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加純さんのお絵描き録  作者: 澳 加純 
1. ツイッターにイラスト上げてみようかと思います!?
3/91

3.  加純さん、好機を計りそれに便乗せんとする。

3回目、来ました~!

今回も、ラストに過去画掲載してあります。

 コツコツと溜めたポイント。

 主婦の強い味方です。

 いつもなら家族でおいしいものを食べようとか、どこかへ遊びに行く資金の足しにしようとか考えるのですが、今年は迷いなし!


 コピックの購入資金です。


 使わせていただきます!!


 とはいえ、クーポン券4000円分をコピックチャオの単価250円(税別)で単純に割ってみると、14本の購入は可能となります。そこにわたしのへそくりを足せば、20本は買えるでしょう。


 これで、いよいよコピックを買いに行けそう!


 体調不良もなんのその。加純さんは画材店へとお出かけ、お出かけ……と、慌てて急ぐことはいたしませんでした。


 ああ、ご心配には及びません。体調悪化で動けなくなったとかではありませんから。

 それより、もっと「いいこと」に気付いたからです。




 わたしがクーポン券を握り嬉々としている「現在」とは、3月なのですよ。

 3月と云えば、社会人の皆様にはおなじみの『決算期』でございます。毎年この時期は苦しむのだとおっしゃる方もおいでかと思いますが、時節は新年度前に帳尻を合わせたい期末決算期なのです。


 学生の皆様、成績表があるのは学生時代だけだとか思っていませんか? 


 残念。決算において制作される「決算書」は、平たく言うと「成績表」のようなもの。

 国や地方自治体など行政機関も、企業も、期末ここで一年の財政状態や運営または経営成績を、「どうだ!」とばかりに眼前に突きつけられるのですよ。

(日本では3月もしくは12月決算の企業が大多数ですが、決算時期に決まりはないそうです。3月に集中するのは、国や自治体の予算期間に合わせる方が都合が好い、と云う理由があります)


 本題から外れますから「決算とはなんぞや」のくわしい説明は省きますが、ひとつの結論として、競争社会は結果を残さねば評価されないということなのですね。

 くわばら、くわばら。





 それはさておき。決算期と云えば、「決算セール」。


 これです、これ!


 企業の皆様は、売り上げを伸ばすため、余剰在庫をひとつでも減らし現金に換えるため、赤字覚悟のセールに打って出るのです。


 お店側にとっては痛手かもしれませんが、買い手側にはこれこそ好機。


 利用しない手はない、ではありませんか!


 わたしがよく利用する画材店も、例年この時期に決算セールを行います。これまでのデータからすれば、店内全品20パーセントオフ(一部除外品あり)と云う、とてもありがたい文字が躍るセールがあるはずなのです。


 さらに過去のデータを思い起こせば、それは新学期を見据えた3月半ばに1週間の期間で開催され、わたしが欲しいと熱望するコピックは一部除外品の枠には組み込まれていないと思います。


 単価250円(税別)の20パーセントオフですよ。これは大きい。

1色でも多くコピックを手に入れたいわたしにとって、これは朗報以外のなにものでもありません。


 軍資金プラスへそくりをよりよく活用するためには、セール(ここ)に賭けるべきでしょう。


 たとえ偏頭痛やめまいに苦しんでいても、そこは的を外したりいたしません。長年培ってきた「主婦のカン」が、そう告げるのです。


 世の男性諸氏よ、ゆめゆめ「主婦のカン」を馬鹿にしてはいけません。「カン(勘)」とは、情報と経験、蓄えた知識とタイミングに基づいて働くもの。

 おんなって、情報網とデータ収集能力に掛けては、時に某有名諜報機関など軽く凌ぐほど有能なこともあるのですから。





 わたしは欲しい品をリストアップし、虎視眈々とセールのチラシが舞い込むのを待ちました。いままで待ったのです。あと数日待つくらい、なんでしょう。


 そして――読みどおり、3日後にその吉報は届いたのでした。





 * * * * *





 そもそも、どうして加純さんは、ツイッターにイラストを掲載してみたいなどと、大胆なことを思いついたのでしょう?


 ツイッターのアカウントを作ったのは、通っていたPC教室の授業のひとつに「実際にアカウントを作ってつぶやいてみましょう」なる項目がありまして、作らなければ及第点をもらえないから仕方なく作った――というのが本音です。


 そんなきっかけですから、アカウントを取得したのちも長らく使用せず、いえむしろ作ったことさえ忘れかけておりました。


 ところがある日、『なろう』の片隅に、どこかで見たことのある青いマークを見つけたのです。しかも、お恥ずかしながらすぐに見つけた訳ではなく、投稿を初めてしばらく……いえかなり日数が経ってから、のことでした。

 われながら、見事なボケっぷりです。



 どこかで見たことのあるマークよね。(――と、頭を捻る)


 確か、ツイッターのマークだわ。そういえば昔アカウントを造った覚えがあるような。(――と、うなずく)


 ちょっとのぞいてみようかしら? ポチッ!(――と、1クリック!)



 こんな気まぐれからでした。

 PC教室でアカウントを取得していたからこそ覗いてみる気になりもしたのですが、これが無かったら、今もツイッターとは無縁でいたかもしれません。





 ――さて。

 そんなこんなでテキスト片手におっかなびっくり始めたツイッターですが、つぶやきをあれこれ拝見しているうちに、イラストを公開していらっしゃる方がたくさんおいでになるという事を知ったのです。


 ご自分で描かれた思い思いの画をツイッター上に掲載して公表する。

 ああ、こんな手段もあるのだな~。皆様、お上手~と、最初は観る専門だったのですが。


 一応、わたしも、描けるのですよね。下手の横好きのイラスト。


 そうは申しましても、いままで一部の友人にしか披露したことがないのです。小心者なので。

 けれど小説だって『なろう』で公開しちゃっているのですもの、イラストだってツイッターデビューしても……いいかも!?





 どこかで悪魔がささやきました。


 そして、その囁きに乗ってみようかと思ったのです。






挿絵(By みてみん)

<ロサの王位継承者たち~リューゼ・リ・アビナ公子とマーミリージュ・ジュリ・ディシス・アリザ・エリオン公女>

過去画。透明水彩絵の具。

キャラのイメージを決定するために描いたイメージイラスト。

イラストは描けたけど、物語は未だ書けないでいるという悲しい裏話が。おまけに、キャラよりバックのばらの花の方が手間がかかっているなんて……(泣)



◆追記◆


 上記のリューゼとマーミの物語。現在「混沌の淵に潜む竜は永久を嗤う」というタイトルで、執筆を開始いたしました。

 よろしければ、こちらも……。


裏話、その2。

加純さんの描く女性キャラは、金髪緑目のワンパターンか! とツッコミが来そうなので、ちょっと補足を。


実は1~3話まで掲載したイラストの女性キャラは、すべて同一人物。

マーミリージュ大公女ことマーミなのですが、1枚目と2枚目の間に大幅なストーリーの改編とキャラ設定の変更がありまして、ほとんど別人のような性格になっています。

だから1枚目のイラストでは姫君らしい顔つきだったのに、2~3枚目のイラストでは美少女だけどいたずらな男の子っぽい表情を見せるようになりました。

ちなみにこのふたりはまたいとこと云う間柄で、口の大きいのは一族の身体的特徴のひとつとかいう、細かい設定もあるのです。


描き手としては、現在のマーミの方が特徴がはっきりしていて描きやすいので大好きなのですが、相方のリューゼ公子としては「扱いづらくなった」と嘆いているでしょう。ごめんね。

でもね、それはあなたがネクラだから、反動でマーミが元気いっぱいなのよ……と、もっともらしい逃げ口上を語ったりして。


こんなふうに、イラストをおこしながらキャラクター設定をしたりするパターンも、わたしの創作方法にはあるのです。


――で。そこそこ設定は出来上がっているのに、なぜが本編は進まない。う~ん。


もう少し描きこまねばならない……と云うことなのでしょうか?

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― 新着の感想 ―
背景の薔薇が、自ら主張しつつキャラクターを引き立ててるのが凄いです。
[一言]  セールねらい! さすがです。  設定入れた、マイキャラ描いてから、お話もつくります。  絵があると、キャラが動かしやすいかも。
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