加純さん、魔導書を描く。
前回の続き。
ごぼうかえる様主催「#新12ヶ月の小品集2025」3月のお題のお話です。
ごぼうかえる様主催「#新12ヶ月の小品集2025」3月のお題「魔導書/魔道書」。
なぜに3月にこれが? ということは考えない。
今月もディープなの来ましたね。
同時、同時進行できらきら系のイラスト(「すぷりんぐ はず かむ」等)を作成していたので、これはもうディープにゾッとする感じで描いちゃってもいいんじゃないか、と思いましたね。
っていうか。「魔導書/魔道書」ですからね、あまり爽やかな(気持ちの良い)ものでもないと思うの。
浮かんだイメージは不気味な本の中から、なにかが這い出てくるような。
飛び出すのではなく、這い出て来るところがポイント。それも、のそりのそり……といった具合で。
ホラー映画とかスリラー映画のノリですね。
なににせよ、まず本を描かなくてはなりません。魔導書とか魔道書といえば、重さもありそうな革表紙の古い上製本で、サイズも大きな本でしょうか? 本作りの職人が、手製で装丁していたような豪華な装飾で飾られた贅沢な本。
表紙には魔法陣のようなデザインで、ベタを狙います。
その表紙を持ち上げるクモの足のような細い白い指、ギロリと周囲を伺う目、実態は見えず黒い霧のように漂う影のような実体。
いかがでしょ?
そんな妄想を爆発させたのが、こちら!
午前2時――封印の解けた魔導書から、妖しげな影が蠢き出す……。なーんてね。
最近は丑三つ時(午前2時)も街は明るいし賑やかですが、しんと静まり返った博物館の倉庫の奥でこんな奴が目覚めているかもしれない――な妄想を働かせてください。
ただね、表紙のナイフ突き立てちゃったし、角度も付けちゃったので、がんばって描いた表紙が見えなくなっちゃった。
そこで急遽もう1枚。
開けちゃいけない禁書バージョン。
振り返ってみると、この頃はげんら様の企画イラスト(【別冊】加純さんのお絵描き録 2025春のスペシャル特大号収録)やもう一つ参加していた企画用のキラキラ系のイラスト、それにこのイラストと掛け持ちしながら描いていたので、そこそこ雑な処理のところもあるのよね。
だから、じっくり粗さがしはしないでね。
この魔導書を描き終えたあたりから、絶不調を脱出したような気がします。
えっ、じゃあ這い出したのは加純さんってこと? あれ、わたし?? う~ん……。
毎月楽しいお題が寄せられるこちらの企画。参加者随時募集中です。
思いもよらないお題が来ることもあるので、色々なテーマにチャレンジできて楽しいことこの上なし! そして、自分では選ばないようなテーマも描くことになるので、絵の上達間違いなしですよ。
ご来訪、ありがとうございます。
予告どおり、魔導書の回です。
次回は4月。徐々に調子を取り戻してきて、FAテロ実行しつつ、げんら様主催の企画期間最終月となり、駆け込みで沢山イラストを描いていました。
そちらの企画で発表したイラストは、まとめて
【別冊】加純さんのお絵描き録 2025春のスペシャル特大号
https://ncode.syosetu.com/n6497kl/
に掲載してありますので、ご足労ですがそちらをご覧になってください。