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003 夢の中の美月 (※挿絵あり)

「ひっく……ひっく……」

「どうしたの?」


 朝宮美月と出会ったのは4歳の頃だ。

 幼稚園で花瓶を落として割ってしまい泣いている所を見た時がきっかけだ。


 泣いてるばっかの美月をよそに割れた花瓶を一カ所に集めて、先生に報告して、後処理をしてもらった。

 当時はうまく説明できなくて一緒に遊んで割ったと勘違いされて2人まとめて怒られてしまう。


 全てが終わった後、泣きはらした目をした美月が俺の手を掴む。


「いっしょにあやまってくれてありがとう」


 美月は顔が緩み、満面の笑みを浮かべた。


「太一くんはかっこいいね!」


 不覚ながら俺はその笑顔に魅せられてしまったのだ。


 この初めての出会いから俺と美月は仲良くなり、幼稚園ではずっと一緒に過ごしいろんな所へ遊びにいった。

 褒めてほしいと願う美月のために俺は様々なことをやったと思う。

 俺のおせっかいな性格はきっとこの時から始まったに違いない。

 

 そうして美月と仲を深めて、ある時……()()()()で誓い合った


「おおきくなったら太一くんのおよめさんになる!」


 一緒になろうと美月と誓い合った結婚の約束を……俺は12年間覚えている。

 今だってその気持ちが褪せることはない。


 いつだって美月を支えてあげたい。そう願っているのだ。


 そして支え続けた先、思い浮かぶ青空の下、白く美しいウェディングドレスを着た……今の美月が俺に微笑むんだ。


「太一くん、私をお嫁さんにしてください」



挿絵(By みてみん)






「喜んで!」


 ベッドから飛び起きる。


「あ……ああ」


 そう、それは夢だった。

 ありえない夢なんだ。


 なら、どうしてこんな夢を見たんだろう。

 それはきっと昨日朝宮美月と出会い……あの頃のように話をして笑い合ったからに違いない。


 昨夜、炎上騒ぎを起こした美月の家で火を止めた後の話に遡る。

小説内のイラスト、ヒロイン【朝宮美月】を杉崎様に描いて頂きました。

このイラストを糧にどんどん更新していきますので宜しくお願いします!


この作品を少しでも面白いと感じて下さったお方、作者のモチベーションが上がってもっと頑張れるような気がしますので是非ブクマ、評価、感想等、応援を頂けると嬉しいです。


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