加純さん、ウォーミングアップを始める。
第2章に突入。
章タイトルがなかなか決まらず、また作品の完成が遅くなったりリアルが忙しかったりで、更新に間が空いてしまいましたが、また張り切って進めていこうと思います。
ええ。X(旧ツイッター)でも、がんばってイラストを上げていこうかと思います!
第一章を終わらせて……気が付いたら年を越して1月だったわ!
今年もよろしくお願いします。
前回更新したのは、なんと8月。9・10・11・12月と、加純さんなにしていたんだよ! とお怒りの声が降ってきそうですが、なにもしていなかったわけではありません。
恒例の秋の大型企画「イラスト交換企画」に今年も参加しておりました。
その前に、前話投降直後コロナに罹って、死にそうな目に合いました。その割には、短歌詠み始めたりしていましたが。
(……っていうか。企画始動前にあれこれしたいことがあったから頑張って更新したのに、いざ手が空いたらコロナ発病で伏せることに。文字どおり、起き上がることもままならないような状態に追い込まれました。なんのために頑張ったのよ、わたし!?)
このエッセイの更新が止まっていただけで、本当に、なにもしていなかったわけではないのですよ~。
――と喚いていても仕方ないので、9月から10月にかけて、描いた作品を順に上げて参りましょう。
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そんなわけで。
カレンダーは昨年の9月冒頭まで戻ります。
冗談みたいに暑かった、酷暑の9月。
本当に秋は来るのかしら? と首をかしげたくなっていた、あの頃。
2023年も、あの企画が始動しました。
秋の名物企画「イラスト交換企画」です。もちろん参加します。張り切って!
その割には加純さん、毎年「イラ交」作品の提出は締め切りギリギリということで有名(←自慢できる話ではありません)ですが、実際のところ、11月まで白紙のまま手を付けずに放っておく訳ではありません。
こちらの企画、わたしにはひとつジンクスがありまして、大抵「はじめまして」の方と組むことになるのです。企画には初回からお世話になっているのですが、なぜか、面白いことに、これまでの組み合わせはそうなっているのです。
ホントですよ。
おかげで毎年新しいユーザー様や、作品に出会えるという楽しみもあるのですね。それはもう「一粒で二度美味しい」の世界です。
そんなこともあって企画が始動する9月は、描いていただくキャラ依頼の発注や、依頼されたキャラの出演作品の拝読を始めたりと、作画のための準備を始める時期なのでした。ただ、昨年は8月末までコロナで寝込んでいましたし、その後遺症で9月は倦怠感にどっぷり浸かっていたので、例年以上に精神的にしんどかったのも事実でした。
そして追い打ちをかける残暑! 来年は夏を越せないかも、と刹那に思うのです。
それでも企画に参加するのは楽しみですもの、死に体に鞭打って、キャラの模索を始めるのです。
「ガーベラ」
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同時に、ウォーミングアップも始めます。
というか。裏で作品の拝読やラフ起こし、資料集め等々インプット作業が続くので、アウトプットもしたくなるのです。
突然別作品のファンアートを描き始めたり、新しいこと始めたくなったり。11月はお絵描きに没頭しちゃうので、今のうちに連載を更新しなければ……とか考えたり。
もちろん、ウォーミングアップでも作品に賭ける熱は手抜きしませんよ。一生懸命、描きます。っていうか、でないと作品仕上がらない!
今回は「イラ交」の作品制作と並行して描いていたFAなどをご紹介いたします。
9月。X(旧ツイッター)で志茂塚ゆり様の「月下のアトリエ」が連載5周年を迎えたと云うポストを拝見して。
お知らせを拝見して大急ぎで描いたので、構図を凝ることはできませんでしたが、シンプルな分だけ神秘性は出せたかな、と。
「FA 月の下で アミュウ」
ヒロインのアミュウ。こちらは水彩画風ですが彩色はデジタル、ペン入れのみアナログ(下図)です。
Xにポストしたかったので、一番手っ取り早く仕上げられるであろう方法で制作しました。
だってアナログにしたって、デジタルにしたって、オールで作画となると時間がかかるのですもの。もたもたしていたら、お祝いのポストにならなくなってしまうではないですか。
以前(調べたら4年位前だったわ!)可愛らしいエミュウをお送りしたことがありました。
そこで今度は幻想的な雰囲気を出してみようと思ったのです。色合いも淡く、ふわっとした感じにまとめてみました。ただふわっとし過ぎちゃったので、フレームを追加。
彼女が手にしているのは、オレンジの花風。アミュウには、大輪ではなく清楚でシンプルな形の花の方が似合うと思ます。(←個人の意見です)それにオレンジの花なら香りも良いし。で、記憶を頼りに描いたのですが、やはり資料を見るべきでした。花の構造がちょっと違う、のです。他の花と、記憶が混同してしまったらしいのね。
なので、オレンジの花風。
……加純さん、写実主義じゃないし。アミュウの住む世界には、こんな花もあるかもしれないし。ここは雰囲気重視で!
ゆり様、ありがとうございました。ラストまで完走頑張ってください。応援しています!
9月末頃、重大事件発生。わたくし事ですが。
ペンネームを改名したのです。
加純→澳加純(おき かずみ)に。
苗字が爆誕しました。
あの頃✕で姓名判断が流行しておりまして、それも現在は簡単にアプリでポチッとできますから、皆様こぞって占っておりました。加純さんも興味半分で行なってみたのですが、その結果が大吉と大大吉と大凶しかなく、それもかなり極端な結果と相成りました。
こういうの、占い的には好くないのだそうです。
わたしは占いは信じない……というか、占ってもらった内容をすぐに忘れてしまうタイプなので、普段はあまり気にしないのです。が、なぜか、この時は引っかかったのですわ。
ペンネームを考えた時、あえて名前だけにしたのですが、占いによるとこれではバランスが悪いらしいの。
「それは、そうよね。苗字がないんですもの」
と凶運をスルーしていたのですが、占いの結果を見ていくと、健康運と交際運が恐っろしく悪いの。
病気ばかりとか、裏切られるとか。
交際運がひどいのも問題ですが、健康運は欲しいよね。コロナで苦しんだ後なので、ここは切実に欲しいと思っちゃったのだなぁ。(ほかに頭痛、肩こり、めまいとか、体調不良の材料には事欠かないので)
バランスが良くないのも頂けません。普段イラストを作画する際は、あれほどバランスを悩んでいるのに。崩れているなんて言われたら、修正したくなって仕方がないよ。
それならどんな名字を付けて改善したらいいのか――とか調べていたら、素敵な漢字を見つけちゃったのですよ。
なんだか、一目惚れしまして。
妙に、フィーリングにピタッと来たとでも云いましょうか。
ええ! 腰の重い加純さんが、改名を即断即決即実行したくらいは気に入ったのです。
しかも、この字を付けると運勢がやたらと良くなるらしい。
当たるも八卦当たらぬも八卦。ならば健康運だけでももう少し上がっていただきたい(←切実)ものだと、改名することにしたのでした。
ますます性別がわからないような名前になりましたが、どうぞよろしくお願いいたします。
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そして10月。
歌川詩季様のところのねこまろちゃんから、素敵なお便りをいただきました。
かわいいお便りをありがとうございます。
勇気づけられました。
ふわっふわのパンケーキ、食べたいです。
思いやり、大切ですね。思いやり、思いやり……。うん、大事にしよう!
タロットカード、クリスタの「正義」でしたね。あ、なんだか、もう、懐かしい。
あの絵、がんばって描いたのですよ。と云うわけで、引っ張り出す。
「みてみんタロット Justice」
これ、文字はアプリを使いましたが、イラストはオールアナログ仕上げです。かなり細かい作業が多かったので、作画中ずっと目がチカチカしていた思い出が。
もひとつ。歌川様からは、アナグラムもいただきました。
さらに、わたしに突然名字ができちゃったものだから、「奥加純」versionも作ってくださいました。
ありがとうございます。お手数をおかけいたしました。
アナグラムも作成する方によって個性があるようで、詩季様のちょっとサイケでユニークな発想が好きです。
素敵なプレゼント、大切にいたしますね。
さて。10月もイラストを描いておりました。
企画とは別のFAでございます。大丈夫です、企画絵の方は裏でこそこそ進行させております!
ほら、「完成見せず」の人ですから、途中進行もなかなか見せないのですよ。(←すごい言い訳に使っちゃった!)
え~~っと。
こちらはたこす様のエッセイ「ティファニーで朝食を食べながらエッセイを~軽い気持ちで読んでくれたら嬉しいエッセイ集~」の「ド平民にはスタバは敷居が高い」というエピソードに贈らせていただいた1枚。
エッセイの内容に共感して、こんな絵を描いてみました。たこす様をペンギンに見立てて。
なぜにペンギンなのかというのは、作品を読んでいただければわかると思います。目元がピンク色なのも、エッセイに添付されていた写真が、おそらくフンボルトペンギンではないかと推測したのですが。
アイディアは秀逸だと思えたのですが、ペンギンにどう表情をつけようかと悩んだ1枚。哀愁みたいなものを背負ってくれるといいなぁと考えたのですが、どう背負わせようかと悩んじゃった。(←背負っている?)
ドキドキしながらお贈りしたのですが、存外反響が良かったので、内心ほっとした作品でした。
(ほら、勝手にたこす様をペンギンにしちゃいましたから)
「FA もの思うたこすペンギン」
たこす様、ありがとうございました。
さらに同時期。こんな絵も描いていました。
とある経緯から描きますよとお約束した、暮伊豆様の「傷」の「藤崎彩花」嬢。
「FA 島崎彩花 モノクロver.」
昭和の匂いがする文芸大作で、作者様からのご注文は「1、2話を読んだ印象で描いてくれ」とのこと。
早速拝読させていただき、抱いた印象「妖しく傲慢だけど、何処か危なげなファムファタル」をイメージして描いてみました。
これもXのDMでご注文をいただいて、速攻で描いて贈った記憶があるわ。送信した後で、彩花の表情を少し手直ししたくなって、ついでに華やかさと妖艶さをもっと際立たせたくなって、カラーヴァージョンを製作してみました。
「FA 島崎彩花 カラーver.」
こちらもドキドキしながらお贈りした作品でしたが、幸いにも好評でホッ。
みてみんの運営様からご指導が入らないかと、それもドキドキしていましたが、そちらもクリアしたみたいでホッ。
いつもとはちょっと違う画風で、楽しく描かせていただきました。
面白い機会をいただき、暮伊豆様ありがとうございました。
同じく10月頃。アナログ水彩画を始めました。
といっても、筆ペンの水彩画なのですが。これがなかなか難しい。
コピックを買いに行った画材店で、水性カラー筆ペンなるものを見つけて購入したのですが、なかなか使いこなせなくて、仕舞い込んだままになっていたのです。
どういった製品かといえば、先端が毛筆状になっている水彩ペン。コピックと変わらないじゃん、とお思いでしょう。中身のインクの性質が違うのです。コピックはアルコールインク、こちらは水性インク。水で溶けるの。
そのペンを使って水彩画を描いてみようか、と思い立ったのです。
なぜこのタイミング(←そんなことしている時間があるのなら、企画絵を描けというお叱りは重々承知してはおりますが)で……という疑問はさておき、ユーチューブ等にアップされている動画を参考に、まずはトライ!
う~ん。似て非なるコピックとカラー筆ペン。
コツが掴めないと、上手くいかない。
水彩画というとおり、やはり重要なのは「水」らしく、水加減が非常に難しいのです。
思えばその辺が上手くできなくてカラーイラストの制作を水彩絵の具からコピックに切り替えたのですが、絵の具が筆ペンに変わっても、不得手は簡単には克服できないみたいで……。
カラー筆ペンも各メーカー様によって癖があります。わたしが持っているのは墨や書道用具のメーカー様の製品なのですが、やはり筆先のしなりや腰など個人の好みがあるので、一概にどれがいいかとは言えません。カラーのラインナップの好み、もありますしね。
彩度が高くて、にじみや混色・ぼかしができるのはコピックと同じですが、インクの性質が違うので、描いた作品の色合いはまた別の味わいが出てくる(←たとえ下手くそでも!)のが楽しくて仕方ない。
「オミナエシ」
……当分修業が必要のようです。
実は印象深い出来事がありました。
水彩筆ペンを使い始めた頃、練習作品をXに投稿したのです。
こんな風に、ぼかしの練習をしている画なのですが、
そしたらこの水彩筆ペンのメーカー様から「いいね」をいただいちゃったのですよ。「#」を付けていたのならまだしも、そのメーカー様のお名前を出していないのにもかかわらず、これだけで自社製品だとおわかりになったらしいのです。
凄い、凄過ぎるわ。あ〇しや。
筆づくり300年は伊達じゃない、と加純さん本当にびっくりしましたとさ。
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こちらは✕になにげなくポストした某コンビニエンスストア秋季限定のスイーツで盛り上がった、かぼちゃプリンを描いたイラスト。
そのままかぼちゃプリンを描いても面白くないので、ちょっとゆるキャラっぽくアレンジしてみたの。
お顔のところがプリンなのね。
すると「#かぼちゃプリンを愛する会」のマスコットになりました。
プリンはとっても美味しゅうございましたから、また秋になったら「#」して盛り上がりましょう。
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もひとつ✕の企画。
「よその子の顔だけ描きたい」。前回6枠埋めたのですが、大変うれしいことに希望者が多かったので追加で作画しています。
ただわたしが恐ッろしくペンが遅いので、なかなか進みません。2枠埋まったところで停止中。もう2枠制作中なのですが、あと2枠空いています。
いつ作品が仕上がるかわかりませんが「それでもいいよ~」って寛大なお心の持ち主の方でしたら受け付けています。
よろしければ……。
などとしているうちに、暦は11月。
加純さんもついに重い腰を持ち上げたのでした。
ご来訪、ありがとうございました。
ようやく第2章を開始することができました。どうぞ、この先もよろしくお願いいたします。
次回は「イラスト交換企画」初級者ウェルカム部門の作品を紹介の予定です。
お楽しみに!