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加純さんのお絵描き録  作者: 澳 加純 
2. X(旧ツイッター)でもイラスト上げてみようかと思います!
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加純さん、小学生を描く。

 そして季節は春本番、4月となりました。

 この頃はげんら様主催の企画のイラスト制作に奔走していたので、その他の作品数は多くありません。


 ありませんが、総数にしたら、次から次へせっせと描いていた記憶しかないとはこれ如何に。





 ****





 志茂塚 ゆり様「行方不明の幼なじみからチョコが届いた件」へFAを描かせていただきました。

 加純さんも同じ企画に参加していまのです。そのご縁で作品を読ませていただきまして、猛烈に描きたい衝動に動かされて描いたイラストです。



   挿絵(By みてみん)



 作品はバレンタインのお話なのですが、描いたのは4月だったせいか、だいぶ春めいた雰囲気になっています。

 ボンボンショコラの外殻(シェル)のつやつや感もなのですが、詰め物(フィリング)のトロっとした感じを出すのに苦労した作品でした。


 フィリングこそが、ボンボンショコラの味わいの核ですもの。フィリングは滑らかなガナッシュ、香ばしいプラリネ、甘酸っぱいフルーツのコンフィチュールなどその種類は無限大にあるそうですが、今回はコンフィチュールで。

 外側のチョコレートのパリッとした感じと、中の柔らかなコンフィチュールの質感の違いがないとボンボンショコラにならないので、そこが一番の難点だったでしょうか。なによりスイーツですから、美味しく見えなければいけませんよね。


 そこが一番大事なところ!


 ショコラはプレゼントだったのでリボンをひらめかせ、大人の恋物語ですから、青い小花で春らしさと華やかさと同時にクールさも狙ってみました。甘いだけではない物語でしたので。(←加純さんは、こういうお話大好き!)


 ゆり様、ありがとうございました。





 長岡更紗様「恋人のフリ、始めます!」より。ヴィオラとセドリック。



   挿絵(By みてみん)



 げんら様の企画絵を描いていて、疲れたので休憩しようと読み始めたら、もうこのシーンを描きたくなっちゃって。

 ええ、自分でも休憩とはなんぞや? とは思ったけれど。

 描きたいものは、描きたいのよ。速攻(ワンドロ)で描いて送りつけたFAテロ。


 ダンスシーンなので動きを出したくて、ふたりを中央から少しずらした位置に斜めに置いて、ヴィオラの髪とスカートを大きく揺らしています。

 セドリックの背中あたりから右へと流れる花びらも、ダンスの華やかさ巧みさ、2人がくるりとターンをするような雰囲気を狙って。止まっている絵を動いているように見せるのは、マンガのテクニックの流用が多いですね。(さすがにイラストでコマは割れない)

 彩色も、水彩筆で水彩ツールを1度塗り。色を重ねちゃうと重量感が出るので、ヴィオラのスカートは思い切って1度塗り。ところどころ重なったところは、影。線画もしつこく入れていないです。

 ワンドロなので、なるべく簡素に。手早く。


 サラッと気負ってない風に描くのって、ムズいんだぞぉ。


 更紗様、ありがとうございました。





 ****





 ごぼうかえる様主催「#新12ヶ月の小品集2025」4月のお題は「小学生」でした。タイムリー!


 ……は、いいんだけど。

 一目で小学生ってわかるのは、ランドセル背負っているところかしら? 4月だし、入学したての新1年生。かわいいですよね。


 うっ! これ、アイディア被る案件だ。


 別に主催様は被っちゃいけない、とは申してはおりませんよ。げんら様の企画の方も、期間終盤で毎日ひーこら言いながらイラスト量産しているところでしたし。

 でも描き手としては、同じような絵を並べたくはないではありませんか?

 オリジナリティを主張したい加純さん。いつもこれで苦労するんだけど、な~んかやりたいのよね。せっかくだから。


 てな具合で、ランドセル背負った新1年生を、ちょっと別の角度から眺めてみることにしました。



   挿絵(By みてみん)



 わかります? 「行ってらっしゃい」と送り出す親目線。

 ウチの(リアル)子たちの時もそうだったのですが、保育園はまだ「ママとお別れするのはいや~!」だったのに、小学校へは喜々として「行ってきま~す!」で出掛けちゃったのよね。入学式の時はちょっと不安そうな顔していたのに、翌日からは楽しそうに大きなランドセル背負って。

 後ろから見たら、ランドセルが歩いているみたいな感じなのに。


 子供の親離れ? 成長? そうでなければ困るのですが、親としてはちょっと寂しいような、誇らしいような。

 途中で事故にあわないよう(通学路は交通量の激しい道だったので、特に)にとか、学校でお友達や先生と上手くやっているのかしらとか不安に思いながらも、笑顔で送り出して。


 そんな記憶が蘇りました。


 その娘も息子も、デカくなりかわいげもカケラも……。はぁあ。


 普段あまり子供を描かないので、5頭身の子供体型にちょっと苦戦。頭部大きめ、身体の凹凸も控えめに。顔のパーツは大きめ、頬はぷっくり。



   挿絵(By みてみん)



 油断していると大人のデフォルメ(3頭身ミニキャラ)になるので、丸く丸く、どこか頼りなさを感じるようにと気を付けて。



   挿絵(By みてみん)

   


 前出のヴィオラやセドリックと比べていただけるとよくわかるのですが、大人と子供では等身が違うのです。大人の等身で子供を描いても、子供には見えません。遠近感間違えた大人にしか見えないので、要注意です。

 子供たち、5等身くらいで描いちゃいましたが、新小1生なら、4等身でもよかったかも。(←この辺が描き慣れていない絵描きの甘さ)

 ちゃんと小学生に観えているかしら?





 次回は5月に作成した作品を。


 だんだんリアル時間軸に近づいてきたぞ!



ご来訪、ありがとうございます。


4月はげんら様の企画にほとんど労力を費やしていたので、作品数は多くはありませんが、こうしてラインナップを見ると、わたしらしい作品が上がっています。

あちらの企画のイラスト制作の合間に描いていたので、意図せず描きやすい題材に手が出ていたのかもしれませんね。


よろしければ、こちらもどうぞ!


【別冊】加純さんのお絵描き録 2025春のスペシャル特大号

   https://ncode.syosetu.com/n6497kl/



   挿絵(By みてみん)

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