表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

くいん・だむ

作者: 犬日目

内向きの螺旋階段を降りてゆく


すると


君の面影に出会うのだから


びっくり、する


てっきり


出会うのならば


象皮なす韜晦の


韜晦道、五十三次


くらいだと思って、いたから。


「そういえば今朝


オムレツ作ろとしたら


具材のタマネギ、焦がしてしまったけど


その話


聞いてくれるかな」


双眼


一隻眼


百丈野狐


ああ


こつこつと


王国のとびら


ひらき


monkey see


monkey do


うてな


あふるる


おちて


こぼるる


銀雨、天空の泪、またそれに相似した


わたくしの。


目をはだかの、目を結膜を角膜を網膜を


すっぱだかの、眼球を


君という、うばたまの王国の


きよらかなヴィールスの


ヴィーナスの菌叢の


無形の、王国の


まんまえに、曝し


曝露され


感染し



恋の




「焦げた具材も


食べられるし


アメ色になったタマネギは


天国で輪廻しているから


天国の甘い味がするので」



それも


なにも


かも


王国の一部、なのかい。


天国さえ、も。


わたくしは、


内部の内部まで


すでに、君である


君が租界を築き


はや


もはや


わたくしは


すばらしく素敵な官能の黴菌の


巣。


了。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ