表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/35

旅に犠牲は付き物

3連続投稿です

途中の宿場町をぶっ飛ばして、夜にはロックドランまでの中間地点の宿場町近くまで来れたらしい。

ラウンツさんがカイを褒めていた。


町の人に騒がれないように、町から少し離れた所でカイから降りた。


「儂が本気を出せばこんなもんじゃ! もっと飛ばせるぞい!」


「やめてぇ……今でもキツいのにぃ……」


ラウンツさんは体幹がしっかりしてるから平気だったみたいだ。

プレートアーマーを装備してるのにおしり痛くないのかな。


みんなは太ももと背中と頭を痛めてプルプルしてる……。


「みんなごめんなさい……もっと改良するね……」


「私も騎乗用の魔道具を考えてみるわぁ……」


「もう夜だから早く町で宿を取ろうぜ」


お兄ちゃんの意見に賛成だ。早く休みたい……。


産まれたての子ヤギの様にプルプル歩きながら宿場町へと入る。




小さな宿場町なので、宿屋は1軒しか無かった。


「6人だが空いているか?」


「おや、こんな遅くに珍しいね。さっきの地響きといい珍しい事が続くもんだ。アンタら冒険者かね?」


ぎゃぴ! カイの爆走は地響きをたててたみたいだ! 怪しまれてないかな?


「うむ、世界樹を探して冒険者をしている」


「世界樹なんてまだ探している冒険者もいるんだね。ここら辺では珍しいよ。

えっと、6人だね、残念どけど2人部屋2部屋しか空いてないよ。 夕食はもう終わったから色々オマケして一人1泊1500ルインでどうかね」


「む、2部屋か」


誰かが男子部屋に泊まらなきゃいけないのかな。

ラウンツさんの湯上りは見たくないな……。


「ニーナ、妹なんだからニーナが俺と寝よう。 ラウンツさんは紳士だから大丈夫だ。 アーニャとメイリアちゃんは小柄だから2人でひとつのベッドで寝れるだろ」


ぎゃぴ! 犠牲者は私だった!!

ラウンツさんは紳士だけどおネエだよぅ!!

でも他にいい組み合わせが無い。

女子部屋の床で寝ます! なんて言ったらラウンツさん傷つくかな……。


なんて考えてるうちにもう決定事項になっていた。

あぅあぅ……。





女子の同情的な視線を受けながらラウンツさんとお兄ちゃんと部屋に入った。

同情するなら変わってぇ!!


「ニーナちゃんごめんねぇ、シャワーの時は部屋を出るから安心してね?」


「仕方無いですよ、お気遣いありがとうございますラウンツさん」


「じゃぁ外でみんなと夕食を作ってくるわね! その間にニーナちゃんシャワー浴びちゃいなさいな」


「はいー」


亜空間の食材を渡したらお兄ちゃんとラウンツさんが部屋を出たので、シャワーを浴びる。

寝巻きに着替えて外の声がする方へ歩いて行った。


「ニーナ! ご飯出来たよ! ルルさんもシャワー終わったら来ると思うよ!」


アーニャが呼んでくれた。

野営セットの調理器具と簡易テーブルとゴザだけ出てる。 ルルさんが出したのか。


……あれ? 私、野営セットで寝ればよかったんじゃないかな?


お兄ちゃんを見るとニヤリって顔してた。


……はっ!! 私をおネエ被害者の会に入れるつもりだ!! 酷い!!


「……ニーナ……美味しく出来た……食べて……」


「……ん? あ! メイリアさんはお料理上手だよね! 錬金術師だからかな?」


「……素材の加工と調味料の配合は完璧……」


メイリアさんの料理の匂いに釣られてゴザに座る。

ルルさんもやってきた。


メイリアさんのご飯は美味しい。

ご飯を作る時だけは毒を使わないから、緊張しないでメイリアさんと接することが出来る。

……いつもこんな感じなら怖くないんだけどな。


あれ? 何か忘れてる気がするけどまぁいいか。ご飯おいしいもぐもぐ……。





部屋に帰ってきて思い出した。


お兄ちゃんめ! 許さん!!

ラウンツさんのネグリジェ姿なんて見たくなかった! 見たくなかった!!!


カイはちゃっかり女子部屋へ行ったようだ。 エロ爺め。


ニヤニヤしてるお兄ちゃんに肩パンしてから、なるべくラウンツさんを視界に入れないように壁を向いて寝る。

夢に出てきませんように……むにゃ……。


あぁ……お母さんに念話してないな……でも最近あった事はお母さんに言いづらいな……明日念話しよう。




ーーーーーーーーーーーーー


今朝は宿場町を軽く見て回ったけど世界樹の情報は無かった。


町を出てロックドランの方向へ少し歩いてからカイに大きくなってもらう。


「ニーナちゃん、カイちゃん、取り急ぎ持ち手付きの簡易的な鞍を作ってみたんだけどどぉ?

カイちゃんの背中に固定する術式が入ってるから、この魔道具にも少しニーナちゃんの魔力を流して欲しいんだけど、負担じゃないかしら?」


「ルルさん! 昨日作ったんですか!? いつの間に!

カイ、付けていい?」


「ルルの鞍ならいいじゃろう」


カイに鞍を6つ付けて私が乗ってから鞍に魔力を流してみる。


「ルルさんすごい! ほんの少しの魔量で固定出来るよ! 魔量節約の術式も入れてくれたんですか?」


「そうよぉ。使えそうなら良かったわ」


ルルさんの亜空間にはどれだけの魔道具素材が入ってるんだろう……。

そういえばメイリアさんの亜空間は毒で溢れてそうだな……。

おっと、早く出発しなきゃ。


「ラウンツさん、準備オーケーです!」


「じゃぁ今日はロックドランの町を目指しましょう!」





鞍があるおかげでカイが昨日よりスピードを出しても平気になったので、陽が落ちた頃にはロックドランの手前に着いた。

今日はちゃんと宿が取れますように……。






ラウンツのネグリジェの色は純白でした

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ