加純さん、雀のヒナの飼育法と蛇の生態を調べる。
ようやく更新の運びに。
半年前の、年始の作品から始まります。(あ、そこの方。呆れないで~~!)
しばらくぶりの更新になりました。
前回が2024年の12月だったので、約半年ぶりです。
2024年を振り返る
半年も寝ていたのかって?
そんなことありませんよ。ちゃんと活動していました。
更新していなかっただけです。
ならば、なにをしていたのかって。
それは真面目にイラストを描いたり、短歌詠んだり、連載の更新をしていましたよ。
お絵描きエッセイだけ、置いてけぼりになっちゃっていただけ。
年頭から幻邏さま主催【私の絵・キャラを、あなたの絵で見たい企画】参加して、イラストを描きまくっておりました。
そちらは【別冊】加純さんのお絵描き録の方にまとめてありますので、ご足労ではありますが、そちらでご覧いただければ幸いです。
こちらはその他にもお贈りしたファンアートや、企画参加作品などのイラストを紹介させていただこうと思います。
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地湧金蓮様「【新作能】犬君がひな人形をぶっ壊す。」より、犬君(女童姿)。
犬君といえば、源氏物語の中に出てくる紫の上が召し使っている、元気過ぎる女童の名です。
女童とは、紫の上のお世話をする侍女見習いの女の子だと思ってください。幼い頃から一緒に育ったふたりですが、女主人が紫の上(若紫)、女房(侍女)犬君という関係になります。
「雀の子を犬君が逃がしつる、伏籠のうちに籠めたりつるものを」
という若紫(子供時代の紫の上)のせりふに出てくる、彼女の遊び相手の少女。それが犬君ちゃん。
「雀のヒナを犬君が逃がしてしまったの、伏せ籠の中に逃げないように閉じ込めておいたのに」
鳥籠の代わりに伏せた籠の中へと、捕まえたヒナ雀を閉じ込めて、ふたりでかわいがっていたのでしょう。
そう云って泣く若紫がめっちゃ可愛くて、垣根の向こう側から覗き見していた光源氏が一目惚れするのです。
哀しいかな光る君、それ、現代だったら犯罪です。(その後、誘拐同然に自分の屋敷に連れてきていることもあるから、有罪確定ですね)
源氏物語に彼女の名前が出てくるのはたった2か所なのだそうですが、物語の正ヒロインの初登場の最初のせりふに出てくるので、印象が残るのでしょう。
しかもこの少女、若紫の遊び道具を壊してしまううっかり者でもあります。
「「儺やらふ」とて、犬君が、これをこぼち侍りにければ、つくろひ侍るぞ」
儺追い(儺とは鬼のこと)をするといって、若紫の雛遊び(お人形遊び)の道具を壊してしまったりもしています。それを主人の若紫が直していたり。どっちが主人なんだよ、とツッコミを入れたくなる楽しいシーンです。
――と、彼女(の名前)が出てくるのは紫の上のせりふの中だけ。彼女自身の直接描写ってないのです。なのに犬君の存在は強烈に残るのです。
それもお茶目で粗忽な女の子の姿で。
「鬼払いをするといって犬君が小道具を壊しちゃったの、だから私が直しているのよ」
思うに。犬君って、紫の上(若紫)の子供っぽさとか、のびのびとしていた少女時代の象徴というか、合わせ鏡みたいな存在のような気もするのですよね。
地湧様の作品の中に出てくる犬君はもう成人した女房姿なのだけど、タイトルにひな人形と入っているからなのでしょうか。成人後の姿ではなくて、女童姿となってしまいました。なので「(女童姿)」となってしまったのでしょうか。
地湧作品の中の犬君が壊したのは、壊したかった「ひな人形」とは。
考えさせられた作品でした。
地湧様、ありがとうございました。
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ごぼうかえる様主催のSNS上で、毎月ひとつのお題に添ってイラストを描いて25日にXに投稿するという企画。
「#新12ヶ月の小品集2025」。
今年も皆勤目指して参加中!(←今のところ皆勤賞です!)
1月のお題はへび年らしく、「蛇使い」でした。
ん~。でもこのお題を見て、ちょっと困っちゃいました。だって、すでに年頭で蛇を描いていましたから。
しかも「蛇使い」となると、昭和な加純さんとしてはあれしか出てこないのよ。
東京コミックショウ。
「レッドスネークカモン!!」
籠に入った3匹の蛇たちと軽妙なやりとりを繰り広げる、あのコントですよ。
すでに初代のショパン猪狩さんは鬼籍に入ってしまいましたが、なんと現在2代目さんがこの芸を引き継いでいらっしゃいました。YouTubeで久しぶりに見て笑っちゃった。
そんな訳で、グリーンスネークカモン!
配色のバランスの関係で、赤だと強烈過ぎるので、インドコブラのグリーンスネークに来てもらいました。コントでも、レッドスネークの後にグリーンスネークが出て来たものね。(コントでは手袋の蛇だけど)
蛇使いのおじいさんが吹いているのは、「プーンギ」または「ビーン」と呼ばれる笛。独特の形が面白いですよね。原料はヒョウタンなんだそうです。(←この辺はウィキさんで調べた)
コブラさんの舌が無いって?
ええ。口を開けているから、舌は出していません。
蛇というと、あのチロチロと動く舌が特徴的ですが、あれは口を閉じて出し入れしているのだそうです。そして匂いと方向を感知しているのだとか。
また、蛇の舌は人間のように口の奥から生えてはいません。口を開けているときは舌は基本見えません。舌は口内の穴に仕舞われているのだそうです。
なんなら、牙も歯茎に包まれた状態で奥向きに寝かされた形で収納されていて見えない。エサや敵にかみつく時に牙を立てて、とがった先端が露出するのだそうです。なんて便利な!
でないと、自分で自分の口内噛んじゃいますものね。
ただそれだと絵としてハッタリが利かないので、牙を描いちゃいました。
蛇の絵を描くにあたって調べたのですが、知らないことばかり。
蛇の生態って、面白いですねぇ。
イラスト的には、背景はインドの窓枠のデザインを流用。蛇使いのおじいさんが本来は主役なので、左右対称にコピペで並べています。窓枠のデザインがシンメトリーだったので。
下部だけではコブラに負けていたので、上の窓飾りの枠の中からも顔を出してもらいました。ただ顔を出すだけでは面白くないかと、ハートマークを作ってもらったわ!
このイラストを25日に投稿したのですが、主催のかえる様にウケました。窓枠から顔を出すお茶目な蛇使いのおじいさんが、大ウケ。
「そんなに喜んでいただけるのなら!」
悪ノリして、おじいさんだけ再登板。
仙人爺さんが暴走を始めて左側はハートマーク、右側はピースサインになっています。でも律儀にプーンギは吹いているのよ~。
困ったことに、その後さらなる暴走をして、げんら様の企画でもあれこれやらかしています。
まさか、仙人爺さんがこんなに活躍するなんて考えてもいなかったわ!
次回はこのパワフル爺さんと同時期に描いていた、まったく正反対のイラストの紹介を予定しています。
お楽しみに!
ご来訪、ありがとうございます。
先に【別冊】加純さんのお絵描き録 2025春のスペシャル特大号を出していたので、こちらの更新が全く止まったままになっておりましたが、ようやく始動の運びとなりました。
実際には【本誌】と【別冊】は同時進行で動いていたので、企画イラストを描きつつ、その合間にこちらで紹介したイラストを描いていたわけです。
短歌の連載も更新していたし、「エムこん」も更新していました。その他の企画にも参加していたし。加純さん、すっごく頑張ったと思う!
イラストを描くのに忙しくて、その他活動報告等は全く手が出ませんでしたが……。
【別冊】加純さんのお絵描き録 2025春のスペシャル特大号
https://ncode.syosetu.com/n6497kl/
どうぞ、【本誌】の方もよろしくお願いします。