加純さん、久しぶりにアナログ絵に挑戦する。
お待たせしました、【本誌】再開です!
夏の間、ひだまりのねこ様の「お絵描き夏合宿」に参加していた(合宿作品は【別冊】でご覧ください)こともあり、本誌の更新がストップしてしましました。
更新はストップしていても、企画に参加していても、イラストを描いていなかったわけではありません。
加純さん、「書く」と「描く」が両立しないので、文章が書けなくなって更新が止まっていただけです。
ここから再び再開です。
さて6月。
季節のお花で、どうしてもこの時期に描きたくなるのは紫陽花。これまでもいくつかの品種やパターンで、このお花を描いているのですが、今年の作品はこちら。
フリル咲きの花びらが華やかな、レオンという品種です。西洋アジサイの仲間ですが、品種改良によって作られた、近年人気のお花です。
掛け軸に描かれるような日本画の雰囲気を狙ったのですが、絶不調の時に描いたからなのか、なんとなく元気のない紫陽花になりました。もっと葉っぱを大胆に配置すれば良かったかもね。
来年は明るい紫陽花を目指してみようかしら?
絶不調中に描いた、もう1枚。
「テスとクリスタ」のマオです。しばらくイケメン描いていないなぁ~と、描いてみました。半分はリハビリ。
あまり描かない大首絵(上半身アップ)。なので、苦手意識が出ています。
6月初旬はまだ企画も始まっていなかったので、FAテロで突撃もしていました。
被害者の皆様、お騒がせしております。
被害者ひとり目。
長岡更紗様。「恐怖侯爵の後妻になったら、「君を愛することはない」と言われまして。」より、ストロベリー侯爵。
なぜに侯爵さまのお顔がストロベリーなのかといえば、それはぜひ作品の方へ。作品を読んでいる最中、わたしの頭の中の侯爵さまはずっとこんなでした。
作中、侯爵さまが甘い言葉を吐かれても、脳内イメージがこれ(↑)だったので完全コメディになっていました。
更紗様、ありがとうございました。
Xを観ていてふと目に止まった、お誕生日の報告。
お誕生日報告を目にしたら、できる限りお祝いのイラスト付きメッセージを贈らせていただいております。(相互様に限り!)
ただわたしの体調が悪いとか、見逃しちゃった場合は許してください。そこまでXにかじりついて、目を皿にして探している訳ではないので。
偶然発見した柴野いずみ様のバースデー報告。やはり当日中にお贈りしたくて、大慌てで描き上げました。確か、なんとか当日にお渡しできた……よね? 記憶が。(だいぶ耄碌してきたなぁ)
17歳のお嬢様なので、いつもみたいなリアルタッチではなく、かわいい感じに仕上げてあります。ちなみに、レタリングはお手本を参考に手書きです。
いずみん、おめでとうございました。
楠結衣様へ。
7年生おめでとうのお祝いで、焼きそばパンを描きました。
最初ケーキを描こうと準備していたのですが、ふと活動報告を拝見したら、ゆいたん先輩に焼きそばパンを買って来る来ないの話が盛り上がっていて。それじゃケーキではなく焼きそばパンだよね、ということで急遽方向転換。
垂れ耳さんは焼きそばパンが好物だったのか! と意外な事実を知りました。
ゆいたん、7年目もがんばってね。
スイーツはたくさん描いているのですが、意外にもパンはあまり描いていなかったことが判明。これからはパンにも挑戦しなくっちゃね!
****
ごぼうかえる様主催の「#新12カ月の小品集2025」。6月のお題は「書店の店主と常連客」。
おい、またムズいのきたよ。
しかも「加純さんは、どんな風にこのお題を料理するのか?」なんて変な期待が掛かっちゃって。
この頃パソコンの様子がおかしくて、Windows11へのバージョンアップも兼ねて修理に出した(前回7から10へアップデートするときにトラブったので怖いのよ)のね。しかしパソコン不在となってしまったので、デジタル作画だと間に合わない可能性が出てきました。こちらの企画、提出は25日。制作したくとも、道具がないのではどうにもならない。
一応2~3日を目途にって言われたけれど、いつパソコンがかえってくるのかはっきりとわからない。24日に「終わりました」って連絡が来ても、到底間に合わないでしょ。
仕方ないので今回はイレギュラーになりますが、アナログで描くことにしました。
こちらの企画は、わたしがまだデジタル作画を始めた頃から参加していて、ずっとデジタル作品で参加することを目標にしていたのです。
そしたらいやでもデジタルで制作しなくちゃならないから、当時デジタル作画が全くできなかったわたしにとって練習になるでしょう、という安直な思惑もありました。
そこから始まった悪戦苦闘の日々。レイヤー分けさえ、わかっていなかったレベルでしたからね。
石の上にも三年、継続は力なり。おかげさまで、それなりに描けるようになりました。
話をアナログ作画の件に戻します。
ちょうど毎年1枚くらいの割合で描いている風景シリーズも描いてみたかったので、これは天の掲示だと思うことにしました。
アンミカ並みのポジティブシンキング!
だってパソコンなければ、アナログで描くしかありませんものね。
最近アナログ制作をしていなかったのは、愛用していた拡大鏡を壊しちゃったのが原因。すぐに同じメーカーの同じ仕様のものを新調したのですが、それがどうにも合わなくて。
全然合わないのではなくて、微妙に相性が合わないのが難点なのですわ。
大事なんですよ、拡大縮小。
他にも何本か試してみたのですが「なんか違う」の連続。どれも微妙にピントが合わなくて、使用していると気力より先に、視力が敗北宣言を出してしまうのですよ。
慣れない眼鏡(拡大鏡)で細かい箇所を描いていると、非常に辛くなってきちゃうんだってば! お若い皆様、年齢重ねるとこういうのが面倒臭いのよ。
ならば、もっとあっさり描けばいいと考えるでしょ。
考えたよ。いつも考えるよ。
でも描いている内にハイになってきちゃって、どんどん線を重ねて行って、いつの間にかこうなっているのね。
ランナーズハイって症状がありますが、クリエイターズハイって症状なのでしょうかねぇ。
ポジティブ感情を引き起こす多幸感とかいうそうですが、アンチエイジング効果もある(←あくまでもこれは「ランナーズハイ」については、です)そうで、そこめっちゃ大事だと思うのは加純さんがおばあちゃんだからでしょうか。やれやれ。
お題。書店と云う舞台もマニアックですが、そこの店主と常連客。その関係性を、どうすれば説明無しに観る方に伝えることができるのでしょう。
書店ということでしたが、わたしはこれを古本屋と仮定してみました。大手チェーン店舗ではなく、個人経営の小さな古書店です。古本屋に通う客なんて、かなり本にこだわりを持って接している人が多そうでしょう。
対する古本屋の店主の方も、こだわりは強そう。ちょっとクセのある人物像が良いかもしれません。
そこで体格の良い、というかお腹の出たどっしり体型の人物なんてどうでしょう? 店に並べる本に、すっごくこだわりを持っていて、ちょっと謎めいたおじさん。
んん。おじさん、べつに人間じゃないてもいいんじゃない? 獣人っていうのも、楽しいかもしれないーーと、ドンドン妄想は広がって止まらない。
お店も摩訶不思議で、間口は狭いのに薄暗い店内は奥へ奥へと伸びていて、どこまでも本棚が迷路のように続いている。とか。
(あ、いいぞいいぞ)
店先には無造作に古い雑誌が積まれていたり、入り口脇のショーウィンドウには、化石やら、アラビア風のランプやら、意味不明の古地図に制作年代かわからない古い革表紙の本や専門書が並べられ……。
それら雑多なモノに囲まれた店主が、「やあ」と迎えてくれる、裏通りの隠れ家みたいな店だとしたら。
常連客になっちゃいますよね。宝探し気分で通っちゃう。
そんな妄想たくましく……というか、線を引くごとに色々な設定が出来上がっていった、不思議な書店と常連客でした。
こんなですもの、細かく描き込んでしまう訳ですよ。クリエイターズハイは。
処置無し、ですね。
アイシーの原稿用紙に、0.1ミリと0.3ミリのミリペンで描き込んでいます。原画サイズはタテ18.5センチ×ヨコ14.5センチ。
下書きの際、表の扉部分だけはザッと定規で仮線を引きましたが、ペン入れは全てフリーハンド。奥の本棚とかは思いつきで描いているので、こちらもフリーハンドです。(ザ・適当)
途中経過は写メ撮り忘れました。なので完成画しかありません。悪しからず。
そうそう。修理点検に出したパソコン、拍子抜けするくらい早く終了のお知らせが返ってきました。
異常無しで、アップデートも完了のこと。
イラストが仕上がるより先に終わった。それは喜ばしいことだけど、わたしの心配はなんだったのさ。
それでは、また。