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ダンジョンと3年後、そして弟子

俺は森の中で目を覚ます。身体を見ると選んだ通り『竜』になっているそれも立つと目線からしてかなり巨体だ。


『無事転生出来たかな?』


何処からか声がする。その声の主はもちもん神様だ。


「はい、大丈夫です。」

「それなら良かった。」

「じゃあ、『ステータス』って言ってみて。」

「ステータス」


言われた通りにすると顔の前に半透明なボードの様な物が出現する。その名の通りこれが俺の能力らしい。



ステータス


 名前 ヨコタ セイキ

 

 種族 竜(半神)(龍人)


 Lv999


HP 50000000


MP 10000000


 魔法防御力 20000000

 物理防御力 25000000


 魔法攻撃力 24000000

 物理攻撃力 28000000


 称号 女神システルの眷属

    女神システルの加護 


 スキル 全知全能



『どう?その強さがあれば何とかなるでしょう?レベル限界は99999999までだから頑張って。それと人をイメージすれば『龍人』にもなれるよ。』

「……何か口調が荒っぽくなってません?」

『これが本来の口調だからね、天界だと荒っぽいと上に怒られちゃうから。』

「大変?なんですね。」

『何で疑問形なのかは、分からないけど……まぁ、いいわ。じゃあ早速『龍人』になってみて。』


目をつぶり言われた通り人をイメージする。しばらくして目を開けると『人型』になっていた。


「おお!」


素直に驚く。


『その大きさなら問題なくダンジョンに潜れるでしょう?』

「はい!」

『じゃあ、早く行きたくて、うずうずしている様だし早速言ってらっしゃい!」

「はい!行ってきます!」


そう言ってダンジョンの入口の階段を降りて行くのだった。



ダンジョンに入るとすぐに、スライムと思われる魔物を見つける。


(全知全能のスキルは何でも出来るとしか説明されてなかったな……よし!ならば色々試して見るのみだ!)


「鑑定」


 名称 スライム(ノーマル)  

 

 Lv 237


「よし!成功だ!……ていうかレベル高くないか?」


そう思ったものの自分よりはレベルは低いので特に深くは考えない。


(武器が無いな、どう攻撃しようかな?)


「あっ!」


そう思っていると閃く。


(ドラゴンと言ったらコレでしょ!)


そう思い、口を大きく開けて言う。


「竜の息吹」


口から放たれたブレスは狭いダンジョンをまんべんなく充満させた。 


ピロンッ


軽快な音がなる。何かと思い、ステータスを開くとレベルが上がった音らしく、Lv5000になっていた。恐らく充満したブレスが他の魔物も巻き込んだのだろう。それと経験値100倍の加護のおかけだ。


そして、3年後

俺は無事、『亜神』こと『神竜』になり、『ダンジョンマスター』になっていた。勿論レベルもカンストの99999999だ。ステータスはこんな感じ


ステータス

 

 名前 ヨコタ セイキ

 

 種族 神竜 (亜神)(龍人)


 Lv99999999


 魔法防御力 測定不能

 物理防御力 測定不能 

 

 魔法攻撃力 測定不能

 物理攻撃力 測定不能



 称号 女神システルの眷属

    女神システルの加護

    生物の頂点

    ダンジョンマスター


 スキル 全知全能


更に俺はダンジョンの入口の上に木を植えてその木にツリーハウスを建てた。ツリーハウスまでは木の周りの螺旋階段らせんかいだんを使う。長い間人の姿で居て解ったが、人の姿は何か長く保っいると、窮屈に感じ始める様になった。なので最近はドラゴンの身体、そのままで日向ぼこっこをしている。巨体になり過ぎて遠くから見ると明らかに目立ってしまうが、広大で人の寄り付かない『大狂乱の森』たがらこそ出来る事だと言っていい。 


(今日も平和だ。)


そんな事を思っていると右脚に少し違和感がある。そしてハァハァと息の切れる音と血の匂いがする。『気のせいか?』と思っていたが少しすると声がする。


「逃げ切れたか?いや、見逃された?」


と、そんな一人言が聞こえた。


(人だ!この世界に来て初めての人だ!いや、この際そんな事はどうでもいい。問題は何故こんな危険地帯の奥に人が居るかだ。それに手負いの様だ。血の匂いの濃さからして、そう長くは持たないだろう。)


すると、また声が聞こえる。


「しかし、ゴフッ!!この出血量ではそう長くは持たないか……ならば何故?魔物共のは寄って来ない?最後くらいは静かに逝かせてくれるという女神システルの情けか?」


(纏っている防具からして女騎士というとろこか?いや、そんな事よりも早く助けないと死んでしまう!)


そう思い、声をかけようとするが、少し思いとどまる。別に助けない訳では無い。ただ以前女神システルに言われた事を思い出した。『貴方は『神竜』なんだからもう少し威厳を持ちなさい』と。それを思い出し、すぐさまかける声を脳内で変える。


「違うな、それは我が居るからだ人間。」

「なっ!」


ドサッ


声をかけると相手は驚いた表情をして声を短く上げたかと思うと、限界が来たのか横に倒れ意識を手放した。俺は『龍人』になると彼女を担いでツリーハウスへと戻りベットに寝かせ、『エクストラヒール』をかける。それから少しすると彼女が目を覚ます。


「ん、ここは?」

「目が覚めたか。」

「貴殿が?私を助けてくれたのか?」

「ああ、そうだ。俺の名前はセイキ。貴方の名前は?」

「私の名はセルカと申す。この度は助けてもらい感謝する。」

「じゃあセルカ、何故この森に居た?危険なのは分かっていたはずだろ?」

「……私の家は代々騎士となり騎士として生きるのが当たり前だった。けれど、生憎私には剣の才能が無かった。何とか騎士団には入れたものの毎日馬鹿にされる日々で悔しくて、自暴自棄になっていて気づいたらこの森にいた。才能が無いのなら、レベルを上げて強くなればいいと思ったのだろう。けれど冷静に考えてこの地ではまず私には生きる権利すら無かった。ここでは普通のスライムにすら負ける……圧倒的弱者でしかなかった。あの、最後に見たドラゴンあれはまさしく神そのものだった……ん?そういえば貴殿はあのドラゴンからどうやって私を助けたのだ?」 

「セルカお前鑑定スキル持ってるだろ?それで俺を見てみろ。」

「それが分かるという事は貴殿も鑑定スキル持ちか?」

「ああ、まぁそんなもんだ見てみれば分かる。」


この世界では圧倒的強者に対して弱者が相手のステータスを見れないという事はない。だから俺を鑑定するように促した、口で答えるよりも実際見てもらった方が信じてもらえるからだ。


「では、失礼するぞ。鑑定……」

「……」

「……」


しばしの沈黙。するとセルカが顔を青ざめ、もの凄い量の汗を流し出した。


(まぁ、そりゃそうなるよな。)


「セルカ」

「ひゃっ!、ひゃい!」

「落ち着け。それで何で自分が何故助かった分かったか?」

「つ、つまり私があの時もたれていたのが、あ、貴方様の本来の姿であり神竜様でもあり亜神様でもあり、そしてシステル様の眷属でもあると…」

「そういう事。あと喋り方は元のままでいい。」

「し、しかし」

「俺の願いが聞けないのか?」

「わ、分かりました。」

「それと、今後は師匠と呼びたまえ。」

「へ?」

「ん?君は強くなりたいのだろ?ならば丁度いい俺も弟子が欲しかったところだ。それとも、生物の頂点の弟子は流石に嫌か?」

「いえ!そんな事は無いです!むしろこちらから土下座をして頼みたいところです!……しかし私でいいのでしょうか?先程も申し上げた通り私には、剣の才能がありません。」

「いいや、それは違う。お前には素晴らしい程の剣の才能があるよ。」

「もし、本当にそうならば良かったのですが現実を見てください。現に、私にはなんの上達もありませんでした。」

「ふむ、信じて貰えませんか。」

「……」

「ならばいいのでしょう。一旦外に出ましょう。」


そう言って外に出るように促す。外に出るとまず、彼女の身の丈に合った剣を渡す。


「何故だがつもよりもしっくり来ますね。」

「それは、今まで剣の質だけを見てきたからだろうね。自分に合った剣は時には質の違いなどものともしない。では、鎧だけを脱いで身軽い状態になって下さい。」

「わ、分かりました。」

「じゃあ、いつも通りに剣を振ってみて。」

「ハッ!」


それを見て思わず笑みが溢れる。


「何故……笑っているのです?」

「やぱっり、君には剣の才能がある」

「では何故!どうして私は強くなれないのですか!」

「落ち着け、理由は分かっている。簡単に言えば流派の違いだ。恐らく今お前が使っている流派はお前の身体の肉付きにはとことん合ってない。今の動きを見ていて、まるで鍛えられた部分が使われてい無かった。少し俺が教えた通り剣を振ってみろ。」


そして、踏み込みの歩幅や上半身の筋肉の使い方などを改善する動きを一時間程度教えると。


「フッ!」


バキバキ!


ズドン!


「……嘘でしょ。」


(まさか一時間で大木一本切れる様になるって……どんな化け物な才能だよ……)


俺ですら見抜けなかった。圧倒的秘めた才能。それに、また思わず笑みが溢れる。当の本人はというと、何が起こったか分からず、その場でフリーズしている。


「どうだ?自分の才能が分かったか?しかし、俺も偉いことは言えねぇな。まさかここまでの才能だとは……もう、一種の化け物だな。」


彼女はやっとフリーズが解けたかと思うと。ズカズカとこちらに寄って来て両手で手を握られだ。


「是非、私を弟子にして欲しい!」

「おう!交渉成立だな。そうとなれば、早速行動に移そうか。」

「はい!師匠!」

「では、強くなる為に今後する事を言うぞ。まずは、流派の完全習得だな。今から教えるのは完全にお前の為に作る我流剣術だ。完全に習得した暁には好きに流派を名乗ればいい。次に身体能力強化の魔法だな。お前には無属性魔法の才能もある。無属性魔法の才能は剣士にとってはとても有利な魔法だな。こいつは戦いで慣れて行くしかない。次に素振りだ。これは初歩の初歩と言ってもいいが。これを毎日欠かさず行うだけでも、剣速は大きく変わってくる。最後にLv上げ。先程言った全ての事を習得し、ある程度したら魔物討伐に移る。この時同時に身体能力強化の魔法にも戦いの中でどうの様に使うのか理解して、完全に習得してもらう。レベルは人間の限界999までカンストして貰うぞ。」

「999!?英雄レベルでも80あれば強い方ですよ!」

「悔しいんだろ?」

「そ、それはもちもんです。」

「ならば強くなればいい。」

「わ、分かりました。」

「安心しろ。俺がいる限り死なせはしないし、死んでも蘇生してやる。」

「蘇生術が使えるのか!?」

「まぁ、そんな事はどうでもいい。今言った事を今後して貰うからな?覚悟しとけよ。」

「は、はい!」












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