加純さん、鬱を抜け出したいと思う。
大事件発生!!
ええもうそれは、加純さんのお絵描き人生を揺るがすような一大事だったのです!!
そして、怒涛の5月――。
いきなりなにいってんだ、とお思いでしょ?
ええ、大事件に遭遇しちゃいました。
USBメモリに入れておいたお絵描きのデータ、すべて消えちゃったのよ!!
これは加純さんにとって大ショックな出来事で、活動報告やら「お絵描き好き、たまに短歌を詠む」とかにもその落胆ぶりをつらつら連ねているので、今回はサクッと通過したいと思います。本人が考えていたよりショックの爪痕は深かったようで、語りだすと止まらなくなりそうで。
当初は、また描けばいいと思っていたのよ。新しい作品でその穴を埋めればいいのよ、って。描くことに対する情熱が消えちゃったわけじゃないのですもの。
でもね、消えたデータって、わたしが作品ひとつひとつに費やした努力や時間、イラストに対する感情や愛情だったのでしょう。そう気づいちゃったら、なんだか悲しくなっちゃって。
いくら完成品はクラウドに残っているとはいえ、わたしにとって作品って、完成品だけじゃないんだなぁ~と思い知らされた感じ。制作過程や、キャラや構図を考えている時間、資料を集めている時間も、ぜ~んぶ合わせてひとつの作品なのだ――と理解したのです。
でもどんなに嘆いても戻ってはこないのだから、高い授業料だったと思うしかないのよね。
また描きます。たくさん描いて、USBメモリの中に、たくさん作品ファイルを並べるんだ! がんばるよ。
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その鬱々していたころ描いたイラスト。しいなここみさま主催の「梅雨のじめじめ企画」に参加したいなぁ、とか思いつつ描いた作品。
必須ワードであった「雨」「陰」「キノコ」から連想して描いたのですが、完成したのは企画が公示された頃でした。
ですがなんといっても本人が鬱々じめじめしていたので、企画開催期間内はこのイラストのことをケロッと忘れていまして、閉幕してからハタと思いだしたという、公開のタイミングを見失ってしまった可哀想な作品でした。
結局企画には「鬱々とした朝に」という、詩と短歌で構成された作品で参加しています。
イラスト、結構気に入っていたのですけれどね。スポッと、抜けちゃいました。
というのも、良くないニュースが重なったんです。
この頃、小学校時代の恩師が亡くなったという知らせを受けたりもしていたので。
大好きな、お世話になった先生でした。やんちゃなクラスでしたから、当時は先生を随分悩ませていたと思うのですが、先生はいつも優しい笑顔でおおらかに包んでくれました。だから、当時5年1組だった児童は、みんな先生が大好きだったのです。
同窓会をすると、先生を囲んで尽きない思い出話をさせていただいて。先生はおばあちゃん、騒がしかった児童もおじさんおばさんに変身しちゃたけれど、雰囲気はあの当時のまま。多少は(年齢的に)落ち着いたとはいえ、やっぱり会場は騒がしいのが常でした。
昨年の夏「大きな手術をするのよ」とおっしゃっていましたが、お顔を拝見したのはそれが最後になってしまいました。たぶん先生は今年もみんなと会うつもりでいらっしゃったのでしょう。お別れするとき、「またね」って言っていらしたもの。
追悼の想いで描いた1枚。
ご冥福をお祈りいたします。
お花の絵をもう1枚。
今度は暗い話ではありません。
汐の音様にアンソロジーノベル四季八葉収録作品「桜木蓮のきみへ」への感想代わりにお贈りした1枚。といえば聞こえは良いですが、例のFAテロよ。
作中の出てきた桜木蓮の花です。実際に木蓮に桜色はない(紫系の紫木蓮になってしまう)ので、どんな色の花なのかと想像しつつ。作品の印象とも相まって、こんな淡い優しい色にしてみました。
その内品種改されて、桜色の木蓮が誕生しそうな気もします。
汐の音様、ありがとうございました。
汐の音様からはイラストを頂戴していまして、それこそ長岡様のところのジョッシュと社交ダンスしているシーンを描いていただいたのです。
エイプリルフールネタのはずだった企画が冗談から駒で【ダンスde線画企画】となり、ちゃっかり挙手して描いていただきました。しかも、皆様が狙っていたジョッシュとのペアダンス枠をゲッート!!
そういうところは鬱々でも外しません。自分で自分を褒めてあげたい。(←意味不??)
ありがとうございました。
ごめんなさい、まだ塗り絵は手を付けていません。もうちょっと待って。
(このままでよくね? って気がしますけど)
一回トレースにトライしたのですが、あまりにも線が違ってきちゃったので、もう一回やり直すから。(←どうせ同じにはならないだろうけれど)
素敵なダンスシーンをありがとうございました。
データ損失のどん底にいる時、志茂塚ゆり様が、「みてみん」にアップが無かったからと5年前にお贈りした非公開FAの画像を送ってくださいました。
その絵、たぶんUSBメモリの「FA 月下のアトリエ」ファイルの中にはあったはずなの。消えたデータの中には、こんなラフ画もいっぱい入っていたのに……。あ、いかん。また落ちこんちゃう。
わざわざお手間をかけてターンバックしてくださったので、そのお礼に描いた一枚。
5年前の絵と比べて、成長したのかなぁ。(超不安)
聖輝さんのトリビュート(!?)でもあるワインの瓶を持たせて、ワインをぶちまけた(言い方!)ところを描きたいと思ったまでは良かったのよ。
ならば瓶から飛び出したワインが意志を持ったように動いているようにしたい――!
思うのは易しなのですがそれを絵で表現するのはめちゃ難しかった。
自分の技量を考えずに描くから、こういうことになるのね。水だとか、火だとか、形を持たない気体液体を描くのは本当に難しいのです。しかも誰もが知っているものだから、誤魔化しが利かない。せめて「それらしく見えれば」ラインでいい(←超弱気!)のですが、そのそれらしくが難しいのよ。
祭服の装飾などはあえて描き込まず、服地の揺れた曲線と背景の薄墨のラインで彼の腕の動きを表現した……つもりなのですが、そう見えているのかどうか。
流れ出るワインにスポットを当てたいので、その他はあえて省略する作戦。描き込むのは苦ではないけれど、描くとワインの流れが目立たなくなるので、祭服の白さを強調することにしました。
画面左中段から右下へと、ワインが流れ落ちているように見えているよね。
成人男性なので、顎のラインとか頚部とか、いつもよりがっしり目にしてあります。表情も、ちょっと不遜ぽく。その視線の先に誰が、もしくは何があるのか、観る方に想像させるような雰囲気を意識して描きました。
マンガのワンシーンというか、ひとコマ風。右上の空白に聖輝さんのセリフが入ってもおかしくない風。どんなセリフが入るかは皆様に委ねます。
ゆり様、本当にありがとうございました。
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ごぼうかえる様主催「#新12ヶ月の小品集2025」。5月のお題は「母の日」でした。
タイムリーですね。
なのですが鬱々が影響しているのか、いつものようなナナメ上狙いのネタが浮かばず。(←だから絶不調なの)
困りまくって「こんな母の日カードもらえたらうれしいかも」で、母の日カードを作成しました。
いつも忙しいお母さん、ゆっくりお茶を楽しんで。
レースのティーマットに、ガラスのティーポッド。中にはカーネーションを浮かべたお茶が。
ご存知でしょうか。中国には「工芸茶」と呼ばれるお茶があります。お茶を入れる前の茶葉はころんとした球体の塊ですが、グラスに丸い茶葉を入れ、上から熱湯を注ぐと茶葉の中に隠れた花がゆっくりと開くの。
このお茶からアイディアを膨らませていきました。
どういう仕組みかといえば、茶葉を丸めながら乾燥した花を中に入れて、糸でしばって成形しながら作られるそうな。だからお湯を注ぐだけで、ふんわりと茶葉と花が開くのですって。
からくりを知っていても、観ているだけでファンタジーよ。工芸茶に使われる花は、ジャスミンや菊花、マリーゴールドあたりだそうですが、ここは母の日なのでカーネーション。実際にカーネーションを入れた工芸茶があるかどうかは不明です。
人間にはさほど影響はないそうですが、犬や猫などペットには有毒らしいので、たぶん無いのではないかと思うの。情報、お待ちしています。
英字レタリング、練習しました。
りぼんが流れるような英字のレタリング、とても美しいですし、映えますよね。しかし、難しい。
お手本を見ながら何度書いても、恰好が決まらなくて。なにが大変だったかといえば、このレタリングが一番の難物でした。
絶不調だってわかっているのに、なんでこんなことやりだすのだろうね、加純さんは。(トホホ)
ま、それっぽく見えてればいいや。
鬱々と二人三脚で過ごした5月。
そろそろ鬱を振り切っていきたいと思います。