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夏休み、 午前の海。

ようやく海会です。

 電車とバスを乗り継いで一時間半僕らはある海水浴場に来ていた。


照りつける太陽、白い砂浜、広がる海!!


「清水伍長!双眼鏡は持ってきたか?」


「高倍率の物であります!!浜田軍曹!!」


「レンズ拭きはあるかね?」


「ここにあります!!」


「良しっ!では風間二等兵は荷物を見張っていろ」


「いや、何やってるのさ二人とも」


「「水着観察」」


「やめとけよ」


「風間二等兵、はぁ〜、堅物くんには困ったものですなぁ浜田軍曹?」


「まったくだよ、清水伍長。君はもっと下半身と向き合うべきだ」


「テンション上がるのはわかったからそろそろ女子来るよ。」


「!!!」

 クソっちょっとでも思考を通常運転に戻したいのに二人が来るのがわかった途端になんかざわつくムラムラとかと違う!!


「おいっ風間、一馬の奴頭抱えてるぞ」


「うん、彼は下半身どうのこうより内面と向き合った方がいいね」


「でもこのままじゃなんも出来ないだろ?」


「しょうがないね」

風間が一馬の耳元で囁く。


なんか言葉が入ってくる

「一馬?四丁目の谷本のおばちゃんを浮かべてみようか?」


あー谷本のおばちゃんかぁ〜みかんをよくくれたっけなぁ


「はい、その谷本のおばちゃんの水着姿を想像しよう」


……………

「おぇええええええ!!!はっ!ここは?」


「はい、終了」


「風間ぁ俺お前が怖いよ」

なんかプルプルしてるよ清水くん?


「おまたせ〜」


「おせ〜よ」

「まぁまぁ女子は時間かかるらしいから」


 あっ来たんだ。

「やぁ二人ともなかな…………」


 二人を見た瞬間僕は固まった。


 可愛さんはあーピンク色のワンピースのビキニだぁあーフリフリしてるのが付いてて可愛いね〜フリフリの下から覗く白い肌これまた来るね! いいね! いつまでも眺められてられそう。

 アレっ?なんか本人の顔が赤くなってる日差しのせいかな?


 川上さんのは白のチューブトップの水着に下はパレオか〜小麦色の肌とパラオから覗く太ももがエロカッコいいね。もうちょっと下から舐めるよに見たいね、これもいいね!

 なんか下向いてる。どうしたんだろ?宝物でもあった?


「なぁ一馬?」


「ん?なんだい清水くん」


「あのさぁさっき二人の水着の感想さぁ」


(なんで佐藤◯朗風?by風間典明)


「うん、綺麗だね」


「その前、君が心の中で呟いたであろう感想……ダダ漏れだぜ?」


「……へ?そんなバカな……」


「オーケー、オーケー。ちょっと僕から視線彼女に戻そうか、うんほら二人の反応見て〜まずは可愛さんの方から」


「うん」


「顔紅いね〜」


「そうだね」


「可愛さんなんで顔紅いのかな〜?」


「だって一馬くんが………なんかエッチな事言うから……」


「うん、ありがとう良し!次は、あかねの方いってみようか…ね?」


「あかね?なんで下向いてんの?」


「なんか……あらカッコいいとか……舐めまわすように見たいとか」


「はい、ありがとう〜で、どう?リアルなセクハラ言っちゃった気分は?ん?」


「なんという事を」


「もうさっ海行ってさ、頭冷やしてこいよ馬鹿やろ〜」


「あ〜!!あ〜〜!!!」


「はっはっはは!!馬鹿だね〜アイツ」


「さてとそれじゃあ泳げないだろうからアイツ連れ戻すわぁ典明、フォロー」


「了解〜」


その後海で頭を冷やした後ビーチバレーから始まった。


 水泳部チーム対一馬可愛チーム

 ちなみにジャッジは風間くん

 体育会系なのか二人とも勝負事だと負けたくないようでそれはそれは絶妙なコンビネーションで点を取っていった。

一方僕らのチームは



「一馬くんっ!、」


「可愛さんナイスレシーブ!!」


「良し返せた!!」

返すのが手一杯の僕らだけど


だが清水くんがそれをトスで拾って


「フンっ!!」


高身長な川上さんがスパイクを叩き込んだ。


「取られちゃったね〜」


「うん、でも一馬くんと初めてやるスポーツだから私楽しいっ!!」


「可愛さん…」


「ギリギリギリギリ」


「あかねぇ?ボール割るなよ」


そんな感じで闘志むき出しの川上さんとそれを支えた清水くんのおかげでビーチバレーは水泳部チームの圧勝で終わった。



「じゃあ敗者はドリンク買ってくるよ…可愛さんは休んでて」

「えっ」


「砂に足取られて疲れたでしょう?僕が行くから風間くん?ちょっと診ててあげて?」

 肩で息してたし後半だいぶキツかったろうしね。


「うん、わかった」

うん、やっぱこういう時風間くん頼りになるわ〜


「なら、私も行くよ!」


「川上さん、いいの?」


「いいの、いいの! あそこでヘロヘロんなってる部活サボり魔より私疲れてないし」


「うるへぇ!元々お前が変にゃ対抗ひんむき出しするからこうにゃったんだろうが!」


「え〜?何〜?ふにゃふにゃ言ってたわかんない〜?行こっ一馬!」


「あぁ、うん。」



そして売店まで他の客がほとんどいない壁伝いの道のりでなんか川上さんが僕の肩を突っついてきた。


「一馬〜なんで〜わたしの事をもっと構ってくれないのかな?」


「〜なんのことだい?」


「だってなんか海行った後も可愛さんの事ばっかり機嫌とってさ、さっきだって可愛さんの事ばっかり気遣ってたし…」


「あー可愛さんにはこの夏全然遊んでなかったから後ろめたくてねぇ。」


「へー」


「まぁ悪かったよ、でも僕が川上さんの事をちょっと意識をズラしてるのはわかんないんだ」


「わからない?」


「僕は産まれて一度も告白なんてされた事がなくて、しかも女友達だった女性にあんな好意の示し方をされて戸惑ってるんだ」


「………」


「そんな、肩を落とさないで嫌じゃなかったんだ…ホントにビックリして!あの意味を考えたり、どうして僕を?って思ったり夏休みの間考えてた」


「……」


「それでどう返すべきなのかわからなくて僕はこの夏逃げたんだ自分の気持ち、可愛さんと川上さんの好意から…」


「それじゃあなんでわたしと健二の時にプールに付き合ってくれたの?」


「もう一回会って、川上さんが僕に対しての感情やあの行為の訳を聴きたいとも思ったでも僕はそれを聴いて川上さんがー君がどんな表情でいるのか堪らなく怖くなったんだ」


 瞬間、僕の景色は真っ暗になった。というか第三者から見ればそう、抱きしめられた。




川上朱音は目の前のこの少年の言葉を聴いて素直に思ったこと。

(一馬、貴方はとても優しい人なんだねそんな貴方の怖さを吐露する素直さと根底にある思いやりが愛おしくて愛おしくて抱きしめたいと思った。)


「川上さん?」

中から戸惑った声がした。


「一馬、アンタは本当に優しい、自分を晒け出せる勇気と真摯さに私は惹かれた。答えを今聴かせろなんて言わないでも私がアンタに惚れた理由を知ってもらいたいこの行為の意味も」



自分の上から降り注ぐ声が浸透していくと同時にこの感触の既視感を思い出していた。


あぁ川上さん、あの時君が僕を抱きとめてくれたんだね。


「わかったよ、でもいつか僕は答えが出せるように頑張るよ」


そう答えたら離されて


「よろしい!!じゃあ買いに行こう!!」


そして僕らはテントに戻った。



どうも作者のウドンデイです。

お読みいただきありがとうございます!

季節外れの海会ですが引き続き読んでいただけたら嬉しいです。


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