テスト返し、テンパる
川上 朱音
水泳部の実力No.2男子とのコミュ力の高いサバサバ系女子、耳年増で乙女への憧れ有り。
小麦色の肌が眩しい筋肉質なスレンダーcよりのBカップ
その後テストを終えてテスト返しが始まった。
「おーいお前らー席つけ〜テスト返すぞ〜」
僕のクラスの担任の歴史の田浦先生がテストの返却に来た。
「…風間ぁいつも通りすげぇな」
「ありがとうございます。」
………………
「清水〜、珍しいなお前が赤点ギリギリじゃないなんて」
「どうも、」
「ただし、何故秀吉の香りを黒く塗り潰した?」
「鉛筆の芯に丸みを作りたかったんですよ」
「お前普段シャーペンだろ?…まぁいいや瀬名〜」
そして僕の番が回ってきた。
あんなに教えて貰ったのに悪い点数だと可愛さんに悪いよなぁ
「……浜田ぁ前より伸びたな」
「…!ありがとうございます。」
「ただし裏面にクレオパトラの絵を描くなよ」
「あぁすいません」
「ん?なんだいつもなら「良い絵でしょ?このお尻のラインとか」なんて言うんだがなんかあったか?」
「…いやっ!…え?はぁ?…何言ってんだかわかんないし…良くわかんないしぃ?はぁ?」
「わかりやすいなお前…まぁいいや三村〜」
…………どうしよう、90点台なんて保健体育以外で初めてだ。
「おい一馬ぁ〜おめぇどうしたんだよぉ〜その点数はよぉ〜」
「清水くんかい?随分荒んでるけど」
「いやな?周りがリア充ばっかでよぉ!仕方ねぇ勉強て圧倒してやらぁ!ってほぼヤケクソでやったらよぉ!コレよ!」
そう言って清水くんが見せてくれたのは75点と書かれた回答用紙だった。
「普通に良い点数じゃないか?」
「そんなん、92点の奴に?言われたく?ないんですけどぉおお!」
もうね、この親友の荒れっぷりよ良いじゃないかNTRた訳じゃ無いんだし!
「どうせアレだろ?行くんだろ?可―」
「健二!!アンタちょっと僻み過ぎよ!!」
すると清水くんと同じ川上さんが注意する。
瞬間ハッとなって僕に謝る清水くん
「悪い、ちょっと神経が足らなかったわ、ちょっと頭冷やしてくる。」
そう言ってトボトボと水道水の所に行った清水くんだった。
「まぁ清水も悪気があった訳じゃないんだ許してやってくれよ」
と典明くんも僕にフォローする。
「まぁ清水くんも悪気があった訳じゃないしね」
そう、彼は僕と同じく絶望的にモテないのだ。 それに僕と違って顔も悪くないし、普段はいい奴なんだけどなぁ〜
「でもありがとね川上さん、普通に助かったよ」
一瞬川上さんは目を見開いてなんか動揺して
「おっおうまぁ私もちょっと言い過ぎだし健二の所に行ってくるよ」
そう言って川上さんは清水くんの後を追って行った。
「どうしたんだろ?川上さんもしかしてガールズ・デイ?」
すると典明くんが手刀を降ろした
「いや違うでしょ?」
「だよねっきっと褒められ慣れてないんだろうね」
「うんそうだね〜」
えなにこの子アホをあやすような顔なんでけど
そして僕はメールを開いて可愛さんに送る。
…………………
一馬です^_^
可愛さんが手取り足取りゆっくりねっとり教えてくれたおかげで92点取れました。^_^
ありがとう!
………………
直ぐに返信が来た。
…………………
さくらです^_^
一馬くんが点取れて良かった!また一緒に勉強したり、お出かけしようね!
………………
オデカケ?
ナニソレ?
マサカ?
デェイツ?
ホワイ?
「おーい一馬ぁ?テスト返しって言っても先生の授業だぞ?とりあえずそれ放課後まで没収な」
気づいたら僕の手の中から宝物が詰まったスマフォが無くなった。
To be continued
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