アーニャとルルさん、ラウンツさんとメイリアさん、私とお兄ちゃんの順に決まった。

アーニャが朝弱いのと、ラウンツさんとメイリアさんは職業柄、短時間睡眠でも大丈夫な体質なのでこの組み合わせと順番になった。


カイは何日でも起きていられるから、ずっと見張りをしてくれる。

ゴルグレイムの10階層では、攻略後の安全なボス部屋だったので、カイに見張りを任せてみんなぐっすり寝かせてもらった。

やっぱり地味に役に立つトカゲだ。私より役に立ってるんじゃないかな? 悔しい。


私とお兄ちゃんは早起きしなきゃいけないので先に寝た。





ーーーーーーーーーーーーーーー


「……ニーナ……交代……」


「むにゃ……ん……起きるね……」


メイリアさんが起こしてくれた。


「何も無かった?」


「ん……大丈夫……」


お兄ちゃんを起こしに行って、顔を洗って着替えてから見張りを交代する。


「よう!おはよう!」


バッシュさんが話しかけてきた。


「おっ……おおおはようございます……」


「なぁ、20階層まで行くんだろ? 臨時パーティ組まないか? 素材や報酬は人数割でさ」


一緒に戦うって事!? 無理無理無理!! 眼が光ってるのバレちゃう!!

お兄ちゃんなんとかしてぇ!


「あー……すみません、リーダーのラウンツさんに聞かないと分からないですね。

というか、断られると思います」


「俺らBランクだぞ? お前達は?」


「Cランクです」


「ならなおさらなんでだ? 大人数の方が一気に叩けるだろ? 未踏破階層だから普通のパーティじゃ無理だと思うんだよな」


「うーん……ラウンツさん恥ずかしがり屋だから……」


「ハァ!? あの堅物のマッチョが?」


「……まぁラウンツさんに聞けば分かりますよ」


バッシュさんは納得いかない顔だが、とりあえずラウンツさんが起きるのを待つみたいだ。





数時間見張りをしてたらルルさんが起きてきた。


「おはよう、みんなを起こしてくるわね」


「じゃぁ朝ご飯の支度始めてますね!」


すぐにみんな起きてきて、朝食の準備を手伝ってくれた。


バッシュさんがラウンツさんに話しかけてた。


「断る」


「なんでだ? あの兄ちゃんが言ってた通り、恥ずかしがり屋ってやつか?」


「近からず遠からずだな……」


「あらあらぁ、どうしたの?」


「む、臨時パーティを組みたいと言うのだ。ルルさん説得してくれないか?」


「そういう事ねぇ……残念だけどパーティは組めないわぁ」


ルルさんがバッシュさんに耳打ちすると、バッシュさんはラウンツさんを見てビクッとなってからテントに戻って行った。


「ルルさん、どうやって追い払ったんですか?」


「バッシュさんがラウンツちゃんのどストライクよって教えてあげたの。嘘だけどね」


ルルさんが悪戯っ子な舌を出す。


「あと、ラウンツちゃんの本当の姿を見たら精神汚染されるわよって言っといたわ」


さすがルルさんだ……。





朝食を食べ終わったので早速15階層の出口へ向かう。

バッシュさん達は後から着いてくるっぽい。

面倒臭いな……眼を見られないようにしなきゃ。


16階層からはサンドゴーレムやらサンドウォームやらロックバードやらいろんな魔物がうじゃうじゃいたけど、サクサク進む。

〈 水カッター 〉のお陰で私も戦力になれて嬉しい!

メイリアさんは途中、サンドウォームの幼虫を集めてた。

うひぃ……虫気持ち悪いよぉ……。


遂に20階層への扉まで来た。

この先にフレイムゴーレムがいる。

19階層の真ん中ら辺にバッシュさん達の魔量を感じる。


「ラウンツさん、バッシュさん達ですけど、多分私達が戦ってる途中に合流してしまいそうです」


「あらま! 彼らが来て魔族魔法が使えなくなるとすると厄介ねぇ。とっとと倒しましよ!!」


「その時は私の魔道具とメイリアちゃんでなんとかするわ、ね?メイリアちゃん」


「……任せて……」





ルルさんが衝撃緩和のバフをかけて、いつも通り他の皆も魔法などの準備をする。

ラウンツさんが扉を開けてお兄ちゃんと突入する。


ラウンツさん達がフレイムゴーレムのヘイトを取ってる間に、メイリアさんは拘束の果実を投げていた。


ラウンツさんとお兄ちゃんは、ある程度ヘイトを取ったら一旦はけた。

ラウンツさん達を追いかけようと、フレイムゴーレムがこちらに背を向けた。


「…………」


メイリアさんが魔力を込めると、茶色のツタで敵の足元が拘束される。


フレイムゴーレムにルルさんが魔道具を幾つも投げる。


「〈 起動 〉!!」


凄まじい爆発が起こった。


「〈 送風 〉!! ニーナ! コアが見えた!!」


「〈 水カッター 〉!!」


アーニャが煙を吹き飛ばしてくれたお陰でコアが肉眼で見えたので〈 水カッター 〉で貫く。


フレイムゴーレムはバラバラの岩になりながら朽ちた。


「お見事!」


誰かに後ろからガシッと羽交い締めにされた!!

!! 誰!?


パチパチパチとバッシュさん達が現れた。


「無傷なのは残念だな」


え? フレイムゴーレムなら倒したけど……。


「次は俺らと殺り合おうか?」


……ひぇっ!! どういう事!?


「チッ! ハイエナだったか!」


「お兄ちゃんハイエナってどういう事!?」


「俺らを殺して報酬をかすめ取るって事だよ!!」


「ぎゃぴ!!」






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