勉強会、踊る。
風間家 住宅
二階建ての一軒家。
なかなか広くて一階がリビング、キッチン、トイレ、父の書斎。
二階は一馬と両親の部屋、母の書斎(実は父との夜の時間に使うエロ道具も仕舞われている。)
ローン残高はあと7年
浜田家は比較的に裕福な家庭であった。両親は医者で家にあまり帰ってこれないものの、浜田一馬はのびのびと育った。
一馬が17年間育った一軒家で未曾有の事態が発生する。
時間は約一時間前に遡る。
「ここだよ」
「お〜ここが一馬の家か〜広いな」
「久しぶりに来たな」
「可愛さん?」
僕が可愛さんに視線を向けると手で口を隠して
「ここがサンクチュアリ」
って呟いていた。
すると清水くんは可愛さんの目の前で指パッチンを繰り返し
「あっ駄目だわコレ」
「うーん甘い匂いが漂ってくるね」
「相変わらず風間くんは甘いものには目がないね」
「こんな暑い日にみんな外にいるのはあれだしね上がろうか」
「「「「お邪魔しまーす」」」」
「リビング使おうか」
僕はみんなをリビングに案内した後に各自準備をしてもらった。
「時間割を決めるなら最初の一時間はガッツリそれぞれ苦手科目に割いて休憩で糖分を摂取した後そのほかの勉強をやる方向で」
典明くんが段取りを決めた時にそれは起こった。
今回の勉強会のメンバーは僕、典明くん、清水くん、川上さん、可愛さんの計5人。
そのうち教えられる側は僕と清水くん。そして教える側が川上さん、可愛さん、典明くん。
ぶっちゃけマンツーマン式だから典明くんは補助ポジションかなと内心思ってたら僕に2人つくという異常な展開になった。
「一馬! 私が教えてやるよ」
「一馬くん私が教えるよ」
「「…………(カッ!!)」」
2人は無言で僕の両脇に座っている。なんだろうね一言で言うなら怖いよねなんかさエアコンつけてまだ数分の段階なんだけどさ…寒いよね。背中が特にさぁ。
そして僕を取り合う?光景を見た清水くんが
「ふ……ふウゥゥゥ………ん?」と額に汗をかいて青筋浮かべてた。
「典明くん助けて」
僕は完璧超人の幼馴染の典明くんにSOSを要請したら
「ごめん一馬今ちょっと清水を宥めてるから後4分待って」
断られた。
「とりあえず勉強しようよ2人共」
「「一馬どっちと一緒に勉強したい?」」
あれだね death or die みたいな感じで震えるね。
「じゃあ最初の一時間を半分こしてそれまで自分の勉強しようよ」
「それならいいわよ」
「一馬くんが言うなら」
…………一時間後
「じゃあ休憩にしようか」
典明くんの号令でおやつタイムになった。
「じゃあガトーショコラ取ってくるよ」
「うん!!!!」
「なんか風間が幼児化してないか?どんだけ好きなんだよガトーショコラ」
「うん、こんな風間くん初めて見た」
「今度風間を狙ってるの女友達に教えてあげようか?」
「あー、朱音それはやめた方がいいぞ」
「へ?」
「風間はスイーツにかなりうるさくてなぁ、しっかりとした店で出してるのは買うんだが、手作り系はおろかコンビニスイーツも拒否ってなぁ。
ぶっちゃけ唯一食べる手作り系スイーツが一馬の親父が作ったのだけなんだよ」
「そんなにか〜」
「へー、じゃあそんなお義父様を持つ一馬くんもスイーツの舌は肥えてるのかな?」
「いや?一馬は基本なんでも食うぞ?あぁでも女子が作ったのは大好きだぞ。この間だって牛丼屋のおばちゃんが作ったのでも「そこがいいんじゃないか!!」つってめっちゃ美味そうに食ってたし。」
「へー」
「ナイスな情報ありがとっ!清水くん!」
「おっ?おう」
「はーい、おまたせこれが父さん作のガトーショコラだよ」
「わー」
「見てみろ可愛さんに朱音、風間の瞳を」
「すんごい輝いてる」
「うん、普段彼がしてる愛想笑いよりこっちの方がいいわね」
「実際あの笑顔を出したのは◯イズの◯チョコレートぐらいだ」
「それは…相当ね」
「完璧人間の風間でもちゃんと嗜好はあるのね」
「どうしたの?3人共?」
感慨深い表情をしてるんだけど
「とりあえず六当分に切り分けとくね」
「相変わらず美味いな一馬の親父のガトーショコラ」
「これは…」
「えぇ…そうね」
((バレンタインのハードルがめちゃくちゃ高い!!))
川上さんと可愛さんが思いつめたような顔してる。なんかブツブツ2人で言ってるし怖っ!
隣を見ると風間くんが美味そうに食べてる。
「あ〜典明くん?もう一切れ余ってるから食べる?」
「いいの!?」
(((すげえなぁ笑顔!子供かっ!)))
「さてと午後の部始めるよ」
「はーい」
しばらくして清水くんが
「あっやべっルーズリーフ無くなった。」
「僕の貸すよ。今、部屋から取ってくるよ」
「おー、すまんな」
「一馬、私も手伝うよ」
「ずるいっ私も」
そんな2人の肩をむんずと掴む男達が
「お前らやめとけ!」
「女子にあの18禁を潜るのは早すぎる!」
「来たかったら来てもいいんだよ?」
「おいっ一馬っ指をグネグネさせるなっ!」
「勉強進まなくなるから早くっ」
「はーい」
「2人は行ったことあるの?」
「何度もな」
「「聴かせて!!」」
「知らん方がいい!」
一馬が戻るころにはやけに憔悴した2人の幼馴染が居た。
それから数時間経ち
「もう、こんな時間かぁ〜」
「僕らは近所だけど女子2人は?」
「そろそろお暇するわ」
そう言って席を立つ川上さんと
「私も電車だし」
同じく席を立つ可愛さん。
隅でスマホを操作していた典明くんが
「ちょっと待って」
「どうした?風間」
「最寄りの駅発電所の停電の影響で運転見合せだって」
「マジか〜」
「って言っても6時回ったよね」
「とりあえず親に連絡するわ」
「私も」
「こんな時間だとお腹空いてくるよね、昨日結構買い込んだから、適当に何か作るよ」
「マジかっ!」
「いいの?一馬?」(しゃあっ一馬の手料理)
「一馬くんに悪いよ」
「大丈夫、大丈夫料理は結構好きなんだよ」
「う…うん」
(一馬くんの手料理、一馬くんの手料理、一馬くんの手料理、一馬くんの手料理、一馬くんの手料理、一馬くんの手料理、一馬くんの手料理、ほんとはお互いフーフーしてあーんして食べあいたかったけど。それでも一馬くんの手料理、一馬くんの手料理、一馬くんの手料理、一馬くんの手料理)
「今日父さん、母さん当直だから帰ってこないしちょうど朝から砂利抜きを済ませたアサリが使えるね」
「みんなー今日はパスタとピザでいい?」
「いいね〜」
スーパーで買ったピザを焼いて後は明太子スパとナポリタン、アサリの海鮮スープパスタでいいかな?
あっそういえばサーモンの切り身があるから薄くひいてクラッカーの上にチーズと一緒に載せれば
「とりあえずオードブル代わりにどうぞ、ワインのつまみっぽくなったけど」
「いやぁ美味い美味い」
「うん美味しい」
「なかなかいいじゃないか一馬」
「一馬くんお魚さん捌けるんだ」
「三昧おろしからしか出来ないけどね」
「パスタも茹で上がったしあと五分ちょいでピザも焼けるよ」
「それじゃあいただきます。」
「「「「いただきます」」」」
「いや〜食った食った美味かったぜ一馬」
「ほんと美味しかったよ」
「うん、美味しかった」
「えぇとても」
((マズイ!料理スキルが高い!!胃袋でハート捕まえるの無理そう))
「打ちひしがれてるな、なんか」
「清水、何か言ったのか?」
「一馬が牛丼屋のおばちゃんの飯を美味そうに食った話」
「あ〜」
風間は手に額を当てて
「清水が悪いね」
「なんでだよ!!!」
To be continued
この作品を読んでインスタント系が6割占めるイタリアン楽だよねと少しでも共感して頂けた方は作者のモチベ及び作品のリアリティ要素に繋がるので作品の感想、レビュー、ポイント等お待ちしてます。




