勉強、捗る
放課後の勉強、それはジャンルを成年に引き上げれば…
それは放課後に誰も居ない教室か生徒指導室でストッキング履いた冷たい先生が大人の勉強をさせてもらえて教師と生徒との禁断の関係…そんなエッセンスが背徳的でそそられるそんなイベントのハズなのに……
「ここのは24ページの公式を入れると解けるよ」
夕方の時間というのも手伝ってか周りはガヤガヤとうるさくエロスのムードもへったくれもない
「ふむふむ…………おー解けた、ありがとう可愛さん」
「ふふっどういたしまして」
……………………
一馬達と同じファミレスで席二つ挟んだ奥に2人の親友が居た。
「…で風間よぉなんで俺らまでここで勉強しなくちゃあならねぇんだよ!!」
「仕方ないじゃないか、今日は一馬の家の予定だったんだし。」
「風間ん家じゃダメなのか?」
「無理今日妹の担任が家庭訪問に来てる。」
「なら仕方ねぇか、それよか風間ここの化学式わかんねぇんだけどよ」
「あぁこれね、………すれば解けるよ」
「おぉっサンキューそれにしても、よく一馬の奴可愛さんを家に誘わなかったな」
「まぁ恋人でもないしね、それに昨日の通りやっぱりビビったんじゃない?」
「まぁオープンと公言してるが存外ピュアなんだな」
……………
「そういえば浜田くんって普段いろんな人と喋ってるけど、どうしてああもできるの?」
「何、僕はエロの前では皆が平等だと思っただけさどんなに見た目が凶悪だったとしてもその根底にはエロがある。無論、それは女性にも言える事だけれどね」
「そんなどこか普通からズレてるところも私が惚れたんですよね」
「僕も包み隠さないけど可愛さんも大概だねぇ」
………
「風間、」
「なんだい?清水くん」
「あの2人の会話聴くと女子高生とおっさんみたいな感じなんだけど」
「まぁ否定はしないよね多分一馬が思いの他緊張とリラックスの間で変に賢者っぽくなってるんだろうけど」
「お〜さすが幼馴染こういのはよくわかるんだなぁ、あっおねぇさん!ドリンクおかわり」
するとホール担当のおねえさんが来て
「あっはーいおまたせいたしました、コーラのおかわり……はうっ」
なんかまた風間に惚れたぞ。なんだこの理不尽は惚れられて苦笑いする奴と学校一の美女と勉強してる変態を眺めるモブの俺の気持ちは!
イジメ?ねぇこれイジメ?やってらんねーよ!俺だけ女子となんのイベントもないからねあー夏はどうせ部活だしよぉ!
そんなこんなでやり場のない怒りを勉学にぶつけるしかない清水であった。
To be continued